『ap bank fes 2021 ONLINE in KURKKU FIELDSレポ』前編
東日本大震災から10年、1つの節目になる今年2021年。
10年間1ミリもブレる事なく、被災地に寄り添い続けた非営利団体、そしてその団体が主催する音楽フェスが有る。
団体の名前はap bank。
そしてフェスの名前はap bank fes。
中心になって主催しているのは、日本を代表する音楽プロデューサー小林武史と、日本を代表するモンスターバンドMr.Childrenのボーカル櫻井和寿。
ap bank fesは今年は10月3日に千葉県のKURKKU FIELDSにて開催されたのだが、この情勢を踏まえて無観客、配信のみで開催された。
10月10日〜17日までのアーカイブ特別版には収録でMr.Childrenも登場。
今回は、生配信の方ではなく、アーカイブ特別版の方のレポを書いてみたいと思う。
いや、配信とは言え本当に感動する最高のフェスだったので、個人的にも記憶だけじゃなく記録に残しておきたいので。
とは言え3時間丸々レポすると余りにも長文になってしまうので💦本編を3分割してレポしてみたいと思う。
過去のap bank fesの、最高に楽しんでる観客の写真が次々に映し出される中、ピアノの美しい音色と共に櫻井さんの歌声が聴こえてきた。
櫻井和寿さん(以下”櫻井“)「♪ 忘れられない人がいる どうしても会いたくて またここへ来る 思い出の場所へ♪」
1.緑の街(Bank Band:小田和正のカヴァー)
1曲目は定番の『よく来たね』ではなく、まさかの『緑の街』!
櫻井さんは爽やかな白の柄シャツ。
小林さんが居て、亀田さんが居て、カースケさんが居て、小倉さんが居る。
間違いなく、ap bank fesにBank Bandが帰ってきた!
空には真っ青な空に白い雲が泳いでいる。
やっぱりap bank fesには青い空がよく似合う✨
改めていい曲だなぁ、、と思いながら聴いてて、途中で歌詞にハッとした。
あぁ、無観客配信ライブだからこそ、1曲目にこの曲を持ってきたのか。。
『届けこの想い あの日の君に 届けこの想い 今の君に いつかきっと会える その時まで 僕はここで待ってるから いつまでも待っているから』
オープニングから泣かせないでください😭
うん、いつかきっと会えるその時まで。。
櫻井「ありがとう!」
何でこの人の「ありがとう」は、こんなにも暖かく胸に響くのか。
そんな事を思ってる中、次の曲が始まる。
2.Drifter(Bank Band:キリンジのカヴァー)
これも大好きな曲。Bank Bandがカヴァーしてる楽曲の中でも、トップ5に入るくらい櫻井さんの声に合う曲だと思う。
そして堀込高樹さんの書く歌詞の言葉のチョイスが絶妙だと、聴く度に思う。
『みんな愛の歌に背突かれて 与えるより多く奪ってしまうんだ』
櫻井「ありがとうございます!始まりましたap bank fes 2021!あいにく無観客というね、しかも配信という感じですけど・・・。でも、カメラの向こうにたくさんの人がニコニコ笑顔で居るイメージで、その確信で、しかもしっかりと何かが届いてると信じて、やりたいと思います。」
櫻井「えー、、いろんなモノを通して僕らは繋がっているんですけど、でもしっかりと繋がってるんで、どうかゆっくりと最後まで楽しんでいってください!」
カメラに向かって優しい表情で手を振る櫻井さん。
そんな中、次に始まったのは、先日のNHK『SONGS』で櫻井さんが「勝手にap bankのテーマソングみたいに思ってる」って言ってた、あの曲だ!
3.糸(Bank Band:中島みゆきのカヴァー)
数多くのアーティストにカヴァーされてるこの曲だけど、こんなに優しい、こんなに想いが伝わってくる糸を歌えるのは、櫻井さんを置いて他に居ないと、個人的に思う。
配信にも関わらず、あれっ?目から汗が。。(ノд<。)゜。
『縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かを暖めうるかもしれない』
櫻井「ありがとう!最後まで楽しんで‼︎」
クッシャクシャの笑顔で手を振りながら櫻井さんがステージから去って行き、ステージにはBank Bandのメンバーがボーカル抜きの状態で残った。
と言う事は、いよいよBank Band with Great Artists の時間だ!
小林武史さん(以下“小林”)「えー、、ap bank fes 2021始まりました。さぁ、1人目のゲストを紹介します。」
小林「えー、最近彼女の才能を感じる中で、本当に稀有な存在だと思っていますし、そしてこれからどう成長していくのか、本当に楽しみなアーティストです。紹介します!miletさん‼︎」
今をときめく歌姫miletが、ap bank fesのステージに参上!
黒いシックな衣装で登場したmiletが、すでに胸がいっぱいといった表情でマイクの前に立った。
4.in side you(milet with Bank Band)
昨年のNHK紅白歌合戦でも披露され、あの桑田佳祐氏も自身のラジオ番組で2019年のNo. 1 SONGに選出した、miletの代表曲と言っていい楽曲。
錚々たるBank Bandの面々をバックに堂々と歌うmiletの歌声は、KURKKU FIELDSの大自然に溶け込むように、どこまでも伸びやかに広がっていった。
『Tell me what is inside you, inside you now 目に見えない 最初が最後でも Tell me who is inside 許されるなら Let me in you again今だけそばにいて』
milet「ありがとうございます。はじめまして、miletです。えー、初めてap bank fesにお呼びいただき、そしてこのKURKKU FIELDSで歌わせていただき、もう本当に気持ち良くて嬉しいです。もう胸が高鳴って、どっか行っちゃいそうですけど、、ウフフ(笑)。大好きなBank Bandの皆さんと、こうして一緒に歌わせていただけるという事で。」
milet「ap bank fesでは初の試みの生配信という事なんですけど、画面の奥の皆さんに、この想いと、自然と、生きているっていうこの瞬間を、生(配信)で楽しんでいただけたらと思います。えー、こんな素敵な日常も有っていいんだと思わせてくれますけど、何にもない日の美しさもホントいいよなって、そんな想いを込めながら書かせていただいた曲を聴いてください。『Ordinary days』」
5.Ordinary days(milet with Bank Band)
TVドラマの主題歌としてヒットした曲だけど、そんな事抜きにしてもホントに歌詞がいい!
歌い出しの♪ 願わくば、そう悲劇よりも 喜劇よりも 見ていたいのは 奇跡のような当たり前を照らす この日常♪から一気に耳を奪われてしまう。
何か今日はいつもよりmiletの感情がダイレクトに伝わってくるなぁと思っていたら、ラスサビで感極まって、一瞬歌えなくなるmilet。
そう言えばmiletは、Salyuの事を「私のベートーベン」って関ジャムで発言したり、ap bank fesや Bank Bandに強い思い入れが有る事を公言している。
憧れのフェスで、憧れの人の目の前で、でも無観客で。
いろんな感情が一気に押し寄せてきたんだと思う。
それでもグッと堪えてまた歌い出し、最後は笑顔で歌い切ったmiletの姿は、とてもとても美しかった。
『ずっと 君の隣で笑うより 君に笑ってほしいのさ 欲を言えばキリがないけど どんな言葉で伝えようとも どうしようもないくらいに愛おしいんだ』
milet「ありがとうございました!」
Bank Bandのメンバーやスタッフから送られる拍手の中miletがステージを去る。
小林「miletさんでした。凄く個性的な才能ですよね。」
小林「えー、、ap bank fesの過去の映像をYouTubeとかで観てくれてる人も居ると思いますけど、数日前に過去のap bank fesの DVDを観る機会が有りまして。」
小林「もちろん、いろんなアーティストの演奏の映像が流れて、それも勿論素敵なんですけど。お客さんがね、随所に出てきていて、あとスタッフも未来を思ういろんな事を話していて、それが本当に素敵なんです。あぁ、こんなにも沢山のお客さんの思いに支えられているフェスなんだなぁと。ちょっと特別なフェスなのかもしれないと思ったわけです。」
小林「今日も、そんなお客さんが配信の向こう側でたくさん観ていてくれてるわけなんですけど、たぶん次のこの方はね。そんなap bank fesから皆勤賞をもらえるんじゃないかと思ってるんですけど(笑)。もうap bank fesには無くてはならないアーティスト。Salyu‼︎」
花柄の綺麗な衣装で、笑顔で登場したSalyu。
登場と同時に始まったのは、、
6.風に乗る船(Salyu with Bank Band)
相変わらずこの人の歌声は、声も楽器なんだなぁと思わせてくれる。
そして野外の広々とした空間だからこそ、より映え、より響く。
以前AKBのオーディションに落選した事を秋元康さんとの対談で何故落としたのかと問い詰めてたけど、その時AKBに受かってたら今のSalyuは無かったんだから、受からなくて良かった!笑
『あたしがここで生きてた事も長い時に消えてゆくけど だけど空には 洗いたてみたいな
雨上がりに 色の橋が見えたら』
Salyu「ありがとうございます。Salyuです。今年のap bank fesがどんな事になるのか、前から楽しみにしていた1人なんですけど、今回は今の情勢に伴って“無観客で配信のライブをするのはどうか“という事でですね。今日は生憎こういった形で、皆さんと同じ場所では音楽を楽しむ事ができないのですが、、こちらとしては、皆さんに音楽を楽しんでいただきたい。そんな思いでいっぱいでございます。」
Salyu「どんな気分で楽しんでいらっしゃるでしょうか?またBank Bandの皆さんと一緒に、こうして奏でられて、本当に嬉しいです。本当にありがとうございます。」
小林さんはじめBank Bandのメンバーみんな拍手‼︎
Salyu「ありがとうございます。幸せな事です。えーと、、それではですね。今日は本当に晴れ渡ってですね。本当に嬉しい!実は、雨が降るんじゃないかっていう噂もあったけど、こんな晴れ渡って良かったなぁっていう思いです。」
Salyu「次にお届けする曲は、こんな今の時代の中で、先が見えない、何か得体の知れない恐ろしいモノに向き合っている、そんな時代でも有ると思いますけど、その中で、そんなまだ行き先の見えない・・・解らないかも知れないけど、そんな中でも私は歌っていきたい、進んでいきたいっていう、そんな願い、想いを込めた歌を届けさせていただきます。『THE RAIN』っていう曲です。」
7.THE RAIN(Salyu with Bank Band)
この曲のSalyuの歌声を聴く度に、教会でゴスペルを聴いてるような気分になる。
自分が身に纏ってるしがらみやら何やらを綺麗に洗われるような。。
この日も、どこまでも伸びていく歌声に、ただただ聴き入ってしまった。
『I will be there lalalai lalalai I will sing in the rain I will dance in the pain I will be there lalalai lalalai I will sing in the rain I will dance in the pain be there』
Salyu「ありがとうございました!」
一礼してから笑顔でステージから去るSalyu。
小林「Salyu‼︎」
小林「えー、、今更では有りますけれどもね。今更って事もないか。数日前にBank Bandの新しいアルバム『沿志奏逢4』が発売になりました。ありがとうございます!」
小林「その数ヶ月前からですね。どんな曲を選ぼうかっていう選曲とかを始めてたわけなんですね。その選曲をメインに引っ張ってくれたのは、実はレコード会社の男女1人ずつのスタッフなんですけど。まぁap bank fesは、アーティストのエゴみたいなものから始まったフェスではないですから、ちゃんとお客さんを含めて循環があると言うか、今までずっと見てきてくれたスタッフの意見が、ちゃんと″芯を食ってる″と言うかですね。ちゃんと鏡になってくれてるってのも有るんですよね。」
小林「で、そのレコード会社の女性の方のスタッフが、″この曲は絶対に外せないのでは無いか″″この曲は外さない方がいいと思いますよ″と言ってくれたのが、次にお呼びするアーティストの楽曲だったんです。その楽曲を選ばせてもらうと同時に、今回無観客では有りますけど、このアーティストを絶対ブッキングしなきゃと。」
小林「そのためにも、数ヶ月前から準備していて。ホントこんな晴れてくれて良かったんだけど、この楽曲と、僕たちが施したアレンジというのは、本当このシチュエーションにピッタリ。そして、更にこの方は、登場の仕方で一気にボルテージを上げてくれます。今日も・・・凄いです、はい(笑)。紹介します!KANさん‼︎」
ステージに上がったKANさんの衣装は、真っ黄色なタイツに銀ラメを施し、更に巨大な羽根を背負った、サンバ?宝塚?風の、、まぁいわゆる通常運転ですw
若干、羽根がデカ過ぎやしませんかって思ったけどw
ツッコミを入れる間も無く始まったのは、やっぱりこの名曲。
8.何の変哲もないLove Song(KAN with Bank Band)
KANさん(以下″KAN″)「♪ 晴〜れわたる空に白い雲 君とぼくがいて♪」
小林さんが言ってたように、まさにこの日のシチュエーションそのままの歌詞に、聴いてるこちらも晴れやかな、心地良い感情でいっぱいになる。
やっぱりいい曲。でも衣装が気になって曲に集中できない。でも、やっぱりいい曲、、って感じで感情グチャグチャになった🤣
『涙でるような悲しみも 多くの後悔も 君とならばただの歌になる たとえばそう 今あるがままの思いを綴ってうたおう』
羽根を背負ったまま、キーボード前の椅子に着席するKANさん。
次の瞬間、90年代前半日本中を席巻し、J-POPを代表するスタンダードナンバーになった、あの大名曲の前奏が響き渡った。
9.愛は勝つ(KAN with Bank Band)
この曲の凄い所は老若男女全てに響き、共感を呼び、更に歳を重ねるごとに聴こえ方や解釈が変わってきて、また新たに感動を覚えるところだと個人的に強く思う。
ちなみにシングルCD盤のカップリング曲には『それでもふられてしまう男』という曲が収録されていて、そのセンスも含めて100点満点だと思う笑
そして、やっぱり時代を超える名曲というモノは凄いパワーを持っていて、画面越しでも多幸感が音に乗って広がっていくような、そんな感覚になった。
キーボードを弾きながら熱唱するKANさんがあまりにカッコ良く、しばし衣装の事を忘れるぐらいだった。
『心配ないからね 君の勇気が 誰かにとどく明日はきっとある どんなに困難で くじけそうでも 信じることさ 必ず最後に愛は勝つ』
KANさんが、絶対邪魔であろうと思われる羽根を背負ったまま(笑)、スタンドマイクの前に立つ。
KANさん(以下“KAN“)「ありがとうございます!えー、、ご挨拶が遅くなりました。KANです。よろしくお願いします!あの、、『何の変哲もないLove Song』を『沿志奏逢4』に選んでいただき、ありがとうございました。」
小林さんと頭を下げ合うKANさん。
KAN「そして久しぶりにap bank fesにお声掛けいただき、本当に嬉しいです。今日、少しオシャレしてきましたw えー、この衣装を野外で着るの初めてなんですけど、気づいたらですね。こういう衣装着て、大自然の中を歩いてるとですね。。蜂が飛んでくるんですよwこれは、ちょっと初めて・・・。」
ここで、何かに気づいたKANさんがニヤニヤ。
その視線の先には、ギターを抱え、背中にKANさんのよりはやや小ぶりな羽根を背負った男性の姿が。。。
こ、、これは‼︎
KAN「あの・・・もしかしてMr.Childrenの方じゃないですか?」
櫻井「・・・違いますw」
あっ、否定したww
KAN「ちょっと今日オシャレしてますよね?今日ね?」
櫻井「・・・(苦笑)。」
KAN「大丈夫ですか?」
櫻井「大丈夫です(笑)。」
KAN「ってか、僕自身大丈夫かな?」←今更ww
櫻井「いや、イケてますよ。違和感が無いw」
KAN「無いですかw・・・えー、皆さん楽しんでますでしょうか?では、、去年出したアルバム、『23歳』っていうアルバムを出したんですけど、その中から今最も歌いたい、この曲を。CDではTRICERATOPSと一緒に演奏したんですけど。今日は僕、初めて(この曲を)ライブで演りますけれども、何とこの素晴らしいBank Bandの皆さんと演奏できる事を、とても嬉しく思っています。それでは聴いてください!『君のマスクをはずしたい』!」
10.君のマスクをはずしたい(KAN&櫻井和寿with Bank Band)
ニセ外国人口調(笑)でのKANさんのタイトルコールを受けて始まった曲は、コロナによってすっかり変わってしまった今の時代をユーモラスに皮肉る、KANさん流の世相斬りSONG。
2番の甥っ子の話は実話ですかね。面白いけど切ない😂
『ほっぺたもハナもクチビルも ずっと見てたい できればさわりたい なにも今すぐキスとは言ってない せめて君のマスクをはずしたい ってゆうか はずさせてほしいんだ』
ロックテイストの曲なので、KANさんと櫻井さんはギター&ボーカルスタイルだったんですが、曲の最後に櫻井さんがKANさんのギターに蹴りを入れると、KANさんのギターが綺麗に真っ二つに😅作り物かい!
すかさずカースケさんが″コン!″と間抜けな音をドラムで表現。流石ですwww
ここでBank Bandは一旦ステージから退場し、ステージには櫻井さんとKANさんだけが残った。
KAN「さて、では櫻井さん。久しぶりに・・・。」
櫻井「ん???何の話をしようとしてますか?(汗)」
何故か焦った様子の櫻井さん笑
段取りを一瞬忘れたのか、もしくは何かバラされたくない秘密をKANさんに握られてるのか。。🤣
KAN「いや、今から歌う曲の話を。。」
櫻井「あ、、そうですよね!(笑)・・・えっと、、何年でしたっけ?これ(作ったの)は。」
KAN「これは2006年に、僕と櫻井さんで″パイロットとスチュワーデス″という奇跡のユニットを。」
櫻井「エヘヘへwコスプレをしたやつですね。」
KAN「その時は機長(櫻井さん)とチーフパーサー(KANさん)という関係だったんですよね。ちゃんと着るべき物を着て。」
櫻井「・・・その後は、何着ましたっけ?」
KAN「えっと・・・2008年は、″闘牛士(櫻井さん)とカルメン(KANさん)でやりたいっていう櫻井さんの提案で。」
櫻井「アッハッハッハ(爆)。」
いやいやKANさん。何をどう考えても、貴方の提案でしょうよ!(笑)
全力で嘘をつく59歳の一流アーティスト🤣
KAN「いやいや、まだ″パイロットとスチュワーデス“1回しかやってないんだから、まだ2回目で、″闘牛士とカルメン″は無いんじゃないか?って言ったら、櫻井さんが“いや、どうしても着たい!″って。」
櫻井「・・・・・・そうでしたねぇ。」
あっ、受け入れた笑
櫻井さん、認めちゃったらダメ!😅
こうして歴史は捏造されていくんですね。。笑
KAN「で、 3度目は2010年にイベントで。その時は確か、Mr.Childrenのステージの最後に僕が出て行って演ったので、特に衣装は着ずに。」
櫻井「・・・。」
KAN「いや、着てますよ。服は着てるけど(笑)。」
KAN「でも僕、その時婦人警官の格好で行ったんですよ。だから″駐車違反(櫻井さん)と婦人警官(KANさん)″っていうので演ったんじゃ無かったですかね。」
櫻井「(困惑気味に)・・・そうでしたっけ?」
KAN「そうです!やりました!国際フォ〜ラムで!」
櫻井「何ですか、その発音w」
KANさんの″国際フォーラム″の独特すぎる発音に、思わずツッコむ櫻井さん笑
KAN「大阪の発音です。国際フォ〜〜ラム‼︎」
すいません。。KANさん、めっちゃ笑わせにきてる発音してるんだけど、文字じゃこれ絶対に伝わらないww
KAN「凄く久しぶりに演りますけども・・・これは櫻井さんからの提案で。」
櫻井「弾き語りってのは、よく有りますけどね。KANさんだったらピアノ、僕だったらギターですけど、そういうのも無くして。」
KAN「一切、楽器を使わずに。」
櫻井「はい。″弾かな語り“。」
KAN「弾かな語りってのはどうかっていう事を、櫻井さんから提案がありまして。で、″それは面白い!″と。」
KAN「で、最初櫻井さんから送ってもらったデモ音源が、普通にギター弾いて歌ってたんですよね(笑)。何か話が違わないか⁉︎とw」
櫻井「ハハハ(笑)。まぁ、コード感だけは。コーラスでいろいろアレンジするにしても、″コード感だけは提示しておかないと″と思ったんだと思います(笑)。」
KAN「(笑)。で、僕それを聴いたんですけど、これをギター無しで歌だけで聴いた場合、たぶん解りにくいな、と判断してですね。で、櫻井さんが送ってくれた歌詞だけを残してですね。そして別の曲を作ったんですね。で、櫻井さんの歌詞に別に作った曲を付けて送って。で、2番の歌詞を書いてください、という風にしたんですよ。」
凄いな。櫻井さんニコニコしながらKANさんの話聞いてるけど、櫻井さんは自分のソングライティングにプライドを持ってるから、無断で曲を作り直されるって本来ならイヤなはず。
櫻井さんが尊敬するKANさんだから出来る事で、2人のしっかりした信頼関係が有るからこそのエピソードなんだと思った。
KAN「あっ、もちろん(櫻井さんが)全体的に修正はしてくれましたけど、そういった経緯で出来上がった『弾かな語り』という曲を、、この緊張感が高い中。」
櫻井「キーは解りますか?」
KAN「キーは、、あ、絶対音感有る?」
櫻井「無いです。」
KAN「無いよね?・・・″俺がそう言ったら、絶対そうなんだ″っていう絶対音感じゃダメなのかな?w」
櫻井「エヘヘへへへ(笑)。いや、ついていきますよ。」
KAN「これ出る?」(とピアノを鳴らす)
櫻井「♪ア〜ア〜ア〜♪」
櫻井さんの発声練習が観られるなんて、何か凄い✨
そして、ついに噂でしか聞いた事が無いあの曲が始まる!
KAN「(櫻井さんの発声練習に満足気に)うん。では聴いていただきます。『弾かな語り』。」
11.弾かな語り(KAN&櫻井和寿〜パイロットとスチュワーデス)
ホントに前奏も間奏も2人の声だけでの、完全なアカペラ。
改めて、2人の歌の上手さを再確認させられた、何とも贅沢な時間帯だった。
KAN&櫻井「ありがとうございましたー‼︎」
歌い終わって画面の向こうの観客にご挨拶。
そして、その状態のまま背負ってる羽根をフルフル振るわせる2人w何やってんのww
深々とお辞儀する2人からカメラがだんだんフェードアウトしていき、奇跡のユニットの出番は終了となった。。
次に実現する機会が有るなら、今度こそ生で観て聴いてみたい!
その時は着るべき物を着て。。笑
中編に続きます。
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