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ひとり暮らしの鍋事情

私のnoteをいつも読んでくださっている方はご存知だと思うが、私はろくに料理をしない。
日々の栄養はほとんどコンビニの惣菜と冷凍食品とお酒でまかなっている。

そんな私だが、キッチン道具を見たり買ったりするのはなぜか好きだ。
離婚してから住んでいる単身用のマンションは、どれも台所が狭い。料理自体にこだわりがなく、マンション選びの際にも台所の広さや機能は最小限でいいと思っているからこそ、そこに置く道具は気に入ったものに絞りたい。
特に鍋に関しては、収納スペースを取るということもあり、その時々の家にあわせて試行錯誤してきた。
その結果、いまの鍋の布陣がいまの自分にとってはベスト!と思う組み合わせなので、それを勝手に発表するだけのnoteです。

HALムスイ KING無水鍋(24cm)

ルクルーゼやストウブに憧れて色々調べているうちにたどり着き、吟味を重ねて購入した鍋。
アルミ合金製で、ルクルーゼやストウブより断然軽いので扱いやすい。お米が美味しく炊ける(ので、炊飯器を捨てられた!これは大きい)。お肉と野菜を蒸すだけでもすごく美味しい。ルクルーゼみたいな華やかさはないけど、シンプルで無骨な見た目がなんだかかっこいい。

数年前に初めて買ったときは、直径20cmのものを選んだ。その当時メインで使っていたのがレミパン的なやつ(鍋としても使える、大きくて深い万能フライパン)だったので、大きいサイズは要らないと思ったのだ。
が、引っ越しを重ねるにつれて「レミパンと無水鍋、両方あると嵩張るな…」「私の食生活だと、レミパンあんまり使わないかもな…」と思い始めた。

結局、レミパンと小さい無水鍋を手放し、24cmの大きい無水鍋ひとつに買い替えた。
結果としては大正解。カレーもスープも余裕を持って作れるし、私はごはんをまとめて炊くので、たくさん炊けるほうが助かる(鍋が大きいから吹きこぼれも少ない)。いまのところ、大きいほうに買い替えて後悔したことは一度もない。

炊飯用にルクルーゼのココットエブリィを持っていた時期もあったけど、私にはオーバースペックだったので結局手放してしまった。基本的に無水鍋ひとつで全然間に合っている。

まったく使いこなせているとは言いがたいが、有元葉子さんのレシピ本も買った。この表紙の年季が入った無水鍋、カッコ良すぎるでしょ…。

取っ手がないので蓋のあけしめに必ずミトンが必要だったり、お米がこびりつきやすかったり、欠点はあるのだけど今やそれも含めて大好き。この先も、レパートリーを増やしつつ大事に使っていきたいなと思う。

Amazonのほうが安いけど、専用の蒸し板は公式サイトでしか売ってないかも。蒸し板、わりと便利で私はよく使う。
(20cm用の蒸し板もまだ持っていて、後述する16cm鍋でお湯沸かしてせいろを使うときに活躍中)

宮崎製作所 ジオ 片手鍋(16cm)

日常でもっとも出番が多い鍋。卵をゆでたり、インスタントラーメンを作ったり、湯煎をしたり、何かとよく使う。

別に安いものでも全然良いと思うのだが、ほぼ毎日使うからある程度ちゃんとしたやつが欲しいなと思い、数年前にジオの16cmを買った。

ここに書かれているすばらしい機能の5分の1も活用できてないけど、普通に使いやすいです(猫に小判すぎる)。柄が長いからなのか、加熱していても柄の部分は意外と熱くならない。蓋の取っ手はミトン必須。

こうやって並べてみると、私はミトンを使う手間をかけてでも、余計な部品がついてなくて長持ちしそうな鍋が好きらしい。

貝印 軽量フライパン(20cm)

先ほど挙げた2つの鍋は、どちらも「焼く」機能にも優れている。無水鍋については、蓋を裏返してフライパンとして使うことも可能である。

なので、とにかく持ち物を減らしたかった時期の私は「もうフライパン要らないじゃん!」と思い、レミパンに別れを告げてからしばらくはフライパンを持たない生活をしていた。
しかし、朝ちょっとだけ目玉焼きを焼きたい、みたいなときに、このタイプの鍋を使うのは心理的ハードルがやや高い。焦げつきやすいので多めの油が必要だし、洗うのもちょっと面倒だし、重いし。

気軽に目玉焼きとシャウエッセンを焼ける生活がしたいな、と思い、気軽に使えるフライパンを探すことにした。
その結果買ったのが、貝印の軽量フライパン。

これ、本当にめちゃくちゃ軽い!小さい!
そしてマーブルコートの効果で、焦げつかない!
軽さと小ささと焦げつかなさと(愛しさと切なさと心強さと)のおかげで自分の中でのハードルがぐっと下がり、とにかくバンバン使えるようになった。
卵料理はもちろんのこと、クックドゥで麻婆豆腐なんかを作るときも、冷凍餃子を焼くときも、1人分ならこのサイズで十分。別売りの蓋も買ったので、ちょっとした蒸し焼き的なものもできるし、思った以上に重宝しまくっている。

ひとり暮らし用の台所は、シンクも狭い。狭いシンクの中で、片手にフライパン、片手にスポンジを持って(つまり底面に鍋を置くことなく)さっと洗える気軽さってすごく大事だなと気づいた。


以上3つが、現在の鍋のすべて。あ、あと、以前書いた「焼き焼きグリル」も愛用しています。相変わらず鮭しか焼いてないけど。

今後また必要なものは変わってくるかもしれないけれど、いまの私にとって過不足がなく(ちょっと分不相応ではあるものの)、全部気に入っている鍋たち。この布陣に落ち着いたことで、他の鍋に心揺さぶられたり、いまあるものを捨てたくてウズウズしたりすることがなくなった。心安らかである。

自分のとは切り離して、人さまの台所を見るのも大好き。ツレヅレハナコさんのようなときめきの詰まった台所に憧れるので、来世の自分に期待したい。
(でも来世も料理しなさそうだな…なんとなく)

皆さんのお気に入りのキッチン道具もぜひ教えてください。

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