食べて歩いてまた食べる、アラフォー女のソウル旅 〜美味しかったごはん〜
同世代の友人たちと女3人、2泊3日で韓国のソウルへ行ってきた。
女友達と海外に行くのって実は初めてで、なんか途中で雰囲気悪くなったりしたらどうしよう…と妙な心配をしていたのだけど、3日間ずっと楽しかった!!
もちろん、アラフォーにもなれば一緒に旅行して心地よくいられそうな相手をある程度見きわめられる、というのが大前提ではある。
加えて今回は、3人の強み(韓国の知識・語学力・地図を読む力など)がそれぞれに違ってバランス取れていたのと、食欲と体力はみんな同じくらいだったのが良かったなと思う。
1日17,000〜25,000歩を歩き回りつつごはんを食べ、食べたら「コーヒー飲みたい」となり、コーヒーを飲んだら「甘いもん食べたいな」となり、おやつを食べたら「次はしょっぱいもんやな」となる。食べて歩いてまた食べる、最高の旅だった。
例によって観光らしい観光はしていないので、以下、美味しかったものを記録!
セリで食べるサムギョプサル(弘大)
1日目の夕方、韓国に着いて最初に向かったお店。
もう何度も韓国を訪れている友人が、「ぜひ行きたい」とブックマークしていたそう。
タイトル通り、サムギョプサルにどっさりのセリを載せて食べる。
この歳になるとサムギョプサルって重たく感じてしまうことが多いけど、セリの爽やかさと苦味、さっぱりしたつけダレのおかげでいくらでも食べられる!美味しい〜!
セリのチヂミはさくさくで、ビールによく合う。
店頭でQRコードを読み込み、待機登録(Googleか Appleのアカウントがあれば登録できる)して順番を待つ形。私たちが行ったときは31組待ちになっていてぎょっとしたけど、意外と進みは早く、近くのクラフトビール屋さんで飲んでいたら1時間ほどで順番が来た。
海鮮粥(明洞)
2日目の朝は、明洞のホテル近くのお粥屋さんへ。朝7時からあいているのが嬉しい!
アワビのお粥が有名らしいが、私はアワビがそこまで好きではないので、「海鮮のお粥」を頼んだ。
日本のお粥ほど淡泊ではなく、中華粥ほど油がきいていない。お粥というよりも「やたらうまい海鮮鍋のあとの雑炊」という感じ。し、沁みる…!!!
海老やイカ、貝類など、あらゆる旨味が溶け込んでいて食べるほどにじわじわと美味しい。結構量があったのに、夢中で完食。
こんなお店が近くにあったら、週2で早起きして行ってしまうなぁ。
タッカンマリ(東大門)
2日目の夕方、友人に連れて行ってもらったお店。
タッカンマリ以外のメニューがほぼないので、席に着いた時点ですでに鶏一羽が鍋にスタンバイしている。
これをお店の人がぶつ切りにしてくれて、煮立ってきたらタレにつけて食べる、シンプルな鍋。タレは卓上の醤油や酢、唐辛子ペースト、にんにくペーストを自分でブレンドして作る(隣の韓国人カップルを見習って、唐辛子&にんにく主体のドロドロしたタレにした。うまい)。
丸ごとゆでた鶏肉って、どうしても部位によっては味が薄かったりパサパサしたりするイメージなのだけど、このタッカンマリは一切それがなかった。お肉の下処理や味つけが違うのだろうか、どこを食べてもずっと美味しい…!できるだけ余すことなく食べたくて、骨をしゃぶり、軟骨を噛み砕いて堪能した。
最後の〆はグクス(細めのうどんのような麺)。鶏出汁がきいたスープと一緒に食べる麺の、悪魔的な美味しさときたら!
後半は3人ともほぼ無言で、ひたすら肉を食べて骨を捨て、スープと麺をすすっていた。いろんな国籍の人がひしめく店内の、どのテーブルでも同じように夢中で鶏肉を食らっている。すごくシンプルで、だからこそ本質的というか、「食べる」ってこういうことなんだとあらためて感じた経験だった。
ここも大混雑だったけど、席数が多いので意外と回転は早い。番号札をもらって、該当の番号が案内板に表示されたら店内に入れるスタイル。
蒸し餃子&カルグクス(明洞)
3日目の午前中に行ったお店。ミシュランガイドにも掲載された超有名店らしく、開店前から長蛇の列!ただ、席数が多く提供もスピーディなので、ほぼ待たずに入れた。
有名な蒸し餃子は、シュウマイよりひと回り大きいぐらいのサイズ。薄い皮の中に豚肉と野菜、ニラがたっぷり入っている。ボリュームがあるのにあっさりしていて、いくらでも食べられてしまう。
カルグクス(麺)も一緒に注文。スープは優しい味だけど、スライスしたにんにくも入っていて程よいパンチがある。ワンタンも美味しかった!
カンジャンケジャン(明洞)
3日目の午後、もともと行こうとしていたお店がやっていなくて、それならカンジャンケジャンとやらを食べてみるか〜と、検索して出てきた近くのお店へ行った。
結果、なんか…なんか、すごかった…!!
カンジャンケジャンは、生のワタリガニを醤油漬けにした料理。やや甘めの醤油ダレに漬け込まれたカニの身は、ねっとりして舌の上でとろける。食べているうちに脳天までとろける。オレンジ色の部分は卵だそうで、見た目どおり濃厚この上ない。
最初はビールで乾杯したが、カンジャンケジャンを一口食べるなり、友人と顔を見合わせて
「に、日本酒…!!!」
となった。
もちろん日本酒はないので焼酎を注文。これもよく合う。
手づかみで殻をよけながら食べるのでビニール手袋が用意されていて、最初は手袋で食べていたが、途中からは外した。手袋があると細かいところまで吸えないし、お酒を飲むときにいちいち外さないといけないし、何より口元に手を持っていったときにビニールの匂いが気になってしまうのだ。素手だと醤油ダレでものすごく手がベタベタするけれど、やはり素手で食べるほうが何倍も美味しかった(3人ともおばちゃん精神を発揮して、ウェットティッシュをたくさん持参していたので安心である)。「カニスプーン欲しい…」と言いながら、ほそーい脚の中の身まで吸い出して夢中で食べた。
韓国らしく、副菜も充実。
このごはんを少しずつカニの甲羅に入れて、カニ味噌と混ぜながら食べるのが、また…。
一口ごとに焼酎を挟みながら、大事に、でも多分すごい勢いで食べた。
私はたいていの珍味が好きだが、実はカニ味噌があまり得意ではない。でもこのカニ味噌はふだん食べているのとはまったく別物。甘く濃厚で、ただただ幸せと背徳の味がした。
これが3日間で最後のごはんになったのだけど、本当に、締めくくりにふさわしい食べものだった。焼酎の心地よい酔いも手伝って、お店を出てもしばらくポーッとしていたほど。
今回の韓国でいちばん美味しかったもの、このカンジャンケジャンかタッカンマリかでずっと迷っている。(訊かれてない)
冷静に考えて、たった2泊3日でこんなにたくさん美味しいものを食べられたって最高すぎるな…。
いろんな食べ物をシェアできて、その場で感動を分かち合える、多人数のよさを実感した旅でもあった。
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