マスク

エレベータにて一首 #にわか短歌

エレベーターにマスクが一枚もう誰のものでもないと言わんばかりに

エレベーターの隅でひときわ存在感を放つしなびたマスク。

かばんやポケットからこぼれ落ちたかなんかして、持ち主は気づかなかったのかもしれない。でも誰にも拾われず、ただそこにあり続けてきたのであろうマスク。

なんとなく素通りしてしまったけれど、「私のものではないから関係ない」という人々の、そして自分の後ろ暗いものを突きつけられたようで、いまは後悔しています。


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