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自信の定期預金

私って全然自信がないんだな、ってことに気づいた話。

緊急事態宣言で自宅待機になったりもしたけど、4月から入社した会社でなんとか順調に研修を受けている。この前はじめて担当上司との個人面談があって、現在の私についての認識のすり合わせをした。

私は研修中の自分について、確かにできるようになったこともあるしけれど、基本的には全然できてない、頑張りが足りないと思われないようにもっともっとアピールしなくちゃ、できるようにならなくちゃ、と思っていた。たったひとりの同期に比べても学ぶことばかりだと思っていた。でも、別にいっぱいいっぱいになっているわけではなくて、自分の現状を見てそのような態度でいることが当然の姿勢だと思っていた。

担当上司からは「ちょっと心配してたんだけど、なんでいつもそんなに焦ってるの?」と言われた。それから「同期にもっとチャンスを譲ってあげたり、自分のできてることを教えてあげたりしてね」と言われた。もちろん直すべきところも色々言われたけども。

なるほど、つまり自分が思っていたより、できていたのかな?と認識のズレにはたと気付いたわけ。でも今この文章を書いている時点で、やっぱ違う、思い違いだ勘違いだって取り消したくなっている。

知らなかったけど自信を持つこと、かなり苦手なようだね。自分を低く見積もることが癖になっていて、逃れられない。

仕事以外でも、私は自分の顔を基本的には他人から生理的に嫌悪されるレベルの顔だと思っているし、声や喋り方や立ち振る舞いもたぶんだいぶキモいんだろうなと思っている。人間性みたいな面でもまったく人に好かれるような魅力がなくて、性格面でも非常な問題があるんじゃないかと恐れている。

逆に自信がある部分といえば、ある程度普通の体型をしていること(どちらかといえば細身のほうに入る?)、文章が書けること、かな。あと、大学時代のバイト先では仕事ができるほうだった。

自分の好きなところって言われたらいっぱいあるんだよね。でも自信ってなると恐る恐る、それくらいしか差し出せない。それを差し出すことすら結構こわい。

じゃあなんでそのみっつはかろうじて自信を持てているのかと言えば、これは簡単。「いっぱい褒められたから」。

高校くらいから「細いね〜」ってよく言われていた。ファッションが好きで工夫していたこともあって、スタイルいいねとか足が長いねって言ってくれる人がすごく多かったのだ。いやいや世間の子はだいたい細いし言ってるあんたのほうが細いよとか思いつつ。

バイト先も、高3の冬から働いていたから、はじめはなにをしても「まだ高校生なのにすごい!」と言われ、そのあとはベテランだからできることを「さすがだね」と褒めてもらえる環境だった。塾の先生たちだから、褒めるプロばかりの場だったし。

文章についてかろうじて自信がついたのは実は最近。ちっちゃい頃から文章を書くのは好きだったけど高校生のときまでは自分の文章を直されることがすごく嫌だった。上手だねとか言ってもらえてもいたのに、少しでも直されるたびに、「ああ文章くらいしかとりえがないのに、文章だってどうせ下手くそなんだ。生きる希望を失った。」と大泣きしていた。それが、大学に入って文章ばかり扱って、結果褒めてもらえる場が増えたことでなんとか自信を持てた(直されても泣かなくなった)(なにかのきっかけでどうせ世界一文章が下手ですよって思ってしまうことはたまにあるけど)。

他人の褒めを期待するしかないなんて、しかも一回言われたくらいじゃ全然納得できなくて大量に・効果的に・定期的に言われ続けないと心からの自信が持てないなんて、迷惑な話だよね……。

以前ここで友だちについてごにゃごにゃ書いたことがある。そのときは友だちから見た私のあり方みたいな視点だった。重複してる部分もある気がするけど、今、私にとっての友だちについて考える。

私は、自信がない。自分のことは好きだからひとりで閉じこもっている分にはいいけど、社会で生きていく上で周りと比べて、どうせ自分はって思ってしまう。なにもとりえがないから、生きている価値もないと思ったり……。

でも、私には幸運なことに友だちがいる。友だちがいるということは、その子の友だちになれるくらいの良さを自分は持ち合わせていることの証明だ。
それに、友だちは褒めてくれる。んーこの書き方はなんかアレな気がするけど、私の友だちは優しいし、もしかしたら私があまり自信がないことまで知っている上で、褒めてくれる。会えば「服が可愛い」って言ってくれたり、「仕事頑張ってるすごい」とか、「一緒にいて楽しい」とか。めちゃめちゃうれしいし、私の自信の定期預金はどうやったってすぐに尽きるけど、友だちとは何度でも会えるし何度でも同じような話ができる。

私の友だちへ。褒め疲れてたらごめん。いっつも褒めてるのになんでいつまでも自信ないんだ!とお怒りだったらごめん。あと、私は全然褒めるの下手くそだから自分ばっかり褒めてるなとか思ってたらごめん。友だちや、先輩後輩知り合い知らない人etc…からもらった言葉は、できるだけ大切にとっておいている。そのおかげでなんとかここまで生きてきてる。本当にありがとうございます。

最近はこんな状況であんまり友だちに会えてなくて、いつも以上に自信銀行がすっからかんで、こんな記事を書いているんだと思う。でも、今までもらった言葉をいっぱい思い出して頑張る。

だから今度会ったときとか、よかったら、気が向いたら、嫌じゃなかったら、またいつもみたいに褒めてくれたら嬉しいです。早く会いたいな。

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