日本一周→マラソン大会への道(後編)※追記あり

 書き方が主観的なのでもしかするとさも、すごい事のように思われるかもしれないが客観的には月走120kmぐらいが限界だったからフルマラソンを走破する市民ランナーのおじいさんの半分ぐらい。実際、30kmの壁は何度挑戦しても越えられなかったし、坂道を走るトレールランは私がやるとトレールウォークになった。

 ハーフマラソンの大会では足切りに遭うこと確実なタイムだった。かといって短い距離の参加賞的な部門にはエントリーする気が起きなくて、参加せず街歩きの延長のようにぶらぶらと自分のペースで走っていた。

 しかし最近、長距離について「健康に良くない」「老化が進む」「ストレスが大きく過食となればむしろ太る」「突然死のリスクが高い」とする言説をきいてへこんでいる。走り始めて10年目。部活の顧問として生徒と一緒に走ったりと普通の先生方より汗を流して体力を仕事に還元してきた実感はある。

 ただ確かにこれだけ走ってきたのに、当初の気力=体力、さらにはうつ治療の観点から考えると未だに治っていないし、思い当たる節は多い。そもそも、スポーツ習慣のある人とない人でうつの有病率に差があるのは運動が「予防効果」を持つからで、発症後に運動をしても効果が薄いらしい。走るなら、30分程度まで5kmを越えないぐらいがよいとのことだ。

 2年半で2600km。その後も走り続けてきたからきっと累走1万kmは越えている。日本一周は1万2000kmだそうだ。日記同様、マラソンも手間と時間をかけて目的を達成せずということになるらしい。

 だが、これでおしまいとするにはあまりに悲惨だ。だいたい、筆者の人生は続いていく。死なない限り次を考える必要がある。コロナのせいで危ぶまれるところだが、今年はマラソン大会に出よう。3~5kmの参加賞部門に。幸い、走り続けてきたから大会には不安はない。

 距離でうつは治らなかったが、マラソンは見方を変えればどこでも誰でもできる競技人口のすそ野が広いスポーツだ。マラソンを社会と人と繋がる糸口にしよう。新たな世界がきっと見える。人とのつながりは人生のセーフティネットになる。盛大に転んだがただでは起きたくない。

 追記:図らずも拙文にページビューをいただきありがとうございました。タグの関係でマラソンやスポーツに詳しい方だと拝察します。もしよろしければ、大会参加についてご助言・アドバイス賜れれば幸いです。

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