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【WSH】オフシーズン展望と補強ポイント

2023年のMLBはテキサス・レンジャースが世界一を達成。個人では、大谷翔平がMLB史上初となる2度目の満票MVPを達成し話題になりました。今オフFAを迎える大谷は市場の目玉選手として注目を浴びています。

さて、ワシントン・ナショナルズは71勝91敗でシーズン完走。世界一になった翌年の2020年から、4シーズン連続となる地区最下位に沈みました。しかし、若手選手が順調に育ちつつあり、昨季よりも16勝アップ。再建期も終わりが見え始めました。

そこで、今回はナショナルズのオフシーズンの展望と、補強ポイントを整理していきたいと思います。


オフシーズンの展望

終わりが見えてきた再建期

今季は若手選手の台頭が印象的なシーズンとなりました。特に、2020年以降の解体劇で得たプロスペクトが順調に育っています。キーバート・ルイーズジョザイア・グレイ(⇔トレイ・ターナー&マックス・シャーザー)、C.J.エイブラムスマッケンジー・ゴア(⇔フアン・ソト)らがチームの中心選手として躍動。また、ジョン・レスターのレンタルトレードで得たレイン・トーマスのブレークはサプライズでした。さらに、ドラフト全体2位で指名に成功したディラン・クルーズをはじめ、ジェームズ・ウッドブレイディ・ハウスといった超有望株も来季中の昇格が見込まれています。

昨年のnoteで「2024~2026年に勝負に出たい」と書きましたが、その見立ては変わりません。来季は若手選手の覚醒とオフシーズンおよび夏のトレード補強次第ではプレーオフ争いに食い込む可能性もあるでしょうし、若手選手がメジャーに適応するであろう2025~2026年はやはり勝負に出たいところです。

今オフはどう動く?

昨オフと似たような動きになると思います。大物選手の補強に動く可能性は低く、単年契約の選手を復活狙いで補強してロースターを固めることになるでしょう。ただ、昨オフと異なり、若手選手を中心にセンターラインや表ローテなど投打の主要ポジションが埋まってきており、”奇跡が起きればワイルドカードが狙えなくもない”程度には戦力がアップしています。ですから、昨年よりも積極的に補強へ動く可能性があるかもしれません。

補強ポイントとは

現段階でのデプスチャート

現段階でのデパスチャートを画像にまとめました。また、アンドリュー•ゴールデン記者によると、マイク•リゾーGMは先発投手とリリーフ投手、それから中軸打者の補強を検討しているようです。

①先発投手

リゾーGMもコメントしていますが、先発投手の補強が急務でしょう。昨季のナショナルズ先発陣のfWARは両リーグ28位であり、防御率5.02は同25位でした。もちろんリリーフの補強も必須ですが、最低限の枚数は揃っているので、単年orマイナー契約程度の補強でも何とかなります。まずは先発投手を優先すべきです。

欲を言えばローテーション中盤クラスの投手が欲しいところですが、現実的には昨季不調だったり、故障明けだったりの単年契約で獲れるような投手を狙うことになると思います。

②正三塁手

昨季はオフに単年契約で獲得したジェイマー•キャンデラリオが正三塁手として大活躍し、夏のトレードでプロスペクトを連れてきてくれました。トレード後はイルデマロ•バルガスカーター•キーブームが起用されましたが、正三塁手としては弱いです。ESPNのジェシー•ロジャース記者によると、キャンデラリオの再獲得の噂もあるようですが、MLB Trade Rumorsは4年総額$70Mの契約になると予想しているので獲得は難しいでしょう。ですから昨オフのキャンデラリオのような復活頼みの選手を単年契約で狙い、第二のキャンデラリオを探すと見ています。

③長打力のある一塁手or指名打者

昨季153試合に出場したドミニク•スミスをノンテンダーしたことで、新しい一塁手を探す必要があります。昨季フルタイムでDHを務めたジョーイ•メネセスを一塁として起用するプランもあるでしょうが、誰かしらを補強すると見ています。個人的にはスミスを切って獲得するのですから、スミスよりはアップグレードになるような長打力のある選手を狙ってほしいところです。

④リリーフ投手

上3つが最優先事項ですが、昨季両リーグ27位の防御率5.02、同ワーストのFIP4.95に終わったブルペン補強ももちろん必須です。ただ、カイル•フィネガン、ハンター•ハーバー、ジョーダン•ウィームスと勝ち継投の3枚は確立しているので、そこに次ぐ6-7回を任せられるような選手の層を厚くしたいところです。①にも書いたように単年orマイナー契約でベテラン投手を再生させる動きになるでしょう。

おわりに

今回はオフシーズンの展望と補強ポイントについて書きました。ここまでの話をまとめると
①昨年同様に復活狙いの単年契約で補強
②でも昨年よりも積極補強に動く可能性あり
③狙うは先発、三塁、一塁手、リリーフ

次回は具体的にこのオフに狙うべき選手を紹介したいと思います。
長文をお読みになっていただき、ありがとうございました。よろしければ「スキ💓」をいただけると、記事作成の励みになります。

Photo:https://flic.kr/p/8SuCpW



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