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“クセ穏やかなのに味わい深い美味しいラクレット“ 十勝ラクレットモールウォッシュ

こんにちは、フランスチーズ鑑評騎士の佐久間です。
今回は十勝ラクレットモールウォッシュをご紹介します。
ラクレットの本場はスイス、フランスですが、本場のラクレットは味わい深く美味しいのですが、香りにクセがあり意外に食べづらいチーズ。この十勝ラクレットはクセは穏やかで味わいはしっかり複雑。食べやすくとても美味しいラクレットなので、以前ラクレットを食べて少し香りが気になったという方にぜひ食べていただきたいラクレットチーズです。
その理由や十勝ラクレット独特の作り方について解説しているので、ぜひ最後までお読みください。

プロフィール

生産者:十勝プライド
乳種:牛
タイプ:ハードタイプ
十勝エリアにある牧場さんが協同組合を組んで、チーズ製造を行う形式を取っているチーズです。
ヨーロッパでは、コンテなどの山で作られる大型のチーズでよく見られる、製造方法で安定したチーズ製造供給できるメリットがあります。
十勝モール泉の温泉水で表面を洗いながら熟成していくチーズのため、熟成香やクセが穏やかで、しっかりした旨味やミルクのコクや香りを感じるとても美味しいチーズになっています。

スイスやフランスで作られるラクレットは結構香り強いんです。ラクレットを提供しているレストランで、たまに漬物のような濡れた草のような香りがすることがあると思うのですが、あの匂いです。

味わい

熟成香やクセは穏やかなのですが、ウォッシュすることで生まれるしっかりした旨味や深いコクを感じることができる、食べやすく味わい深いとても美味しいチーズです。
また、食べ進めると牧草のような香ばしさやミルクの甘みも感じる複雑な味わいも魅力です。
溶かすと、香りと旨味をよく楽しむことができます。
そのまま食べてもバランスの良い味わいを楽しむことができるので、どちらもおすすめです。

ドリンクとのペアリング

<日本茶>
少し渋みのあるお茶と合わせると、旨味や風味をより立体的に感じることができます。

<紅茶>
香りの穏やかな、ニルギリや、セイロンと合わせるとチーズの複雑な風味を楽しむことができます。香りが華やかなダージリンと合わせるとよりすっきりと楽しむことができます。

コラム ラクレットは出店の定番!?

スイスやフランスで作られるラクレット。
お祭りの出店では定番で、スイスやドイツのお祭りに行った際によく見かけました。
ドイツに住んでいた時に、お祭りに行くとラクレットの香りが漂っているので、まずラクレットの屋台に行って食べるのがお決まりでした。
ふかしたじゃがいもやバゲットにたっぷりかけられたラクレットをアルプスの山間の街中で食べるのは、とても風情があって美味しいです。
アルプスの街に訪れた際はぜひ探してみてください。

チーズと各種ドリンクの組み合わせ。チーズのレビューやチーズ工房さんをめぐり情報提供をさせていただいています。 情報収集や研究をサポートいただけると大変嬉しいです。