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【人生に活かす心理】地元サイコー!?〜内集団バイアス〜

内集団バイアスってご存知ですか?

自分の所属するグループをひいき目に見ちゃうよーってやつですね。

よくある例で、地元のスポーツチームを「地元だから」という理由で応援しちゃうパターンとかありますよね。

ちなみに、自分は子供の頃、これがほとんどなかったんですよね笑
「なんで他の人は地元だからって応援できるんだろ?」と思ってました。
内集団バイアス関連のネジが外れてるんですかね??


さて、内集団バイアスが生じる理由ですが、例によって私たちの人としての性質に由来しています。
集団でいることにメリットを見出して生き残ってきた遺伝子なので、自分が所属するグループをひいき目に見ることで、「よっしゃ!俺のグループ最強!守るぜ、頑張るぜ!」ってモチベーションになってたんですね。

なので、私たちが「地元サイコー!」となってても何ら不思議ではありません。

ですが、今のように入り組んだ社会や利害関係の中では、それがよくない方向に働くのも容易に想像できますね。

よくない例は、新卒で入った会社を過大評価したり、居心地がよくなった集団に盲目的に居続けたり、所属集団の意見を批判的に考えられなかったり、ブラック企業でいいところを探しちゃったり…
今の若い方々はもっとドライというか視野が広いというか、そういう方も増えているかもしれませんが。
とはいえ、「バイアス」というように遺伝子レベルの問題なので、こういった傾向が自然にぬるっと発生しているんだぜ、ということは知っていても損はないと思います。


じゃあ、どうしたらいいのか?
恒例の対策ですね!

これに関してはシンプルです。
比較です。

仕事であれば、自分が求める条件や価値観などをまずは明確にします。

人間関係であれば、その人たちに自分は何を求めているのか明確にします。
なお、人生のステージや自分の状況が変われば、交友が変わることは自然なことですので、変に縁に縛られる必要はありません
意義ある関係は、集団を離れても続きます。

なお、趣味であれば、無理に離れた方がいいとまで言いません。
ご自由に満喫していただければと思います。


そして、比較するわけですが、比較する際の注意があります。
ここでいう比較は、自分が持っていないものと他人を比較して「隣の芝は青いなー」と羨むためではありません。
コツとしては、初めて何かを選択するときのような気持ちで比較することです。

自分自身の条件や価値観などをはっきりさせたら、上記の注意を守りつつ、自分のいる集団と他の集団を比較します。
もちろん、他集団のことは外面的情報くらいしか手に入らないでしょう。
ですが、今いる集団に何となく居続けているだけなら、比較する意味はあるでしょう。
比較する際は最低3つ以上で比較した方が精度が上がります。

比較するときに是非考えて欲しい項目の一つが、人間関係です。
人の幸福度と強い相関があるとされています。
もちろん、細かい人柄や集団の雰囲気は入ってみないとわかりません。
なので、もし体験や顔合わせなどができるなら何となくの空気感が合うかを見ておくのがいいでしょう。

ちなみに、仕事の採用面接では、応募者の仕事力や人間性はわからないという結果が出ています。
わかるのは、「この人話していて何となく合いそうだなー。一緒にやっていけそうだなー。」くらいです。
なので、初見の人の判断はその程度で十分なのです。
あくまで、自分で選択する場合の話なので、セールスマンや上手い話を持ってきた人にはこんな判断しないでくださいね。
そういう人たちの中には、心理学を熟知し悪用している人もいますので、お気をつけください。


結局のところ、自分で比べて、感じて見つけるしかないということになります。
ですが、もし今所属する集団がマンネリ化しているなら、意味のわからない理由で居続けるより意義ある比較だと思います。
少なくとも、比較してみたことで新たな発見があるかもしれません。
転職活動をした経験がある方はわかるのではないでしょうか。

いくつか所属してみたり、ファンをやってみたりすると、得るものがあるはずです。

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