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ドラマ「教場」に思う、自分のインサイトを引き出す難しさ

フジテレビ開局60周年を記念したスペシャルドラマ「教場」を見ましたが、久々にテレビに釘付けになりました。

木村拓哉の新たな代表作との呼び声も高く、これまでどちらかというと「動」「熱」の役柄が多かったのとは対照的に、「静」「冷」の新しいキムタクが見られたのもよかった。

“教場”と呼ばれる警察学校の教室で、冷酷無比な教官・風間公親と警官を目指す生徒たちの間で繰り広げられるドラマを描いた作品。原作は「週刊文春ミステリーベスト10」(2013年)第1位、「このミステリーがすごい!」(2014年)第2位を獲得した長岡弘樹の「教場」。

特に印象深かったのは、「警察に恨みがある」として警察学校に入ってきた都筑が、風間教官に追い込まれるシーン。

詳細はネタバレになるので避けますが、風間に執拗に追い込まれ、ついに自分でも気づいてなかった本心を吐露する姿は感動的でした。

本心って自分で気づけてないことも多い

都筑はかなり追い込まれて本心に気づかされるわけですが、ものつくりの現場でもそういうことはあります。

これを伝えたいと感じ入ったものがあったとき。自分が何に興味を持ち、伝えたいと思ったのか。表面上に見えるものではない、心の奥にあるもやもやとしたものを言い当てることは意外と難しい。

本心に気づくためには「何故惹かれるのか…何故伝えたいのか…」とWHYを繰り返す作業が必要です。

何かを見て、ぱっと思いついたようなインスタントな言葉では、相手の気持ちを動かすものにはなりにくいですから。

広告業界では「消費者自身も気づいていない無意識の心理」をインサイトと呼びますが、伝える相手のことは真剣に考えても、自分のインサイトはおざなりになりがち。

都筑が「自分の気持を言葉にできた」と教官に伝えた瞬間、「そうなんだよなあ…」と、ドラマとは違うところで共感していました。

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