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【ピアノ独学者必読】絶対役立つ!ピアノ練習のススメ

はじめに
このnoteを見てくださりありがとうございます。
もともとこれは「電子本として出版する」用に書いていまして、そのため文字数は20000弱と結構な量があります。

さて、このnoteは、「ピアノを習っているけどメリットを感じられず、自分がしていることに疑問を持っている人」というピンポイントな人物に向けて書いております。

実はこれ、僕なんですよね。

昔の僕もピアノを習うことに対してメリットを感じられず、心の底からピアノをやめたく思っていました。
しかし現在改めて考えてみると、ピアノを趣味に出来て本当に良かったと思っているんです。

ピアノを弾くメリットに関しては本文にて綴っておりますが、「ピアノを練習し、好きな曲を完璧に弾き切れた」ときの喜びは、大人になるとなかなか味わえないものです。

今現在ピアノに嫌気がさしてモチベーションが限りなく下がっている人もいるかもしれませんが、一度踏みとどまって、このnoteをパラパラと読んでみてください。(すみません、本として書いてるので変な表現ですね笑)
「なんだ、そうだったのか!」という、ピアノ練習に関する核心的な方法を見つけることができるでしょう。

世界中に発信するこの電子媒体で、こんなに自信を持って「核心的な方法」というのは非常に勇気のいる行為です。
しかし僕は、自分のピアノ歴15年で培ったピアノ練習に関するノウハウを書き切ったこの本を信じています。

本書が、みなさんにとって「ピアノ練習」の概念を変える一冊になることを、心より祈っております。

saku


もくじ

第一章:練習時に考えるべき、「メンタル」
1:ピアノを練習して、メリットはあるの?
2:モチベーションが無いと終わります
3:ピアノの練習は、辛いもの
4:苦しかったら、辞めてもOK
5:モチベーションを上げる、具体的な方法とは
6:「好きな曲を見つける」とは
7:発表会は、積極的に出るべき
8:自分で終わりを決めよう
第二章:新しい曲を吸収する、「譜読みの練習」
1:譜読みの極意は、よく聴くこと
2:完璧は、目指さなくてもOK
3:音楽用語は、気にしなくてOK
4:調の理解は、必須です
5:一曲をマスターしよう
6:譜読みに関する、よくある質問
第三章:曲を完璧に弾き切る、「練習の方法」
1:完璧な練習の手順を紹介
2:練習曲と同時に練習がベスト
3:絶対に見本を見ながら弾こう
4:1日1回の練習よりも、こまめな練習
5:自分の演奏を確認しよう
6:練習方法に関する、よくある質問
第四章:絶対に見落とさない、「暗譜の練習」
1:そもそも、暗譜って大事なの?
2:暗譜のコツは、何回も弾く事
3:完璧に覚えるには、1ヶ月かかる
4:暗譜に関する、よくある質問
第五章:演奏に深みをつける、「音楽用語の勉強」
1:音楽用語の必要性とは
2:速さを表す音楽用語
3:曲の途中の速度の変化を表す音楽用語
4:音の大きさを表す音楽用語
5:細かな表現を表す音楽用語
6:組み合わせて使われる音楽用語
7:音楽用語に関する、よくある質問
第六章:ピアノ練習に関する、「FAQ」
第七章:最大に効率を上げる、「独学の方法」
(現在執筆中です。更新時に通知がいくよう、ぜひフォローしてお待ちください。)


第一章:練習時に考えるべき、「メンタル」

1:ピアノを練習して、メリットはあるの?

世間一般では、ピアノを習うメリットは以下のように言われています。

・就職の際にアピールになる
・頭が良くなる
・将来の可能性が広がる

みなさんも聞いたことあるでしょう。
しかし、僕に言わせれば全て「間違っています」。

・就職の際にアピールになる
確かに、コンテストで賞を取った人なら多少のアピールになるでしょう。
しかし、面接官のつもりで考えてみてください。応募者が、賞なんて取ったことないのに「ピアノをやっていました!」と言ってきたところで、あなたは加点をするでしょうか。

就職なんて終わった後にピアノを習ってる方だって大勢いるでしょうし、「就職時にアピールになるよ!」というのは、ピアノ講師が生徒に習わせたいからという理由で使う常套句なんです。

・頭が良くなる
なるわけないです。
認知症予防などにはいいかもですが、頭を良くしたいのなら参考書を買ってきて数学を学んだり、プログラミングを勉強する方が1000倍マシですよね。
「いや、確かによくなるかもだけど・・・」という感じです。

ピアノで頭が良くなるというのは、マラソンで42.195km走りたいのにずっと腕立て伏せをやっているようなものなんですよ。
「いや、走れよ!」って感じですよね。

実際、僕もピアノを始めたことで頭が良くなったとは思えません。

・将来の可能性が広がる
正直、「将来のため」という理由でピアノ系の道に進む人ってごく一部ですよね。
音大に入るためだけにピアノを習うなんて、悲しすぎます。

それなら、本当の「ピアノをするメリット」とは何なのでしょうか。

僕は、「趣味が作れること」だと思っています。

趣味って本当にいいんですよ。ワクワクするんです。
勉強や仕事の合間にピアノを弾くことで、気分がシャキッとします。

発表会というのも良いですね。
発表会のために一生懸命練習するというのは、何にも変えがたい良い経験になります。

このような「一生懸命になれる何か」を探し出して、真剣に練習するという体験をみなさんに味わって頂きたんです。
心の底から熱意が溢れ出てきて、人生の活力になるのです。

・・・いかがでしょうか。
「趣味」というのは、こんなにも強力で良いものなんです。
ぶっちゃけ、一生懸命になれるものならピアノじゃなくてもOKですよ。

ピアノの練習法に関する本で、こんなことを言うのはどうかと思いますけどね(笑)。

2:モチベーションが無いと終わります

モチベーション、つまり「ピアノが楽しいと思う気持ち」のことですね。
みなさんも経験があると思いますが、「この曲カッコいい!弾きたい!」と思うときは絶対にピアノが楽しいんですよ。
しかし、ピアノが上達しなかったり練習曲ばっかりを弾くようになると、代わり映えがなくて面白く感じなくなるのです。

そもそも人間とは、「変化」が起こることでドキドキしてワクワクするので、逆に代わり映えがないというのは、実はあなたが思っているよりも辛いことなんですよ。
そのため、「間違った練習」をして上達を感じられなかったら、ピアノを弾くのが嫌になってしまうのは当たり前なんです。

なので、「ピアノ練習で最も大切なことはなに?」と聞かれたら、僕は絶対に「ピアノを楽しむこと!」と答えています。
ピアノを本当に楽しむことで練習効率が上がって、上達して、ピアノがより面白く感じるんです。
良いサイクルですね。

【ピアノを楽しむ→練習の質が上がる→上達する→もっと楽しくなる→ピアノを楽しむ・・・】
という感じです。

3:ピアノの練習は、辛いもの

というのも、やっぱり上達して好きな曲を弾けるようになるには、教本などの弾きたく無い曲も練習しないといけません。
僕のオススメは圧倒的に「ハノン」と「ツェルニー」なのですが、この二つは本当に弾いていて面白く無いし、つまらないんです。
しかし、この練習曲を頑張って少しずつ指が動くようになり、有名なカッコいい曲を弾けた時の喜びは何にも変えられません。

本書の練習方法を実践してくだされば「上達」が早い段階で実感できるので、ピアノが楽しくなると思いますよ。
繰り返しますが、やはり上達を感じられないと面白く無いですもんね。
僕もピアノがあまり上手くなかったときは、日々落ち込んで、しばしば挫折していました(笑)

というか、挫折はしても大丈夫だと思います。
また続ければ、それは挫折では無いですからね。

4:苦しかったら、辞めてもOK
なんといっても、やはり練習は面倒で辛いものです。本当にやりたくなくて、やる気が0になるかもしれません。
そういう時に無理やり続けてもピアノが嫌いになってしまうので、僕は「やりたくないなら休み、やりたくなったら思いっきりやる」というスタンスをオススメしています。
もちろん1ヶ月くらいピアノをしなかったら続けた練習が無駄になってしまいますが、逆にそういうときこそ思いっきり休んで下さい。
YouTubeでピアノ動画を見つけたり、自分の中に罪悪感が生まれたり。不思議ですが、「よし、やろう!」と思う時が勝手に来るはずです。

実際、僕も練習曲を弾くのが面倒で、三日坊主の連続でした。しかし、「三日練習→飽きる→もう一度やりたくなる」というサイクルが積み重なって、立派な実力となったんです。

世間では「1日だけでも練習をサボったら、下手になる!」という意見がありますが、そんな事はありませんよ。
意外と、手は練習を覚えているものです。(笑)
繰り返しになりますが、「モチベーションがなくなる」というのは、一番避けたい事なので、それならいっそ休んでしまいましょう!!

5:モチベーションを上げる、具体的な方法とは
休んでもモチベーションが上がらない時や、ピアノが嫌いになりそうな時はどうすれば良いのでしょうか。
「好きな曲を見つける!」という情報がよくありますが、好きな曲がない人もいるでしょう。

そういうときは、「妄想」が一番です。
ふざけているようですが、「妄想」というのは本当に強力な効果を発揮してくれるんですよ。

発表会がもうすぐある人なら、「自分が完璧な演奏をして、聴衆をアッと驚かせる」という妄想などはどうでしょう。3分でもイメージすれば、やる気が溢れてくるはずです。

逆に、「本当に酷い演奏をしてしまい、恥をかく」という妄想でも良いですね。
「そんな目には会いたくない!」という気持ちが、あなたをピアノの椅子へと向かわせると思います。

この「妄想」でのモチベーションアップのコツは、「なるべく細かく考える」ことです。
先ほどの発表会の例で言えば、「次の演奏者として呼ばれて、舞台の真ん中まで歩いたらお辞儀をして、前列の方と目があって、椅子の高さはこのくらいで・・・」など。
多少やりすぎなくらいが、リアリティーが出て良いでしょう。

ちなみに、僕が中学生の頃は、「合唱コンクールの伴奏で一際目立った素晴らしい演奏をしてモテまくる」という妄想をして、やる気を上げていました。
今思うと、けっこうイタいですよね(笑)

でも、どうでしょうか。
結構実用的で、みなさんも実行しやすいですよね。

ぜひみなさんも、「妄想」を生活に取り入れてみてください。

6:「好きな曲を見つける」とは
やっぱり、好きな曲はあったほうが目標となるので、一つは欲しいですね。
曲の種類ですが、本当に「何でも良い」です。クラシックでも、アニソンでも、ボカロでも、好きな曲が一つあるだけで練習に気合が入りますし、練習曲もメリハリをつけて弾くことが出来ます。

ちなみにですが、僕のオススメの曲を何個か紹介していきますね。
クラシックが好きなので、全てクラシックなのは許してください。

・初心者向け:バッハ メヌエット ト長調
・中級者向け:ショパン 雨だれ 前奏曲
・上級者向け:リスト 愛の夢

こんな感じです。
僕はショパンの「愛の夢」が一番好きな曲なので、みなさんにも聴いて欲しいです。
この穏やかで幻想的なメロディーを、きっと気に入ると思いますよ。
もし気に入ったら、是非チャレンジしてみてくださいね!

7:発表会は、積極的に出よう
みなさんはコンクールや発表会で、人前でピアノを弾いたことはありますか?
出たことがある方なら、あの「なんとも言えない緊張感」が分かると思います。

もし、あなたがまだ発表会やコンクールに出たことがないのなら、「今すぐにでも出るべき」です。
「発表会に出て、なにかメリットあるの?」と思うかもしれませんが、実は発表会は「かなり練習に効果的」なんです。
例えば、1ヶ月後、もしみなさんが発表会などに出なければならないと決まった場合、どうしますか?
・・・もちろん練習ですよね。早速今日から死ぬ気で練習しますよね。
その、「死ぬ気で練習する」という経験が非常に大事なんです。
発表会までの期間が短かったら、がむしゃらに練習しますし、練習しないと大変なことになるので「モチベーションが下がる・・」とか言ってる場合じゃないですよね?
なので、その練習で「大幅なレベルアップ」が期待できるわけです。
YouTubeで調べて曲について研究したり、自分にあった練習方法を見つけられたり。
一生懸命練習すると、「自分はここまで出来るのか!」と、大きな自信になります。

なので早速今からでも、発表会やコンクールに申し込んでみてはいかがでしょうか。

8:自分で終わりを決めよう
さて、いよいよ「ピアノを弾く際のメンタル」についての最終項目です。
みなさんは、自分自身の好きな曲を弾き切ったあとは、何をするつもりですか?

そこでピアノの練習を終わりますか?
新しい曲を目標にしますか?
だらだらとピアノの練習を続けますか?

はっきりいって、ピアノの習得に終わりはありませんし、「ピアノを極める」ことも不可能です。
世界的に有名なピアニストの方だって、まだまだ自分自身の中に「改善点」があるはずです。
このように、ピアノの練習は終わりがないんです。
終わりがないのなら、みなさんが作っちゃいましょう。
終わりが見えないと、練習もだらけちゃいますし、モチベーションだって下がっちゃいます。

  • 「ショパンの有名曲を3曲弾けるようになる」

  • 「ラ・カンパネラを極める」

  • 「コンクールに出る」

何でもいいので、目標を定めましょう。
達成したあとは、また新たな目標を定めれば良いのです。

(※ちなみに、ラ・カンパネラというのは世界で一番難しいと言われているクラシックです。さすがにこのレベルを求める人は少ないでしょうが、目標を高く持つことは大事です。)

第二章:新しい曲を吸収する、「譜読みの練習」

1:譜読みの極意は、よく聴くこと

  • 「まずは楽譜を見て、分かりにくいところに印を付ける」

  • 「片手でとりあえず弾いてみる」

  • 「ネットでコツを調べる」

もちろんこれでも良いのですが、僕から言わせると「圧倒的に効率が悪い」です。

「よく聴く」んです。ピアノに触れる前に、YouTubeなどで調べて「よく聴く」んです。
これは冗談では無いのですが、まずは20回くらい曲を意識して聴いてみてください。日常生活でのBGMとして流すのでも良いですが、とりあえず「よく聴く」のが重要なんです。
本当に、譜読みが2倍くらい早くなりますよ。

僕のオススメは、楽譜を見ながら実際にその曲を何度も聴くことです。このとき、楽譜の隅々まで目を通しておくのがポイントですよ。
こうすることによって、実際に弾いて間違った時に「違和感」が出てきて、ミスが大幅に減るんです。

ちなみに、みなさんに「お気に入りのピアニスト」はいますか?
僕は辻井伸行さんが大好きなのですが、辻井さんはYouTubeに公式としてのチャンネルを持ってるんですよね。
今は色々なピアニストがYouTubeをやってるので、みなさんが好きなピアニストのチャンネルで、弾きたい曲を聴きまくったらどうでしょうか。
きっと、飽きずに聴きまくれると思いますよ。

辻井伸行さんのYouTubeチャンネル

ちなみに、僕が新しい曲にチャレンジする時は、冗談抜きで「30回」は聴いてました。
聴きすぎだろ!思うかもですが、これくらい聴くくらいがちょうど良いんですよね。
多分、僕だけで辻井さんのチャンネルの再生回数を1000回は増やしたと思います(笑)

みなさんも、ピアノに取り掛かる前にとりあえず何回も聴いてみてください。
きっと、「譜読みの早さ」が変わると思いますよ。

2:完璧は、目指さなくてもOK

みなさんの練習の様子を見たり話を聞いていると、みなさん完璧を目指しすぎなんですよね。
譜読みの段階で「間違えたらやり直して、一音一音確認して・・・」という練習方法をしていませんか?
その完璧を目指す姿勢は素晴らしいのですが、僕の今までの経験から言うと、この練習法は譜読みの段階ではあまり向かないんですよね。

「譜読み」という名前の通り、目的は「楽譜を大まかに把握すること」なんですよ。
少しなら間違えたとしてもパッと飛ばして、とりあえず弾き切ってみる方が何倍も良いと思います。
間違えたところは、本練習で間違えないように直せば良いんです。

僕のオススメとしては、
「右手で全てを15分以内でさらう → 左手」
これを二周です。一時間以内で曲全体を譜読みできるので、すごく効率的ですよね。なお、曲の長さや難易度によって自由に時間は変えてOKです。

とりあえず、譜読みの目的は「サラッとさらうこと」です。覚えておいてくださいね!
(※ギャグではありません。)

3:音楽用語は、気にしなくてOK

「Meno mosso」
「a tempo」
「Largo」
「Con fuoco」

これらは楽譜に良く書かれている音楽用語ですが、ぶっちゃけ「ワケ分かんない」ですよね?
分からなかったとしても、自分を責めなくて大丈夫ですし、僕だっていきなり目の前に出されたら答えられないと思います。


なので結論を言うと、これらの音楽用語は「譜読みの段階では気にしなくてOK」です。
音楽用語が出てくるたびに調べていたら、すごく時間がかかってモチベーションが下がっちゃいますよね。
音楽用語が分からなかったとしてもそこまで変な演奏にはならないので、まずは完璧に弾ききることから始めてみてください。
曲に深みを付ける音楽用語は、とりあえず一通り弾けてから見れば良いんです。なお、音楽用語についての勉強は第五章でやります。お楽しみに。

(先ほど紹介した音楽用語は、・それまでより遅く・もとの早さで・ゆるやかに・火が燃えるようにという意味ですが、第五章でやるので覚える必要はありません。)


4:調の理解は、必須です

「調」って、分かりますか?
分かる人なら良いのですが、分からない人にとったら聞くだけで泣きたくなりますよね。
僕も「ピアノが弾ければ調なんて覚えなくて良いだろ」と思っていましたが、5年ほどピアノを習ったところで調の重要性が分かりました。

調とは「どこの場所に調合(♯や♭)が付くか」という意味なのですが、これを覚えることで譜読みが本当に早くなるんですよね。
具体的には、「この曲はF durだから、シに♭が付くな」という具合で分かるようになります。

ちなみに、僕はこの調について勉強してから、それまでよりも2倍は譜読みが早くなったように感じます。
「どこに調合が付くんだっけ?」といちいち楽譜の先頭を見るのは、圧倒的に時間の無駄ですよね。

調の勉強方法ですが、基本暗記なので、本を買って覚えるのが一番でして、僕のオススメは圧倒的に「楽典〜理論と実習〜」という本です。
本当にこれは良書なので、基本的にこれ一冊あればピアノに関する知識はOKです。
譜読みの速度が完全に変わるので、驚くと思いますよ。

5:一曲をマスターしよう

ピアニストの方や特別な理由がある人は例外ですが、基本的に「一曲」を真剣に練習するのが良いですよ。
学生生活を思い出して欲しいのですが、「一つの教科に集中」することって、なかなか無いですよね。
数学、国語、英語、理科、社会、保健体育など、テストのために何種類もの教科をいっぺんに勉強してたと思います。

しかしピアノでは逆で、一点集中で練習した方が上達が早く感じられますし、モチベーションだって保ちやすいです。
好きな曲がたくさんある人は、つい「あれもこれも」と手を出しがちですが、結局何も弾けずに終わるというのはよくある話です。

実際ボクもクラシックが大好きなので、一時期は「革命のエチュード」「愛の悲しみ」「ショパンバラード一番」という、激ムズな3曲をいっぺんに練習しましたが、結局どれも微妙な出来で終わりました。
今思うと、完全に無謀なチャレンジですよね。

練習する曲は、常に一曲!!

これを頭に入れておいて下さい。

6:譜読みに関する、よくある質問

Q:いきなり両手で弾いても大丈夫?
A:自信がある人は最初から両手で譜読みしてもOKです。基本は「右手→左手」が無難です。

Q:どこまで譜読みの段階で練習すればいいの?
A:軽く全体の雰囲気が分かる程度で大丈夫です。誤解を恐れずに言うなら、音楽用語や記号は全無視でOKです。

Q:調を学ぶためにソルフェージュ教室に行くのはOK?
A:基本独学でも全く問題無いですが、一人で勉強するのがキツい方は教室でも良いでしょう。

Q:どれだけゆっくり練習しても全く弾けない・・・
A:諦めて違う曲を弾いてください。

第三章:曲を完璧に弾き切る、「練習の方法」


譜読みが一通り終わったら、次は本練習に入っていきましょう。
1:完璧な練習の手順を紹介
ネットの記事などを見てると、「右手→左手のように、両手で分けて練習するのが良い」と書いています。
それでも良いのですが、独学で挫折しまくった経験から言わせてもらうと、片手ずつ弾けたても両手では弾けないんですよね。

オススメの手順を書いていくと、下記の通りです。


1:右手でゆっくり弾く
2:左手でゆっくり弾く


ここまでは同じですが、ここで一気に合わせません。経験上、両手で合わせた時は「左手がメチャムズイ」んです。
なのでここでは、「右手は小さく弾いて、左手は大きく弾く」という練習方法を紹介します。
「左手に意識を集中させて弾きたいけど、それだと両手で弾けなくなる・・・」という悩みを解決するのが、この練習方法です。
こうすることで、曲の雰囲気や両手で弾く感覚を掴みつつ、ガッツリ左手に集中することが出来ます。
もちろん逆バージョンでの応用もできるので、ぜひやってみてください。

従来の練習方法
【右手 → 左手 → 両手で合わせる】

新しい練習方法
【右手 → 左手 → 両手(弾けない方の手を大きく)→ 両手(普通に)】

2:練習曲と同時に練習がベスト
好きな曲だけ弾いていてもテクニックが足りなくなるので、ピアノの技術を上げる練習曲も併用することをオススメします。
「練習曲を弾くとか当たり前じゃん」と思うかもですが、やったことないという人も結構多いんですよ。

僕の個人的なオススメは、「ハノン」「ツェルニー」の二つですね。
この二つはピアノのテクニックを身につけるのに最適な練習曲なので、基本的にピアノをする人なら全員持っているべきです。

  • 初心者向け:「ツェルニー100番」、「ハノン」

  • 中級者向け:「ツェルニー30番」、「ハノン」

  • 上級者向け:「ツェルニー40番、50番」、「ハノン」

ハノンは、絶対に全員が持っておくべき練習曲です。
このツェルニーやハノンを弾くかどうかで手の動き方がかなり変わってくるので、ピアノを上達させたい人はぜひ。
3:絶対に見本を見ながら弾こう
譜読みの章でも言いましたが、練習中も見本となる動画はこまめに見るようにしましょう。
ある程度の実力が付いてきた人ほど、楽譜を勝手に解釈してしまって間違えがちです。
特によくあるのが、

  • 「3つの鍵盤を押すべきなのに2つしか押していない」

  • 「伸ばさなければいけない音を伸ばしていない」

などですね。
この辺のミスは僕もよくしてしまうので、練習中にYouTubeで動画を何回も見るようにしています。
音が少し違うと感じるので、意外とミスも見つけられますよ。
なお、自分が間違えているのを知らずにたくさん練習していると、癖になってしまって直すのに苦労します。
なるべくこまめにお手本を聴いて、早めに気づくようにしましょう。
また、やはりプロの動画を見ると参考になりますし、「カッコいい!」とモチベーションUPにも繋がります。
なるべく音源ではなく、映像として残っているものを見るようにしてくださいね。


4:1日1回の練習よりも、こまめな練習
世の中を見ていると、1日1回の練習で済ませている人が多いように感じます。

「1日30分、朝に弾く」「1日1時間夜ご飯の後に弾く」

みたいな練習です。
僕もずっとこの練習方法をしていたのですが、最近になってこまめに練習する方が効率が良い事に気づいたんですよね。
例えば、「朝起きて少し弾いて、学校や仕事から帰って少し弾いて、寝る前に弾いて・・」という感じです。

「エビングハウスの忘却曲線」って、知ってますか?
簡単に説明すると、「長いスパンで復習しても、記憶は定着しにくい」という研究の事ですです。
学生時に勉強した時も「こまめに勉強する事が大事」と聞いた事あると思いますが、ピアノも実は全く同じなんですよ。
1日に1回しか練習しなかったら次の日になると意外と忘れてしまいますが、1日にこまめに弾いたら頭や手に定着しやすく、実力も上がりやすいんです。

もちろん時間を決めても良いのですが、僕のオススメは「気が向いた時に短い時間やる」という練習です。

従来の練習方法
【1日30分の練習】

新しい練習方法
【やりたい時に10分の練習を3回】

5:自分の演奏を確認しよう
自分の演奏って、なかなか第三者の目線で聴くことって無いですよね。
自分では上手く弾けているつもりでも、他の人から見たら意外とひどい演奏・・・なんてこともあるんです。

母親や友達などの聴いてくれる人がいれば良いのですが、身内にピアノを弾ける人がいない場合は、「動画を撮る」という方法をオススメします。
スマートフォンなどで自分の手元が見えるように撮影して、見返してみてください。意外と改善点が見つかるものですよ。

ピアノ教室に行くのも良いですが、このように自分自身でフィードバックして前に進んでいくような練習も、意外と「練習している感」があって面白いですよ。

もう一つオススメしているのは、「自分の動画をSNSに載せる」という方法ですね。
みんなに見られるという程よい緊張感もありますし、ピアノが上手い人にアドバイスを求めることも出来ます。
ぜひ、みなさんも練習に「第三者からよくみる」ということを取り入れてみてください。

6:練習方法に関する、よくある質問
Q:「右手→左手」か「左手→右手」はどっち?
A:基本的に右手がメロディーなので、右手から練習した方が分かりやすいと思います。

Q:速く弾けない時はどうすれば良いの?
A:徐々に速くする以外、方法は無いと思います。練習曲を弾きまくって、手を強化しましょう。

第四章:絶対に見落とさない、「暗譜の練習」

1:そもそも、暗譜って大事なの?
基本的に自分で趣味として弾くだけなら暗譜は必要ないです。むしろ、楽譜を見た方が上手に弾けると思います。(余計な事を考えなくて良いから)
ですが、発表会やコンクールとなると話は別です。絶対に覚えなければなりません。
コンクールに楽譜を持っていく人は、、、見た事ないですよね。

実際に、正式なコンクールなどでは暗譜が必須となっている事が多いです。
人前で弾く予定がある人は、ぜひ積極的に暗譜はするようにしましょう。

2:暗譜のコツは、何回も弾く事
僕はとても悔しいです。
「暗譜の裏技は、◯◯!」と言いたいのですが、「何回も弾く」という単純な練習方法しかないんですよね。

実際、僕が何かクラシックを暗譜する時も、「楽譜を見ながら何度も弾いていたら勝手に覚えていた」というのがほとんどなんです。
また、やはりプロが弾いている動画を何度も観る事で、多少は覚えやすくなると思いますよ。


3:完璧に覚えるには、1ヶ月かかる
もちろんプロの方などはもっと早く暗譜できると思いますが、僕のような趣味でピアノをしているだけの方は早くても1ヶ月はかかるでしょう。
練習しているとすぐに暗譜できそうに感じることもありますが、実際に暗譜をしてみると意外と覚えていない部分もあるんですよね。
和音のミスや、スタッカートの位置などは、覚えるのに結構時間がかかるんです。

それらを加味すると、僕の体感では暗譜に「1ヶ月」くらいはかかるような気がします。
みなさんも、発表会などに出る時は余裕を持って暗譜に取り組むようにしてみてください。

4:暗譜に関する、よくある質問
Q:どうしても暗譜が出来ないんだけど
A:一度、片手づつじっくり練習するのがオススメです。まだ覚えきれていない部分に気づけますし、重点的に練習できますよ。

Q:発表会では頭が真っ白になって暗譜ができない
A:スパルタですが、何百回も弾いて体で覚えるしかありません。

第五章:演奏に深みをつける、「音楽用語の勉強」

1:音楽用語の必要性とは

みなさん苦手ですよね。「音楽用語」。
僕も昔は苦手でした。全く覚えられなくて、「出てきた時に調べれば良いし、別に分からなくても良くない?」とも思っていました。

まずそもそも音楽用語というのは、作曲家が「ここは大事だから、こう弾いて欲しい」という印なんです。
作曲家が「大事」だと言ってるんだから、それを無視するというのは論外なんですよね。

そして「出てきた時に調べれば良い」というのは正しいのですが、一つの楽譜に大体20個くらい書かれています。
それをそれぞれ調べるとしたら、かなりの時間が掛かってしまうのです。

出てくるたびに調べていると少しは覚えられるかもしれませんが、一度にパッと覚えておいた方が結果的に楽なんですよね。
この本で全ての音楽用語を書くわけにはいかないので、是非先ほど紹介した「楽典〜理論と実習〜」で覚えていただく事をオススメします。

2:早さを表す音楽用語
早さの変化などが分からないと、良い演奏など出来るわけないですよね。

・主に楽譜の先頭で使われる、早さを表す音楽用語
・曲の途中で速度の変化を表す音楽用語

の二つを見ていきましょう。
主に楽譜の先頭で使われる、早さを表す音楽用語

  1. Largo:幅広く

  2. Lento:ゆるやかに

  3. Adagio:ゆっくりと

  4. Andante:歩くように

  5. Moderato:中くらいで

  6. Allegretto:やや速く

  7. Allegro:速く

  8. Vivace:活発に

  9. Presto:急いで

  10. Prestissimo:極めて速く

もう、泣きたくなりますよね(笑)
「歩くような」とか「中くらい」とか意味わからないですし、「幅広いスピード」とか実生活で使った事ありません。
これくらいならなんとか覚えられそうですが、さらに他の音楽用語が加わると思うと絶望しかありません。
なるべく覚えやすい工夫を施して紹介していくので、ぜひご覧ください。

・Largo,Lento(遅く)
どちらも「L」で始まっていますね。「SLOW(遅い)」の「L」で覚えちゃってください。
(ホントは、Largoは英語の「Large」と同じ意味なのです。語源から攻めても良いかもですね。)
・Adagio,Andante(ゆったりと)
なんとなく「アダージョ」「アンダンテ」という響きがゆっくりな気もしますが、何度も見て覚えましょう。
(語源から攻めると、ラテン語で「ad(〜へ)」+「agio(安らぎ、落ち着き)」と行き着くのですが、そんなん知ったこっちゃ無いので、無視でOKです。)
・Moderate(ほどよく)
頭文字は「M」ですね。「Middle」の「M」で覚えてください。
(ふざけているようですが、「Mannaka(真ん中)」でも覚えやすいかもです!)
・Allegretto,Allegro(速く)
「速く」と記載される事が多いのですが、イタリア語で「陽気な」という意味なんです。
周りに人がいない事を確認してから、自分が思う最大の陽気さで「アレグロ!アレグロ!」と唱えてみましょう。
きっと、一生忘れません。
・Vivace(速く)
「ヴィヴァーチェ」と読みます。「ヴィヴァセ」と読んでしまったのではないでしょうか。
「生き生きと、活発に」という意味ですね。
・Presto,Prestissimo(とても速く)
「プレスト」という響きが、なんとなく疾走感を感じます。
イタリアのタクシーで「presto!presto!」と言うと、速く走ってくれるみたいですよ。
Prestissimoは、Prestoの強調だと思えば良いですね。
(本当は、イタリア語で「-issimo」は最上級を表します。「フォルティッシモ(fortissimo」は、聞いた事ありますよね。)

以上です。
もちろんまだまだありますが、この10個を覚えておけばあまり困らないでしょう。
3:曲の途中の速度の変化を表す音楽用語

  1. a tempo:もとの速さで

  2. Tempo Primo:もとの速さで

  3. Tempo Rubato:自由な速さで

  4. Piu mosso:今までより速く

  5. Meno mosso:今までより遅く

  6. ritardando(rit.):だんだん遅く

  7. accelerando(accel.):だんだん速く

  8. ritenuto:いきなり遅く

  9. affrettand:いきなり速く

今頃、みなさんの目には涙が溜まっている事でしょう。
先ほどのように解説していきます。
・a tempo & Tempo Primo
どちらも「もとの速さで」ですが、実は意味が全く違います。

「a tempo」は、速度が変化する前の速さに戻りますが、それに対し「Tempo Primo」は絶対的に曲の最初の速さに戻ります。

a tempo
【♩=60 → ♩=100 → ♩=120 → a tempo → ♩=100】

これがa tempo

Tempo Primo

【♩=60 → ♩=100 → ♩=120 → Tempo Primo → ♩=60】
こんな感じですね。

・Piu mosso & Meno mosso
mossoというのは、「速度」という意味になります。
そこに、+(プラス)の意味を持つ「Piu」が付いて「もっと速く」となり、−(マイナス)の意味を持つ「Meno」が付いて「もっと遅く」になる、というわけです。

英語が得意な方は、「Piu=more」「Meno=less」と覚えれば一発です!

・ritardando(rit.)& accelerando(accel.)
「リタルダンド」は聞いた事あるでしょうが、「アッチェレランド」は無い人も多いと思います。

しかし、「accelerando」は、みなさん知っている「accelerator(アクセル)」と関係があるんです!
そうです。車のあの「アクセル」です。

「アクセルを踏むように、だんだん速く」

・ritenuto & affrettand
それぞれ、「リテヌート、アフレッタンド」と読みます。
「リテヌート」って、なんだかドラクエの呪文で出てきそうですよね。
覚え方は特に無いので、

「ritenuto=いきなり遅く」
「affrettand=いきなり速く」

と覚えるしかありません。

ここで、速さに関する音楽用語は終了です。
こうやって一つ一つ見ていけば、意外と覚えやすいですよね?

4:音の大きさを表す音楽用語
これは知っている方が多いと思うので、パパッといきます!

  1. fff:きわめて大きく

  2. ff:とても大きく

  3. f:大きく

  4. mf:少し大きく

  5. mp:少し小さく

  6. p:小さく

  7. pp:とても小さく

  8. ppp:きわめて小さく

「m=少し」と覚えれば、これらに関して一生困る事は無いでしょう。
次は、英語バージョンです。

  1. crescendo(cresc.):だんだん大きく

  2. decrescendo(decresc.):だんだん小さく

  3. diminuendo(dim.):だんだん小さく

それぞれ、「クレッシェンド」「デクレッシェンド」「ディミヌエンド」です。恐らく大丈夫でしょう。
「de」は否定の意味があり 、「デクレッシェンド」は「クレッシェンド」の否定です。
「decrescendo」と「diminuendo」は、厳密に言うと細かなニュアンスの違いがあるようですが、趣味の範囲内の方なら「イコール」でOKです。

5:細かな表現を表す音楽用語
発想用語とも言います。
挙げればキリがないほどの種類があるのですが、今回は適当に10個を紹介してみますね。

  1. agitato:激しく

  2. dolce:柔らかく

  3. legato:滑らかに

  4. con fuoco:火のように

  5. con brio:活気をもって

  6. con anima:魂をこめて

  7. energico:力強く

  8. amabile:愛らしく

・agitato:激しく
「agitato=excited」です。
興奮して、急いで、という意味ですね。

・dolce:柔らかく
「DOLCE & GABBANE(ドルチェ&ガッバーナ)」のdolceです。
「柔らかい香り」の香水なのでしょうか。知りませんが。

・legato:滑らかに
「レガート」は、聞いたのある響きじゃないですか?
「legare(結ぶ)」から来ているそうですが、そのまま覚えた方が早いでしょう。

・con fuoco(火のように), con brio(活気をもって), con anima(魂をこめて)
この三つにはすべて「con」という文字が入っていますよね。

「con=with」です。

「火と一緒に=火のように」、「活気と一緒に=活気をもって」、「魂と一緒に=魂をこめて」です。

ちなみに、「fuoco(火)」は「focus(フォーカス)」と関係があります。「火をあてて目立たせる」と覚えてください。

・energico(力強く)
これは簡単です。「energico」=「energy(エネルギー)」ですね。
「エネルギー溢れるように」と覚えましょう!

・amabile(愛らしく)
ワイン用語でも使われるそうなので、ワイン好きの方は知っているのではないでしょうか。

発想用語は以上になります。
語源や似ている単語から連想すれば、覚えやすいかと思います。

6:組み合わせて使われる音楽用語

今の音楽用語たちを、組み合わせて使うこともあります。
ぜひ、クイズ感覚で当ててみてください。

・Presto Con fuoco

分かりましたか?
簡単ですね、「Presto + Con fuoco」で、「速く、火のように」です。
このように組み合わせて使う事もあるので、頭に入れておいてください。

7:音楽用語に関する、よくある質問

Q:語源とか調べても、どうしても覚えられない音楽用語はどうすればいい?
A:手に書いたり、携帯の壁紙に設定しましょう。絶対覚えられます。

Q:音楽用語って何語なの?
A:イタリア語が使われています。英語と似ている単語もあるので、意外と自力で覚える量は少なく済みますよ。

音楽用語に関する章は、以上で終わりです。
お疲れ様でした。

第六章:ピアノ練習に関する、「FAQ」

ピアノ学習者からよくある質問に、一つずつ回答していきます。

Q:ピアノ教室はアリ & ナシ?
A:よっぽど自分の継続力に自信がある人以外は、教室に行く事をオススメします。逆に言えば、一人でも負けずに練習を続けられる人は独学でも全然OKだと思っています。
テクニックなどのノウハウも、ネットには結構あるんですよ!
僕が書いた記事です。宣伝すまないです。
https://saku-piano.com/piano-school-online/

Q:ピアノが嫌すぎて、どうしても辞めたい・・・
A:そういう時は、スパッと辞めてOKです。本当は好きならまたやりたくなりますし、本当に嫌いならそのままピアノを売れば良いと思います。

Q:ピアノに向き不向きはある?
A:残念ながらありますが、「不向きだからピアノは上達しない」なんてことはありません。誰だって練習すれば、有名なクラシックくらいは絶対に弾けますよ。

Q:「ピアノが苦手=頭が悪い」って、ホント?
A:まったくの間違いです。体の構造などは人それぞれですし、頭脳との相関は一切ありません。(いや、少しはあるかもですが、練習すれば上手くなりますね。)

Q:ピアノの独学は、何から始めればいいの?
A:とりあえず目標となる曲を見つけてみて、練習曲などを用いて練習しまくるしかないです。

他に質問があれば、ぜひお問い合わせ(https://saku-piano.com/contact/)ください。ツイッターのDMでも可。
https://twitter.com/saku_blog_dayo

あとがき


ピアノに関するnoteは色々ありますが、その中でも本書を選び、さらに最後まで読んでいただき本当にありがとうございました。

「16620文字」
この本の文字の数です。

一般的な本と比べると少ない文字数かもしれませんが、僕のピアノの経験とノウハウを全て閉じ込めたつもりです。
この本では、僕がピアノを練習していて「困った点」を徹底的に解説しました。ピアノの練習方法に関する本の中でも、ここまで実用レベルに落とし込んだものは本書が初めてではないでしょうか。
音楽用語を解説する段落でも、なるべくみなさんに覚えてもらうような工夫を施しました。
これは一例ですが、「イタリアのタクシーでprestoと言うと急いでくれる」「Largoの頭文字とSLOWを合わせて覚える」など、しょうもないですが覚えるキッカケがあると、びっくりするほど頭に染み込むんです。

数年後に僕が本書を見返したら「なんだこいつ、イタい事書いてるな」となるのは目に見えていますが、きっと数年後も考えていることはこの本と同じだと思います。

文化祭や発表会でピアノを披露し拍手を貰えた時には、本当に「ピアノをやっていて良かった」と思うんです。
この感動と喜びをみなさんにも味わって欲しくて、この本を作りました。
この本をきっかけに、1mmでもみなさんの「ピアノに対する意識」が変わり、今後のピアノ練習のお役に立てる事を心より願っております。


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