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【WSH】今オフ狙うべき選手【先発編】

大谷翔平の衝撃的なドジャース入りが決定するなど、FA市場も本格化してきました。投手市場では、大谷に加えてエドゥアルド・ロドリゲス、中堅どころだとセス・ルーゴベン・ライブリーなども決まっており、そろそろナショナルズの投手補強にも動きがあってよいのではないかと思います。

そこで、今回は以前のnoteで書いたオフシーズンの補強ポイントについて、個人的にナショナルズに狙ってほしい、獲得してほしい選手を紹介したいと思います。まだお読みになっていない方は以下からご覧ください。

今オフの補強ポイントとして挙げたのは①先発投手、②正三塁手、③一塁手、④リリーフ投手でした。今回は①先発投手について取り上げていきたいと思います。②以降はまた次回に。

はじめに

さて、狙うべき先発投手について、前回のnoteを踏まえた上でポイントを以下にまとめました。

①防御率&FIP4点台が期待できる投手
②故障明けor昨季不調
③単年契約で獲れる投手

ナショナルズの昨季の先発陣の成績は、防御率5.02(両リーグ25位)・FIP5.30(同29位)と球界最低レベルです。特に、防御率よりも投手の実力をより反映していると言われているFIPが、5.00を下回っていたのはジョザイア・グレイとマッケンジー・ゴアの二人だけで、xERA(Statcastの打球計測に基づいて算出された期待防御率)が5.00を切っていた投手はいませんでした。ですから、今オフの目標は「防御率4点台が狙える投手」に定めたいと思います。

xERA(期待防御率)が5.00を切っていた人はいない

ですが、幸いなことに、最低限のデプスはいます。6人ローテーションを採用しながら、昨季ナショナルズが起用した先発投手は8人。グレイ、ゴア、パトリック・コービンジェーク・アービントレバー・ウィリアムズと現時点で5枚が揃っており、来季中旬には超有望株のケード・カバリがTJ手術から復帰予定です。ですから、獲得した選手が活躍すればアービンやウィリアムズをリリーフに回せばよいし、ダメなら切って、昨季と全く同じ陣容で戦えばよいのです。

もちろん、チーム状況的に大物投手を獲得することは難しいです。ですから、②に書いたように故障明けor昨季不調でコンテンダーが狙わないような選手を狙う動きになると思います。また、コービンの契約が来季まで&カバリが復帰予定という点を考慮すると、複数年契約の選手よりも単年契約の選手を探す方が賢明です。カバリら若手投手達の適応状態を見つつ、コービンとの契約が満了して身軽になる来オフに勝負に出るべきです。

ジャック・フラハティ

Jack Flaherty

フラハティはカージナルスでエース格を務めていたピッチャーで、19年には196回を投げて防御率2.75、サイヤング得票で4位に入る活躍を見せました。近年は故障が多く、昨季は19年以降ではベストとなる144.1回を投げましたが、一方で防御率4.99はキャリアワーストでした。ですが、来季28歳と若いこと、目標である「防御点4点台」をクリアしてること、FIPは4.36と悪くないことから獲得を推したいです。昨季BB/9=4.4、Savantのヒートマップを確認すると4シームのコマンドが19年と比べて真ん中寄りに集まっていたことから、コマンド面を改善できれば復活の可能性が見えてくるでしょう。
デトロイト・タイガース入りが報じられたのでボツです。

フランキー・モンタス

Frankie Montas - bullpen session

モンタスはアスレチックス時代の21年にはサイヤング得票で6位に入っている好投手です。ですが、22年夏にヤンキースに加入後は8先発で防御率6.35、昨季は肩の手術により1試合の登板にとどまりました。健康面は心配ですが、21年から22年夏のアスレチックス在籍期間中は291.2回を投げて防御点3.30&FIP3.37と申し分ない投球をしており、復活に賭ける価値はあると見ています。

ジェームズ・パクストン

James Paxton - Seattle Mariners

パクストンはマリナーズ、ヤンキースでエース格として活躍したベテラン左腕です。16~19年に4年連続でfWAR3.5超えをマークするなど実績は十分です。昨季はTJ手術から復帰して19先発して防御率4.50と彼のキャリアからすれば悪い数字でしたが、ナショナルズの中では優秀な部類です。また来季35歳&TJ明けにも関わらず、速球の平均球速95.3マイルは全盛期から落ちていないこと、K/9=9.5・BB/9=3.1・xERA3.82と投球内容は悪くないことから来季復活が狙えると思います。

ショーン・マナエア

MLB: San Deigo Padres at Arizona Diamondbacks

マナエアは2016年のデビューから22年までの7シーズン中4シーズンで155イニング以上を投げているワークホースタイプの左腕です。昨季はジャイアンツでプレーし、キャリアで初めてスウィングマンとして起用されました。10先発/27リリーフで防御率4.44と今一つなシーズンとなりましたが、K/9=9.79はキャリアハイ、低リリースから伸び上がる特徴的な4シームは得点価値+6を記録。FIPも3.90と好内容でした。単年契約で獲れるかは微妙(FanGraphsでは有識者3人とも2年契約の予想)ですが、バウンスバックが狙える左腕だと思います。

おわりに

今回はナショナルズに狙ってほしい先発投手を3人紹介しました。他にも獲得候補の選手はいますが、防御率4点台が狙え、ウィリアムズをローテーションから確実に追いやってくれるような投手に絞って紹介しました。またチームに動きがあったら更新したいと思います。

長文をお読みになっていただき、ありがとうございました。よろしければ「スキ💓」をいただけると、記事作成の励みになります。

Photo:https://flic.kr/p/2ghvG8t
   

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