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久しぶりのジャンハイ(ジャンボハイボール)

先週Bさんと会い、もうそろそろお別れなのかなぁという漠然とした予感を抱きつつ、特に連絡を取らないまま1週間が過ぎた。
まあもともと平日に連絡を取ること自体がほとんどないので、いつも通りといえばいつも通り。
Bさんがダイエットを始めてからというもの、向こうからのお誘いはほとんどなくなっている。
この土日に私から連絡しなければ本格的にフェードアウトするんだろうな、とぼんやり思っていた。

少し忙しい週で、それがひと段落したので金曜日は15時すぎに退社。
遅めのランチを兼ねてサイゼでひとり飲み(デキャンタワインとブロッコリーのくたくた煮とアロスティチーニとガーリックトースト。ブロッコリーのくたくた煮、うま!ワインに合う!)を決め、ほろ酔い加減で帰宅してそのまま寝ていた。
18時ごろ、スマホが震える音で目が覚めた。
Bさんから電話。
嘘やん、と思いながら出る。

佐久間「どうしたん?」
Bさん「今どこおるん?」
佐久間「家やで」
Bさん「もう?在宅勤務なん?」
佐久間「いや、きょうは早めに帰ってて」
Bさん「あのさ、めちゃくちゃに飲みたい気分やねんけど」
佐久間「飲もう!(即答)」
Bさん「(笑)店決めて連絡するわ」

…参っちゃうなーもーーー(ニコニコ)

ヒマだったはずの金曜夜が、急に忙しくなった。
光の速さで支度をして店に向かう。ちゃんと私の家から近い店を選んでくれていた。

ダイエットのためしばらくお酒を断っていたBさんだが、ついに辛抱ならなくなったらしい。
一応ビールや日本酒は避け、ハイボールを飲む。
おつまみも色々と。イワシのたたきが美味しかった。
ジャンボハイボールがある店だったので、2杯目からはそれにした。
私は家でもかなりお酒を飲むほうだけど、お店のジョッキで飲むお酒ってほんとうに美味しい。

「ダイエット始めてから飲むの初めて?」
「お前がうちに来たときに誘惑されて1杯飲んだの以外は、初めてやな。…いや、知り合いの社長に誘われて断れなくて1回飲んだわ。この店で」
「あ、ここに来たんや」
「そう。で、その日に頼んだもの全部覚えてる。ナポリタンと…って、俺こないだもこの話せんかった?」
「え?聞いてないで」
「ほんま!?俺、こんな話するのってお前しかおらんねんけど。夢で見たんかな。怖!」

どっちの記憶が飛んでるのかは謎だけど(他にも話していて、お互い記憶力なさすぎることが色々判明してやばかった)、話の流れとはいえ「お前しかおらん」とか言われるとキュンとしてしまうよね。くそー。

ジャンハイでいい感じに酔っ払い、カラオケボックスへ。
2時間がっつり歌う。この流れも、カラオケの薄いハイボールも、お酒で喉カスカスになる感じも久しぶりで楽しい。

このところ泊まるときはBさん宅、が定番になっていたけれど、この日は久しぶりに私の家に来てもらった。
酔っ払ったまま歯磨きだけして、狭いベッドでくっついて寝る。
私がベッドからはみ出しそうになるとBさんの腕が支えてくれる。
私はBさんが好きというより、Bさんとくっついて寝ることが好きなのかもしれない。
めちゃくちゃ満たされた。

翌朝は「電子タバコの充電が切れたから」という理由でそそくさと帰ってしまった。
やっぱり遠い。
でもこのぐらいの距離感がデフォルトだと思えば、なんだかすごく気楽になった感じもある。そもそもがかりそめのセフレ、なんだし。(セフレというより最近はソフレになりつつあるけど)

お酒を飲みたいときにお互いを呼びたいと思えて、一緒にどちらかの家に帰れて、くっついて寝られて、たまにセックスもする。
これはこれで心地よいし、ふわふわと地に足着いてない私のいまの暮らしにぴったりかもなあ。
…と、ぼんやり考えた週末だった。

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