高齢者特化型便利屋をやりたいと思ったわけ②

時が過ぎて、出産や子育てをしていたために、介護の仕事からは離れていた。
ようやく、子育てが一段落した時、受け持ちは少なくてもいいから、ケアマネをやらないかと声をかけられた。施設やグループホームのケアマネをした事はあったが、居宅のケアマネをした事はなく、はじめての世界に飛び込むことになった。
実際にケアマネージャーをやってみると、ケアマネの仕事って一体何なんだろうと思うようなことばかり。
自分の担当する利用者が生活保護の身寄りのない方が多く、後見人をつけるために動くことはもちろん、時には病院へ付き添い、時には携帯電話の機種変更を手伝い、時には住所変更へ役所へ一緒に行ったり、はたまたオムツの発注をしたりした。
その事自体に不満である訳ではなく、目の前の利用者さんにお困り事があって、その解決のためにマネジメントとプラン作成を行うのだけれど、使える資源の種類が少ないなと感じていた。
誰かが困っていたら、そこにアプローチをして、喜んで頂けたらそれが私の喜びに繋がるのに、雇われていると「それはケアマネの仕事じゃない」「あなたは出来ても他の人は出来ない」と言われてしまう。利用者に継続してサービスを届けられないのであればそれは良くないなと思い、自分自身がケアマネさんに選んでもらえる社会資源になれたらいいなと思うようになったのが、便利屋を始めようと思ったきっかけだ。

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