見出し画像

FF11の代わりにできた彼女

#はじめてのインターネット #10代の思い出 #FF #ファイナルファンタジー

私がはじめてインターネットに触れようとしたのは2002年の中学3年生の時でした。
当時はインターネット普及率が人口に対してやっと50%を超えた程度で、私の家もまだインターネット契約をしていない状態でした。

そして、受験生でありながら成績が非常に悪かった私はおかんから「次のテストで300点(5科目500点満点)取れたら好きなもん買ったる」と言われ必死に勉強しました。(ちなみにその時点で300点を取った事は一度も無く、だいたい200〜250点くらいでした。)

私が欲しい物は1つ、発売したばかりのFF11。
FF11は当時かなり珍しかったオンラインRPGのゲームソフトで、遊ぶにはネット環境が必要(お年玉やお小遣いを貯めて単にソフトを買っただけでは遊べない)でした。

ソフトはもちろん、ネット環境も込みで買ってもらえるチャンスの為に、私は一生懸命勉強し315点(高くないのにね…)の結果を残せました。

もちろん、FF11を買ってもらう事は当然やと思いおかんに報告したところ、「2番目に欲しいもんは何や?」と聞かれ「特にないけど、強いて言うなら携帯かなぁ」と答えました。そして、返ってきた回答。

「その新しいゲームはネット使うんやろ?そんなん高いし無理や。こらから絶対使うんやから携帯にしとき」

おかんがこう言い出したらなかなか意見を変えないのを熟知してる私は「約束と違うやん…」と思いながらFF11は諦るしかありません。

そして、買ってもらった携帯電話はDocomoのN504i。メールに絵文字を付けて送れる当時の人気機種!(だったと思う。)

学校には持っていけないけど、部活終わりに友達とメールができるというのは一気に楽しくなり、たまに週末バドミントンで遊んでいた違うクラスのひとみちゃんとよく連絡をとるようになりました。

ある日ひとみちゃんと他の友達とバドミントンを終え帰宅し、いつものようにFF10(FF11の前作であり、こちらはネット不要のRPG)の2週目を楽しんでいました。

FF10の中には当時話題を呼んだキスシーン(主人公ティーダとヒロインユウナが湖の中でキスをするという幻想的なシーンです)があります。
当時15歳の青年にとっては刺激的で魅力的。
そんな、シーンを見てる中ひとみちゃんよりメールが…
「好きって言ったらどうする?」

すごく、キスしたかったんですね。
スキよりも、キスでした。
そして、キスの為に「付き合おう」と言いました。(だって、目の前にはティーダとユウナが気持ち良さそうにキスしてるから…)

こうやって、FF11の代わりに彼女が手に入ったのが私の【はじめてのインターネット】でした。
*ちなみに、その彼女とは「キスばっかりしてくる、がっつきすぎ」という理由で2カ月でフラれました。

この記事が参加している募集

#はじめてのインターネット

2,658件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?