見出し画像

9/15 ポルトガルのおばあちゃんは噂好き?リスボンの“窓”の話。

ポルトガルの家は、窓が特徴的だと思う。カラフルな家に、縦に長い長方形の窓が、狭い間隔で並んでいる。海が近いこともあり、風が気持ちいいので、多くの家は日中は窓を開けて過ごしているようだ。

典型的なリスボンの家

私の部屋にも窓があり、道を挟んで向かいの建物の様子が伺える。お向かいさんは、もしかしたらホステルかゲストハウスなのかもしれない。部屋に二段ベッドがあるのが見える部屋がある。

その部屋から一時期、若い男性がよく顔を出していた。彼は、夏の日が沈み始めた、涼しくて夕方のオレンジが夜の色に少しずつ染まり始めた時間から、すっかり夜になるまで通りの様子を眺めていた。

リスボンの住宅地を歩いていると、ギョッとすることがある。おばあちゃんが自宅の窓から顔を覗かして人間観察をしているのだ。近くに行くまで存在に気づかないことも多く、びっくりさせられるのである。ポルトガルのおばあちゃんたちは、噂話が好きだと聞いたことがある。窓からご近所の様子を伺っているのだそうだ。

ポルトガルのお土産屋さんには、ポルトガルのカラフルな建物の窓から外を眺めるおじいさん、おばあさんの写真が印刷されたポストカードがよく売られている。ポルトガルのご老人は本当に窓の外を眺めるのが好きらしい。

ポルトガルの観光地で買ったポストカード


今日は犬が窓から顔を出していた。窓の近くの棚か何かの上に立って、窓の外を監視している。車にも人にも吠えないけど、トゥクトゥクには吠えていた。何かが気に障ったらしい。

目があった

日本にいるときは、窓の外をぼーっと眺めることが少なかった。ぼーっと眺めてる人がいてギョッとすることもなかった。日本では縁側とか、窓ではない別のものがその役割を果たしているのかもしれないけど、とにかくポルトガルの家では、窓が重要な気がしている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?