素直

素直さこそが最後の武器である

少年ジャンプの裏側について、元編集長の鳥嶋さんや元副編集長の矢作さんを交えた座談会がいま話題です。

めちゃめちゃ長いしめちゃめちゃ濃厚なんですが、特に刺さったのがこの部分でした。

──作家さんの才能というのは、具体的にどんなところで感じ取るんですか?

矢作氏:
 いちばん分かりやすいのは、人の話が聞けるかどうかですね。

鳥嶋氏:
 その通り。つまり、直しができるかどうか。

矢作氏:
 逆に、それしかないかもしれない。だって、いくら言っても直してくれないのなら、面白くなりようがないですからね。

──それは解釈力ということ?

矢作氏:
 解釈というよりは、本当に聞く耳を持っているかどうかですね。

鳥嶋氏:
 人間性かな?

矢作氏:
 人間性ですね。聞こうという意志があれば、10時間かけて話しても聞いてくれますから。

──言うことを聞かないんだけど、アウトプットはスゴイなぁ、みたいなパターンはないんですか?

鳥嶋氏:
 ない。

矢作氏:
 スマッシュヒットはあると思うんですよ。作家のいいところだけを、他はいいからそこだけを描くことにすれば。『ジャンプ』だったら10万部ぐらいはいけるかもしれないけれど、でも100万部は決していかないですね。

鳥嶋氏:
 そうだね。100万部いくか、いかないかは大きな違いだね。100万部を超える作家と、そうでない作家はぜんぜん違う。

矢作氏:
 聞く耳は本当に大きいですね。

これ、非常によくわかります。同僚の言葉を借りれば「素直な肉食」なのが一番伸びる。

一流であるほど自分を修正できる

逆に「頑固な肉食」が一番伸びません。自分を変える必要がないと思っているし、その肉食性で他人を攻撃するため、周りからの協力も得られないから。

僕の出会ってきた「一流」たちは、意見が対立した瞬間では自分が正しいと感情的に主張したとしても、翌日にはその意見も取り入れてさらに磨かれた意見を出す人がほとんどでした。

自分の正しさには興味がなく、相手が何故そう思ったのかに興味がある。考えを深めるための機会にしてしまう。その方がもっと成長できるから。

歳を取ると経験が増す分、頑固になりがち。今年はもう一度初心に返って、素直な気持ちで何事も取り組みたいと思います。

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