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クイズ歴(きっと)7年【大学生編】

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大学1年生

 大学への合格を決めたものの、行き先はクイズサークルのない学校でした。クイズ歴、完……

 手っ取り早く連絡を決めたぜ。こうしてRUQSに入ることになりました。これまであまり早押しクイズをばりばりやっていたわけではない(クイズはたくさんしていたけれど)ので、戦績の並ぶホームページを見たときには不安がそれなりにはありましたが、わりとすぐに馴染めました。みんなクイズ好きなんや!
 2017年12月、初企画「めざせ! アイドルNo.1」を実施。先輩方を交えて400問近くのクイズを出題し終えて、自分がこれからクイズの世界で成したいことのひとつが解った気がします。「面白いと思ったものを、"どうにかしてでも"出す」。
 他の大学の方とたくさん交流し始めたのも印象深い出来事です。京都大学の敷地に初めて入ったときは「いいのか……?」と怖がっていました。初abcもたいへん楽しかったな。当時は得点表示を少しずつ理解しているなかだったので、最新鋭のスクリーンに目を奪われまくっていましたよ。

 大学1年生は、自分のクイズの環境が大きく広がり、そして自分のクイズの方針が定まったころ。

大学2年生

 あたらしいクイズに触れるなかで、自分のもうひとつの在り方を決定づけたのは、大学2年の夏のこと。

 手製の得点表示を、初めてオープンな場で使用する機会。「Never Ending Story 2018」「第13回若獅子杯」「第1回白鹿杯」の、2018年8月開催のクイズ大会のスクリーン設計・操作を担当しました。依頼のDMが来たときにはほんとうに嬉しかったし、自分のできることの表現の場としても意識して臨みましたよ。大変だったけど、「舞台を用意する側になる」ことの嬉しさをこの1ヶ月でばんばん感じることができました。
 また、使う予定がなくとも常にクイズ問題を作成し、さまざまな大会に提出し始めたころでもあります。そのなかでも特にふたつの大会が印象に残っていまして、ひとつは「mono-series」、そしてもうひとつは「''ONLY MY QUIZ'' new generations」です。全国のクイズ大会を、「面白いと思ったものを、"どうにかしてでも"出す」を実現する場として捉えていたわけですね。

 大学2年生は、クイズの世界でできることを増やしていたころ。そしてそれを、より広く周りの方々に見てもらえるようになったころです。

大学3年生

 自分の中でこの年の大きな出来事と捉えているのは、先述した「''ONLY MY QUIZ'' new generations」。

 手にしたフルオープンのスタッフ経験! この大会に招待いただき作問を始めたのは、大会の1年4ヶ月前。たぶん今後も更新されないくらいの最長期間をかけて、ひとつの大会に向けてクイズを作りました。そうしてできた問題を共有して、反応をもらい、採用してもらったり、しっかりめにボツを食らったりする。この体験は間違いなく、「ただひとりでクイズを出せばいいわけじゃない」という(当たり前の)教訓を知る体験だったと思います。とてもたのしく身になる期間!
 さらにその直後、「mono-series'19」では問題チーフを担当しました。たくさんのひとの「面白い」が持ち寄られ、「なぜ自分はこれに気づかなかったのか」「しっかりと生きているつもりなのに世の中のほうが広すぎる」となんだか潰されそうにもなりましたが、最終的には「OMQ」と合わせ、この1年を乗り切ったことが強い自信になったと思います。

 大学3年生は、「クイズの問題を作る」ということをみつめていたころ。この年に身につけた自信がなければ、このあとのクイズの世界の変化についていけていなかったのではないかと思います。

大学4年生

 この年は、新型コロナウイルスが最初に流行した年です。いったん何もなくなったけれど、最後になんとか作れた年でした。

 手が空いてしまった年でした。いくつか担当していた得点表示の仕事もなくなり、それはつまりクイズ大会もなくなり、「場を作る」ことは一時期できなくなりました。
 一方でクイズの火は消えず、discord等を使ったオンラインクイズが急成長。特に、『みんはや』のフリーマッチが連日盛り上がったと捉えています。自分も『Future Color』というみんはや企画を開いて500問ほど出題しました。
 周りもどんどん「いい問題」を出して、そのたびに悔しいと感じることもありました。

 大学4年生は、残念ながら学生レギュレーションのまとめがうまくいかなかったころ。それでも、最後の最後の3月に、「abc-west 3rd」を開催して、過去イチの得点表示とデザインをできたのが良かったと思っています。みなさんありがとうございました。

おわりに(おわらない)

 ここまで、高校生・大学生で経験してきたクイズの出来事について書いてきました。「高校生編」でも書いたように、もともとは学生レギュレーションの終わり=2021年3月に書ききるつもりのものでしたが、放置して2年が経ち、自分のクイズ歴は(きっと)9年になってしまいました。社会人の最初の数ヶ月がちょっとしんどく、もし今これを書ききったらマジで完全に""社会人になってしまう""な~という思いがあり……。
 今、それなりに振り返りを最後まで書いたということは、自分の中で学生レギュレーションを過去のものとして扱えるようになった証でしょうか。
 クイズ歴のほとんどを「作る」側で過ごしてきました。SNSに写真をアップできるようなネームプレートをぼくは持っていません。「戦歴」には足りないという気持ちから2年前の起稿時には「(きっと)」なんて付けていたのですが、改めて振り返ると、とても楽しい、間違いなく自分のクイズの歴史でしたね。
 社会人になってからは、すでにこの2年で記事が数本書けるくらいの出来事を、ありがたいことに経験しています。冠クイズ大会も開いたし、abcのスタッフにもなれたし、「舞台を用意する」ことは順調にできているのかなと思います。プレイヤーとして「アタック25Next」に出られたのもうれしいね!

 ということで、7年+2年、""クイズ歴9年""のお話でした。手を伸ばして、触れ続けてきて、掴んだり掴めなかったりして、いろんなことをやってきました。やっぱクイズ最高だ!
 ここまで読んでいただいた方に、クイズプレイヤーとして過ごす手段にはこういうものもあるということが、ちょっとでも伝わったら嬉しいなと思います。
 そしてその歴はまったく終わらずまだまだ続き……
 ぼくが「舞台を用意する側になる」、ぼくが「面白いと思ったものを、"どうにかしてでも"出す」、そんな大会を今年開催します。「IRODORI ONSTAGE」、よろしくお願いいたします。

頂戴したサポートは、よりよい作品づくりに活用させていただきます。よろしくお願いします!