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変わらない味、変わる味

こんにちは、フランスチーズ鑑評騎士の佐久間です。
チーズは冷蔵庫の中でも変化(熟成)していく食べ物で、それが楽しさの一つです。うちにあるチーズの変化を一緒に体験していただければと思い、チーズ日記というポストを残しています。
一方で変わらない味というものも、ほっとできていいですよね。
母の味、決まって飲むお茶やコーヒー。
自分のリセットやほっと一息つくときに、いつもの味は安心させてくれます。

今回はそんな“変わらない味、変わる味“の楽しさについて自分なりに考えてもようかなと思います。

音声配信アプリstand.fmで収録もしています。
記事に沿った内容でお話ししていますので、作業しながら聞き流したり、文字を見ながら音声で楽しむ等、ご活用いただければ幸いです。
※下記の再生ボタンからこのページ上で再生する事ができます。

変わる味

発酵食品の中には、そのまま発酵を止めずに販売されているものがあります。
生味噌と言われる味噌やチーズ、ワインなんかも変化していきますよね。
うちの冷蔵庫には10近いチーズが常にあり、気分に合わせて食べているのですが、熟成が進んで日々その味わいが変化していきます。※
(※冷蔵庫内は温度が低いので、熟成はゆっくり進みます。)

味の変化を楽しむ 〜チーズの楽しみ方〜

保存期間、冷蔵庫内の場所、保存方法(サランラップ、チーズペーパー etc...)など様々な条件で変化の仕方が変わります。

“今日のチーズは特別美味しいな!“
“あー熟成し過ぎちゃった・・・。“ などなど

色々試行錯誤しながらチーズと戯れています。自分では“育てている“と表現しています。笑

うまく行った時には、とても嬉しいのですが、またしばらくすると変化してしまうので、その儚さもまた良い。

いつも同じではないからこそ、毎日食べても飽きない、その時の味わいに合うドリンクを選ぶ、そんな楽しみ方ができるのもチーズの魅力です。
成功したらとても嬉しいけど、失敗しても楽しい!そんな感覚で日々チーズを楽しんでいます。

変わらない味

変わらない味はルーティーンみたいなもの。
ルーティーンは自分を整える、リセットするそんな意味合いが大きいと思いますが、気づかない自分のちょっとした変化に気づけるものでもあります。

変わらない味を楽しむ 〜自分にフォーカスする〜

味覚は体調によって変わりますが、精神状態によっても変わります。

好きな人や友達とワイワイ食べる食事はとても美味しく感じますよね!
逆にとても悲しい気持ちの時には全く味を感じなくて砂をかじっているかのようであったり・・・。

その料理自体の味は変わらないのに、自分の味の感じ方によって、大きく変わってきます。
また、“舌が肥える“という表現がありますが、味覚はいつまでも発達するもの、いつも食べているあの味の新たな風味を発見したり、細かく味わいを分解して感じることができたり、感覚の変化を感じ取ることもできます。

変わらない味は、ほっとリラックスできたり、自分をリセットできたり、
それだけではなくて、自分の体調、精神面の変化を捉えられる。
自分にフォーカスすることができるものだなと感じています。

まとめ 〜変わらない味も変わる味もどっちも楽しい!〜

結論から言うと、変わらない味も変わる味もその日によって感じ方が変わります。
人間って曖昧なもので、完璧に同じという事はまずないと思います。
だからこそ毎日楽しい!何十年も飽きずに生きられるのかなと思います。
楽しいこともツライことも色々ある人生ですが、その変化を楽しむきっかけに食事を利用してもいいのかなと考えています。
食は食べる事だけでなく、自分を知ること、毎日を楽しむことに使うことができるとても有意義な行為です。
これからもチーズを通して皆様に食の楽しさを伝えていければと考えています。

チーズと各種ドリンクの組み合わせ。チーズのレビューやチーズ工房さんをめぐり情報提供をさせていただいています。 情報収集や研究をサポートいただけると大変嬉しいです。