見出し画像

老後と教育費をカバーする資産運用について

❇️前書き❇️

私は今まで何となく資産運用をしてきた。目的もはっきりしないまま、節税になりそうだという理由で小規模企業共済や外貨建て生命保険に入っている。

しかし最近ではインフレリスクや流動性の低さ、子供が生まれることから、運用の仕方を見直すべきだと考えるようになった。

将来いくらかかるのか資金計画を建てることで、目的に沿った運用に切り替えていきたいと思う。


📖目次📖

1️⃣我が家も老後2000万足りない?
1.老後の支出と収入計算
2.老人ホームっていくらかかる?
3.まとめ

2️⃣子供の教育費
1.大学卒業までいくらかかる?
2.イレギュラーな教育費の出費
3.まとめ

3️⃣資産運用の目的
1.教育資金の貯蓄
2.インフレ対策
3.もしもの備え
4.まとめ

4️⃣目的に合った最適な資産運用
1.小規模企業共済解約
2.積立NISAとジュニアNISAの活用

5️⃣総まとめ


👱‍♂️プロフィール、前提条件
・生活防衛金 450万確保済み
・現在積立てた小規模企業共済金 約250万円
→解約後185万
・夫年収900万 課税所得400万
妻年収100万
・毎月13万円ほど投資に回す事が出来、4万円はドル建生命保険に入れる為あと9万円運用できる
→妻は生命保険があると安心感
→業者紹介やFPとしての価値が高い
・生命保険は65歳で2000万を退職金として受け取る
・家族構成 本人(32)配偶者(32)子1(0歳)の3人家族
・児童手当はギリギリ貰える

❇️❇️❇️❇️❇️本編❇️❇️❇️❇️❇️


1️⃣我が家も老後2000万足りない?
1.老後の支出と収入計算
2.要介護の支出
3.まとめ

✅1.老後の収入と支出の計算

一般的な家庭において、年金だけでは老後2000万円不足すると言われるが、よく良く考えれば貯蓄額も年金受取額もまちまちだ。我が家にも該当するのだろうか。まず、年金はいくら貰えるのだろうか。

【収入】
・年金 計算上は夫婦で月額28万程の見込みになったが、悲観的に見て月25万とする。
・運用 退職金2000万(外貨建て保険の解約金)を高配当株年利4%単利税引き後 月6.3万

合計月31.3万

【支出】
一般的な老後夫婦2人の出費は月24万円程のようだ。住み続けることが出来るかつローンを払い終わっている持ち家があれば下がりそうだが、一旦加味しない。少し贅沢したいこともあり、+4万円で想定。

合計月28万円

【収支】
収入31.3万円-支出28万円=+3.3万円
ちょっとくらい贅沢しても毎月3.3万円余る
更に贅沢するか複利に回すか見通しのバッファと見るか、いずれにしても充分といえそう


✅2.要介護の支出
普通に生活している分には収支は大丈夫な事がわかった。しかし、介護が必要になってしまったらどうだろう

・基本的には介護保険で大部分負担してくれるのでそこまで大きな金額にはなりにくい。

・とはいえお金がかからないわけではないし、財源が無くなった時に要介護認定をなかなかしてくれなかったりのリスクはありそう。

・介護施設は保険適用で月12万、適用無しで25万程か。

・ざっくり1人あたり500万円の備えがあれば良いようだ


✅3.まとめ
基本的な収支、介護リスク共に問題なし。

収入31万(年金25.運用6.1) > 支出28万
退職金2000万 > 介護リスク1000万

実際は退職金以外無一文ってことはないので、もっと余裕があると考えられる。


2️⃣2️⃣2️⃣2️⃣2️⃣2️⃣2️⃣2️⃣2️⃣2️⃣2️⃣2️⃣




2️⃣子供の教育費

1.大学卒業までいくらかかる?
一般的な中学までは公立、高校大学を私立で計算すると大体以下のようになる。

子供の1人あたりにかかる教育費

公立 私立
幼稚園 60万 160万
小学 180万 900万
中学 150万 380万
高校 120万 280万
大学 270万 530万

合計 780万 2250万

小中だけ公立だと合計1300万

文科省HPより https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo2/siryou/__icsFiles/afieldfile/2013/01/30/1330218_11.pdf

一般論も踏まえ我が家では、小中だけ公立になる可能性が高いのではないかと思うので教育費は合計1300万がかかる想定だ。
また、年代別に必要な金額を大雑把に月額に換算すると

毎月必要な教育費

0歳~中学卒業まで 3万/月
高校~大学卒業まで 9万/月

となる。生活費とは別にこの金額が毎月必要になるようだ。

2.イレギュラーな教育費の出費

上記は想定通りに事が進んだ場合だが、他にイレギュラーな教育費も考えられる。

・医学部 +2300万
・薬学部 +800万
・留学 +200~500万/年


3.まとめ
中学までは月3万、高校大学は月9万の費用を見る必要がある。また、進路によっては2500万程用意できるのが理想。



3️⃣3️⃣3️⃣3️⃣3️⃣3️⃣3️⃣3️⃣3️⃣3️⃣3️⃣3️⃣



3️⃣資産運用の目的
上記で分かった事
①老後の資金は退職金で問題ないことが分かった。
②教育費はイレギュラーな2500万にも備えたい

更に世の中の情勢を踏まえると、我が家の資産運用の目的は

1.教育費の貯蓄
2.インフレ対策
3.もしもの備え

となる。

1.教育費の貯蓄
→高校から必要な金額が9万になる。また、大学入学時に学部や留学により大きな出費の可能性あり

2.インフレ対策
日銀は年2%のインフレ率を目指しており、IMFも今後日本はインフレになっていくと予測している。程度や期間の差はあれ、これからしばらく金融緩和によるインフレは確実と思われる。教育費は特にインフレしやすい。

3.もしもの備え
ぱっと思いつく限りでも下記のトラブルが考えられ、資金の備えが必要である。

・経営悪化(比較的安定していて見通しの良い業界と職種ではあるが何があるかは分からない)

・自然災害(保険で全てはカバー出来ない)

・事故などによる大怪我(労災が下りても100%ではない)

その他 盗難や病気や転居などいくらでも考えられる。


4.まとめ
・インフレ対策は必須。
・17年後(大学入学時)や、もしもの時に引き出せないと困る。
・多少のリスクは取れるが、もしもの時に半分とかになってるとさすがに困る

インフレ対策&流動性&やや安全性



4️⃣4️⃣4️⃣4️⃣4️⃣4️⃣4️⃣4️⃣4️⃣4️⃣4️⃣4️⃣




4️⃣目的に合った最適な資産運用

上記の通り、我が家において資産運用に求めるものは

目的
・教育費の貯蓄
・インフレ対策
・もしもの備え

条件
・インフレ対策になる
・すぐに換金出来る流動性
・元本保証までは要らないが大きく減らない程度の安全性

となる。
現在ドル建て保険の他に加入している小規模企業共済がどれだけ的外れか分かる。

小規模企業共済の特徴
⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎

・節税効果は高い
・流動性が低い(65歳までは引き出す際にペナルティ
・インフレ対策にはならない
・運用益は1%程度
・出口の税金対策は必要

(詳しくは別記事「小規模企業共済解約シュミレーション参照)

本題に戻ると、目的と条件にあった投資方法は

ジュニアNISAと積み立てNISAの併用、どちらも全世界株式会社を購入


だと思われる。

①積み立てNISAシュミレーション
まず、月に運用に回せる資金が6.5万円あるので、私と妻の積み立てNISAで毎月満額6.66万円購入する。年利4%想定
その場合のシュミレーションがこちら⤵︎ ︎

子供が18歳になる時に2100万円ほど、必要な時が来なければ30年後には4622万円になっている。
積み立てNISAなので20年間は運用益非課税なのでそっくりそのまま貰えるし、20年以降も階段条にになっているので実はその多くが非課税になっている。


ちなみに、年利4%とも限らないので他の%でも計算してみる


18年目 30年目
元金 1439万 2398万

年利2% 1723万 3282万
年利4% 2102万 4622万
年利6% 2580万 6690万
年利8% 3197万 9925万

18年目は全額非課税だが、30年目はある程度課税されるが計算が複雑すぎて分からなかったが、4%の場合でざっくり計算してみたら多分60万程度しか税金がかからなかった。(自信はないが大体はあってるはず)

老後の資金が足りている事を考えたら、20年運用したものから毎年高配当株に移行するとか、そのまま収入の足しにして仕事を緩やかにするかという選択肢もありそう。


②ジュニアNISAシュミレーション
積み立てNISAが優秀なのは分かったが、少額しか積み立てられないという唯一のデメリットにより、小規模企業共済の解約金が遊んでしまう。
そこで併用して使いたいのがジュニアNISAだ。

ジュニアNISAは年80万円MAXで、今からなら3年間入金できるので240万になる。そして永続的に非課税運用できるので是非満額活用したい。

小規模企業共済は、20年以内に任意解約した場合元金の8割しか戻らないので、現在の掛け金250万×8割で200万戻ってくる。一時所得になるので税金は、(200-50)÷2×0.2で約15万になり、税引き後手取り185万になる。

これに貯金の55万を捻出して240万円として18歳まで運用すると448万円になる。この時点で必要であれば解約して現金にしてもいいし、必要なければ良きタイミングで「元は240万。これが運用の力だ」とドヤ顔してプレゼントし、引き続き本人に運用してもらえばいい☺️


5️⃣5️⃣5️⃣5️⃣5️⃣5️⃣5️⃣5️⃣5️⃣5️⃣5️⃣5️⃣


5️⃣まとめ
【教育費】
・中学卒業までは月3万、大学卒業までは月9万かかる。
・大学進学時に大きな出費があるかも
【資産運用】
・インフレ対策は必須
・もしもの時の為に流動性も必須
【結論】
・小規模企業共済は解約。解約で得た200万と貯金40万合わせて240万でジュニアNISA
・積み立てNISAでなるべく満額、月6.66万入金を目指す。高校以降はキャッシュフローがややマイナスになるしれないがなるべく崩さずに運用したい。

【反省点】
資産運用はまずライフプランを建て、目的に合った運用方法を選ばなければならない。
「とはいえ子供が出来るか分からないし、人生って不確定要素ばかりじゃん」まさに、そうなんです。不確定だから、資金拘束はダメなんです。
最悪、老後はもう資産なりの生活をするっていう選択肢があると思うけど、子供に充分に教育環境を与えられない方がリスクだと思います。

※損することもあります。投資は自己責任で


以下はオマケ。我が家の場合だけではなく、損切りや貯蓄の意味等、感覚や感情面の話です。⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎⤵︎
小規模企業共済の解約に賛否はあるはず。
心理的に「小規模企業共済を辞めてしまうと65万損する」と考えがちだが、実際には「小規模企業共済に加入して積み立ててしまった現状で既に65万損している。解約でそれが表面化するだけ。表面化を遅らせるほど損失は膨らんでいく」が現在の状況の捉え方としては正しい。
こう考えるといくらか損切りしやすくなるし、ポジティブに言うと「より良い投資方法にシフトするとすごく豊かになる。その為にちょっとチクッとするだけ」と考えたい。


ちなみに、小規模企業共済は解約せずに掛け金を下げることで今までの分を払い済み扱いにする事は可能だが差額分は運用益つかないし、なによりインデックスでの530万もの見込み運用益を損失することになるので選択肢としては無い。

ただ、もちろん投資にはリスクはあり家計状況によるリスク許容度の差や、結局は好みの差がすごく大きいので

「・元本保証が好き ・資金拘束が気にならならない ・所得をコントロールしたい」という人は小規模企業共済も検討の余地はあるかとは思う。


まだ、資産運用を含む貯金の役割として【安心感】は大きいと思う。明日食べていくお金があるかどうか不安な家庭では 喧嘩が多く離婚率も高い。常に、困ったら使えるする。数百万が口座に入っているという事実は 日々の生活の安心感や余裕、幸福感に繋がる。
「数百万あるから何かあっても安心だ」この効果を私は小規模企業共済の入れ物内のお金では得られなかった。
それもそうだ基本的には65歳まで凍結されたお金なのだから。

インデックス投資も長期投資が有効で引き出したい時の相場感などにより銀行口座ほどの感覚はないにせよ、凍結されたお金より遥かに安心感を得られるだろう。

また、1万円分の図書券に1万円の価値が無いように、用途や条件が限定されるほど券は価値が下がる。「35後になったら1.7万円になるが35年間使えない券」って考えると1万円では買わないかなぁ、、、と。

「インデックス投資はギャンブル」という意見に対しては、長期ではほぼ元本割れしないことと、
銀行に預けてるのもデフレを信じて円に投資し続けるギャンブルだし、
小規模企業共済も見方によっては「65歳まで大きなキャッシュが必要になる事はない」という可能性にベットしたギャンブルであると思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?