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【人生に活かす心理】無意識に他人を参考にしている

社会的証明はご存知ですか?

人は知らず知らず集団の判断を参考に決定をしているよーっていう心理です。

例えば、自分が持っている意見がマイノリティ(少数派)で、他の人達が別の意見を持っていて数も多い場合、多数派の意見が正しいような気がしたり、そっちの意見に変えてしまったりします。
経験ありませんか?

似たようなところでは、傍観者効果という、実際の殺人事件を元に研究された心理現象があります。
昔、ある方が暴漢に襲われていました。
その人は悲鳴をあげつつ、何度も逃れては捕まり、被害を受けていました。
それを見ていた善良な30人以上の前で、です。
ですが、誰も助けを呼ばず、被害者が亡くなってからやっと通報したのです。

こういった状況では以下のようなことが起きています。
・多数の人がいることによって、責任が分散したような錯覚を覚える。
誰も動かないとそれほど大事ではないのかなと考える。
内心では「マズイ」と思っていても、外見で行動してないと、それを見た他人はやはり緊急ではないと判断して行動を起こさない、ということが互いに起きている。

こうやって客観的に分析してみると、悪循環であり、愚かですよね。
ですが、これが集団で生きることを選び、それによってメリットを受けてきた祖先の子孫である私たちなのです。
それほどに集団の考えを無意識的に重視しており、そこから外れることを恐れています。
私たちは、そう言った祖先と遺伝子的にはほぼ変わりません。
進化も特にしていません。
できることは、そういったバイアスがあることを受け入れて理性的判断をすることだけです。

怖い研究データもあります。
ボクシングの試合で、黒人が負ける試合がテレビで流された後、黒人が殺される事件が増えました。
ボクシングの試合で、白人が負ける試合がテレビで流された後、白人が殺される事件が増えました。

「え?そんなことで人が殺されるの?」
「テレビの報道なんかが殺人と関係あるの?」

そう思ってしまうくらい恐ろしい相関です。

他の例では、ある人の自殺の報道がなされると、その人に似た特徴を持つ人の自殺者数が増えました。
例えば、年齢、性別、人種、仕事、見た感じの性格、報道されたその人の背景、メディアの勝手な憶測、そういったもので似た部分が多いと影響を受けるわけです。

誰でも彼でも、何でもかんでも影響を受けるわけではありません。
ですが、自分と似た人がいた場合、その他者の影響を受けやすくなります。


さて、対策をしましょう!

先に書いたように、自分が論理的根拠なく影響を受けていないか、自分を観察することが大事です。
そして、万が一を想定して動きましょう。
「傍観者効果に陥っていないか?」
「みんなは動いてないけど、もしかしたら、あの人は緊急かもしれない」
「確認して問題なくても、ほんの数秒から数分の寄り道だ」
車の「かもしれない運転」みたいですね。

また、例示した被害者のように、自分が緊急事態、例えば急病とかの場合は助けが必要な時もありますよね。
そういうときは、周りの人が社会的証明の影響を受けないように、「そこのあなた!救急車を呼んでください!」のように、具体的に「あなたです!」と指名し、具体的に助ける方法を指示してください。
そうしたら、人は社会的証明の沼から抜け出して動きやすくなります。

また、以前ニュースダイエットをご紹介したように、メディアに不必要に触れないことも大事です。
近年、芸能人の自殺が相次いだのは記憶に新しいですよね。
これも社会的証明の影響があると考えざるを得ません。
そうすると、多数の自殺を助長したのはメディアと感じます。
メディアとどう生きるかはそれぞれの判断で構いませんが、社会的証明の影響はしょっちゅう、そこら中にあることだけは認識しておくほうがよさそうです。

ちなみに私はほとんどテレビを見ませんが、不自由も感じませんし、むしろメンタル的にも生活的にも快適です。
見たいものは録画しても見たいか自分に問いかけます。


↓社会的証明の話も入っています。有名な本です。

↓ニュースダイエットについて詳しく知りたいならこちら。

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