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週末のできごととごはん@東京〜大阪(230617-230620)

土曜日

5時前に起き出して身支度をし、無事6時過ぎの空港直通バスに乗る。
昨日までのじめじめが嘘のように、すっきりと晴れた気持ちのいい朝。

羽田へ向かう飛行機で、内田洋子『皿の中に、イタリア』を読む。とても面白い。海外×食べ物×エッセイ、というジャンルはどう考えても好みなのだが、いわゆる旅行記よりも、そこで地に足つけて生活している人の文章が特に好きかもしれない。長坂道子『パリ妄想食堂』も然り。

あっという間に羽田着。きょうは飛行機を降りてからターミナルまでバスに乗るパターンで、空港特有のだだっ広い景色を見ながら、身体の一部がまだイタリアにあるような感覚に陥る。

早く着いたものの、きょうの確たる予定は夜だけなのですごく暇。ノープランでとりあえず京急に乗り、ふと思いついて新橋で降りた。『TRUFFLE』のパンを買おうと思ったのだ。
東京に来るたびに有楽町駅の店舗で見かけてはいたが、いつも行列ができていて、買ったことがなかった。でもTVなんかでもたびたび見るし、美味しそうだし、ずっと「東京で行きたい場所リスト」に入れていた。
おまけに、先日閉店していて涙にくれた大阪・中崎町の『エス・カガワ』が、なんと『TRUFFLE』になるというではないか。

TRUFFLEのサイトから

これはやはり食べてみたい。きょうなら時間もあるし、並んででも買おう!
…と勇んで新橋のエキュートに行くと、2人ぐらいしか並んでいなかった。
看板商品であるところの「トリュフ味の塩パン」をいくつか、それにメロンパンを買う。
お会計しようとしたら、なんとなくの予想よりもだいぶ安くて驚いた。
昨今、有名なパン屋さんってどこも高い。トリュフ味ともなれば、1個350円か400円ぐらいはするんだろうと勝手に思っていたら、なんと1個220円と書かれていた(7月から価格改定があるとも書いてあったが)。これは、だいぶ良心的では?
中崎町のエスカガワさんは、味が美味しいだけでなく、お値段も驚くほどリーズナブルだった。もちろん価格が全てではないのだけど、ちょっと安堵した(何が)。
SL広場を眺めながら塩パンを食べる。美味しい。
ついでにニュー新橋ビルにも入ってみた。週末の早朝なのでどこもやってなかったけど、やはりこのビルの壁は興奮しますね。

諸々の用事や買い物を済ませるべく、新橋→稲荷町→下北沢→新宿、と回る。夏のように暑い日で、へとへとになった。半ば予期していたことではあるが、最後にたどり着いた新宿で少し休もうとカフェを探すもどこも満席。サブナードすら全てのカフェが満席。暑さと人混みでぐったりしつつひたすら歩き、どうにかこうにか潜り込めた1席で足を休めた。いやはや。おばちゃんもう新宿は歩けまてん…。

お昼は、移動途中にあったスープストックトーキョーで。茄子と枝豆のサンバールカレー、美味しかった。
夕食は家族と『随園別館』へ。久しぶり!!
ビールとピータンから始まり、紹興酒を飲みつつ名物の水餃子を思う存分食べる。海老の玉子炒めもフワフワで美味しかった。ガヤガヤした雰囲気のなか、中華の円卓を囲むのも久しぶりで心楽しい。甥っ子が隙あらば回そうとするのを必死に止めながらだったけど。

実家で両親とTRUFFLEをちぎりつつワインを飲み、就寝。

日曜日

今朝も5時起きで、羽田空港へ。
機内で引き続き『皿の中に、イタリア』を読む。

9時、伊丹空港着。いつもはモノレールに乗るけど、きょうは梅田までバスに乗ってみた。楽〜。
あっという間に梅田に着き、ホテルに荷物を預けて出かける。

本日のメインイベントだった用事が済むと、もうお昼過ぎ。
ちょい飲みの気分で、それもワインと魚介の気分で(もちろん『皿の中に、イタリア』の影響である)思い当たったお店に行く。混んでいたが、なんとか隙間に入れてもらった。

白ワイン、季節のカルパッチョ、そら豆とチーズ、鱧と万願寺のアーリオオーリオ。この日の気分にぴったりのお皿たちだった。

もう少しだけ飲みたくて、私的定番の張記でビールと紹興酒、餃子。

ほろ酔いのままホテルでしばらく仮眠をとって、まつエクへ。
ホテルに戻ってまたちょっと飲み、就寝。ホテルに泊まるとお酒を飲まずにいられないのは何故なのか。

月曜日

朝から夕方まで、大阪のオフィスで仕事をする。
昼、近くのなか卯で親子丼。

この日は18時から大阪でお世話になった方の送別会があり、それに参加したあとでBさんと会う、という手筈になっていた。
17時すぎ、Bさんから電話がかかる。
「早く会社出られたから、ホテルで寝てていい?」
私はちょうどホテルに戻り、着替えていたところだった。
ホテルまで来てもらって、Bさんと入れ替わるような形で飲み会へ向かう。
約束はしていたものの、「急に仕事が長引いた」とかでドタキャンされる可能性もゼロではないと覚悟していたので、飲み会が終わったら確実にBさんが待っている、という状況が嬉しい。

送別会は天満の、お寿司も食べられる居酒屋だった。久しぶりに会う人も多く、時間が経つのがあっという間。
2軒目に向かって何人かで歩いていたら、TV局にインタビューされた。関西のローカル番組を見ているとよく見かける、「天満界隈でインタビューされてるほろ酔いのサラリーマン」そのものである。初めての体験で、ちょっと嬉しかった。笑

2軒目は1杯だけ飲んで失礼し、缶ハイボールと氷を買ってホテルに戻る。
すでにホテルのパジャマに着替え、完全オフモードに入っているBさんと部屋飲み。
ハイボールを飲みながらたわいないことを喋り、イチャイチャしてぐっすり寝た。

火曜日

アラームが鳴り、Bさんを起こす。何度起こしても起きずにくっついてくるBさんを眺めている朝がいちばん幸せかもしれない。

いざ起きるとBさんの身支度は早い。駅まで一緒に行くことにして、すっぴんのまま下へ降りる。
近くのコンビニでコーヒーを買って、飲みながらぶらぶら歩き、地下鉄の改札で別れた。「じゃあね」と別れてから階段を下りて見えなくなるまでの間に、振り返ってもう一度手を振ってくれたのが嬉しかった。

ホテルをチェックアウトして、開店間もないうめだ阪急へ。
おめざと称して、『たねや』のカフェであんみつを注文。

どこまでも透明な味と歯触りの寒天、上品な甘さのあんこ、ふっくらと炊かれた黒豆、ほんのり温かな搗き餅。もちろん缶詰ではない、フレッシュな柑橘が添えられている。すべてが美しくてうっとり。

ありがたく味わってから、しばらくぶらぶらとウインドウショッピングを楽しむ。
お昼はルクアのマンゴツリーカフェで食べた。ガパオと蒸し鶏ごはんとヤムウンセンがワンプレートになってるやつ。と、ビール。

たいていBさんとのLINEは私から投げるのだが、珍しく、本当に珍しく、BさんのほうからLINEが来た。

ありがとうね!
久々ほっとした!!
気をつけて帰りやー

なんてことない内容だけど、なんか、嬉しくて何度も眺めてしまった。

14時ごろ、大阪を出発。
自宅に戻り、シャワーを浴びて洗濯して、セブンの冷凍のささみチーズカツやらうずらの卵やら芋けんぴやらをつまみにハイボールを飲む。
明日からまた日常に戻らなくては。

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