「おとこのカフェ」訪問
先日、「おとこのカフェ」にお邪魔して来ました。
「おとこのカフェ」とは、社会福祉協議会の2階のロビーで、毎週金曜日に行っている、交友関係を広げたいと考えている男性が集まり、お茶を飲みながら語り合う会のことです。
お伺いしたときには、4名の方が参加されていました。
皆様旧知の仲なので、和気あいあいとした雰囲気でお話されていて、私たちの質問にも快く対応していただきました。
今回は、方言手拭いを見ていただきながら、色々なお話を伺いました。
中でも印象的だった単語とエピソードを紹介いたします。
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バッチョ
大工さんのこと。
「建築に対するすべての親方になれるような、壁屋や建具屋でも屋根屋でもね、皆の長になれるような人のことだったんだよ。」
「おらが小さかった頃は仕事してると怒られるだよ。まだ使う木を取ってっちゃうんだから(子ども達が現場で資材で遊んだりした)。だから離れて、からかって、遠くから歌うだよ。
『ば~っちょ ば~っちょ 〇〇(大工さんの名前)ばっちょ~
屋根の上で昼寝して~ ねずみにきんたま』(ぶはぁ!と噴き出し、歌が中断)」
音声はこちらです。
『ねずみにきんたまかじられて 猫のおかげで助かった~!』と続いたそうです。
「バッチョってのは偉い人のことだったんだよ。でも、下手くそなバッチョだなぁ、なんて『せっちんばっちょ』とか言っただよ。トイレくらいしか作れないようなバッチョってことだ。」
「昔は、子どもがそういう言葉を使ってな、大人を馬鹿にしたようなこともあったんだよ。」
そんな皆さんからのお話を聴いて驚きもあり、何故か微笑ましくもあり、状況が目に浮かぶようでした。今では大人をからかうなんて見かけることもありませんし、働いている人の姿を近くで見ることも少なくなっています。なにより、外遊びに明け暮れる子どもの姿も目にすることがほとんどありません。
子ども達の遊びから、当時の生活の様子や、地域との関係性が垣間見られるエピソードでした。
みなさま、貴重なお話ありがとうございました。
今回お話を伺った方々
・ 松澤 昭一さん
・ 小須田 章さん
・ 高見澤 信一さん
・ 木内 忠造さん
ご協力いただきありがとうございました。
文 天田/永井
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