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【5分要約】人がうごくコンテンツ

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SNSの爆発的な広がりを受け、業界の言葉をよく見聞きするようになった。「ブランディング」「マーケティング」などである。その中でもyoutubeや商材を得る人たちが意識するものの中には「コンテンツ」というものがある。
「このコンテンツは売れる!」「どういう企画ものにして、コンテンツ化していくか?」など、マーケティングの世界では必ず出てくるワードである。業界人にとっては当たり前、しかし一般人にとってはあまり聴き馴染みのなかったこのワードも、今となっては常識的なものになっている。
 この本。
        「人がうごくコンテンツのつくり方」
高瀬敦也
さんは、「逃走中」の企画、「のだめカンタービレ」のプロデュースを手掛けた方。いわばコンテンツを知り尽くした方だ。
この方が考える「コンテンツとは?」「コンテンツのつくり方」など概念からつくり方の基本までが一冊に凝縮されている。5分で要約してみよう。

コンテンツとは何か?

そもそも本書では、「世の中の全てのものがコンテンツである」と書かれている。正しく言えば、全てのものがコンテンツ化し得るということ。
例を挙げる
目の前にお茶碗があり、これに山田くんと名前をつける。そしてこの山田くんが生まれた経緯は「岐阜県の飛騨高山で、地方から代々続いている伝統のある窯で焼いて、、、」といった背景があり、「この茶碗で食べると気分がウキウキする」という設定をつけてみる。
急にコンテンツのように見えてこないだろうか?まるで『お茶碗 山田くん』のようなアニメができるかもしれないし、山田くんのお茶碗が店先で売られているかもしれない。
つまり、世の中のもの全てがコンテンツになりうるが、「コンテンツ化されていない」ということなのだ。
全てのものが誰かの発明であり、誰かの想いが詰まっている。それが生活者にわかりやすく認知されることでコンテンツとなるのだ。
熊本のゆるキャラ「くまモン」消臭剤の「トイレその後に」シミを消してくれる「ケシミン」など、生活者にとってイメージしやすく、役に立つものと気づきやすくする、これがコンテンツなのだ。

コンテンツをつくる

コンテンツ作りで大切にすることは「目的」だ!と明言されている。何のために、これをコンテンツにしたいのか。コンテンツづくりにおいて「なぜ?」をとことん追究することが大事なのだ。
そうして追究していくと必ず大義に行きつくという。「世の中、人のために」という考えにたどり着く。その上で大切なことは以下のこと。

①近視感を大切にする
②ヒットした商品はまたヒットする
③2匹目のドジョウが✖︎︎︎な理由
④ユーザーの気持ちの理解
⑤大きいコンテンツor小さい+「〇〇」
⑥ストーリー+キャッチコピー

①すでに見たことあるものは「安心感」が生まれる。auのCMでは、桃太郎のパロディを用いている。これは幅広い世代の方が知っている桃太郎を土台にすることで、親近感が生まれる。そこに有名な俳優さんが出ることでより近く、認識されやすいコンテンツにしている。ソフトバンクの犬もそうである。

②USAなどがその例だ。コンテンツというと0⇨1を作り出すというイメージを持つ人が多いがそうではない。どこからかのモチーフやパロディがほとんどだ。ヒットしたものがまたヒットするのは、前の近視感も同じである。「懐かしい!」「これ知ってるわ!」これを産むのである。

③しかし2匹目のドジョウはダメだといっている。これは、ヒットコンテンツに対して「足し算」をしているからだ。ヒットコンテンツをつくるために、なぜ?を繰り返し、厳選されたのにも関わらず、2匹目はそれに足し算をしてしまう傾向がある。目的と追究をしていないものは、淘汰されるのだ。

④これはよりコンテンツが届きやすくという点で大切だ。最近の家庭用品の中には、商品名がそのまま用途のものがある。「トイレその後に」「消臭力」などである。ユーザーがすぐにその商品が何なのかを想像しやすくしていることでコンテンツ化しているのである。

⑤大きいものはコンテンツにしやすい。『世界一の〇〇』などはその例である。日本一、県一なども大きなコンテンツとして使用されることがある。
その一方で、小さい場合は+アルファがあるとコンテンツ化しやすい。
掃除機の例で言えば「日本最軽量なのに、吸引力が変わらない」や倉庫で「100人乗っても大丈夫!」というCMも、GAPを生かしてコンテンツ化しているものだ。

⑥コンテンツ+キャッチコピーはセットのイメージ。格闘選手は、その印象をキャッチコピーで表している。魔裟斗選手なら「反逆のカリスマ」川尻選手なら「クラッシャー」など、その人を一言でいうなら?という問いに答えるとコンテンツ化しやすい。多くの格闘家がいる中でも、逆転勝ちが多く、ファンを沸かせるほどのカリスマ性をもつ魔裟斗選手と、うまく表していると感じる。

本書では、数多くの例を元に、普段感じている疑問を多くのせている。その多くがこのコンテンツによって説明ができることが、何よりも読んでいて面白かった。深夜番組が地上波になると面白くなくなる理由や、youtubeの繁栄についても、本書では取り上げられている。
                  是非読んでみてはいかがだろうか?

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