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行動から考える「人の本質」とは、どこにあるのでしょうか?

3年間かけて、多くの方々が抱える行動の悩みのサポートをして考える「人の本質」とはどこにあるのか。
ということについて、簡単にまとめたいと思います。

結論として、人の本質は「変化」である。

行動の本質

行動の本質は、目的や動機、環境との相互作用、認知と意識、学習と経験、社会的な影響から成り立っています。

行動を起こすことで、何かしらの結果を生み出し私たちは、行動を繰り返すことが研究でも明らかになっています。
また、この原理原則は、人間だけではなく学習できるすべての動物において共通していると言えます。

ですが、ここで1つ疑問があります。
生命活動において重要な行動ですが「思考」は行動に入るのでしょうか?

行動の概念には2つの視点があります。
広範な概念での行動は、個体が物理的または心理的な活動を行うことを指します。つまり、思考は行動であって脳の電気的な刺激もここに含まれます。

狭範な概念での行動は、個体の筋肉の動きとして考えます。
筋肉の動きには2つの種類があり、随意性と不随意に分けることができ、前者の行動は、あなたが日常生活を送る上で発生しているほぼ全ての行動において当てはまります。

不随意の行動とは、反射など本人の意思と関係なく体が動くものであり、心臓や腺の動きなどがここに当てはまります。

変化がないという意味について

私たちは普段の生活の中で「変わらなかった」という状況に出くわすことがあるでしょうか?

例えば、我が子が遊んでいて「そろそろ片付けだよ」と声をかけるシーンをイメージした時に「うん」と返事は返ってくるものの片付けは始まらない。
なんてシーンは、子育てをしている方々だと「あるある」ではないでしょうか?

では、ここで「声をかけたのに変わらなかった」のか。
答えはNo。
実際には「うん」と子供からの返事は返ってきたという「反応」が生まれているわけです。

また、子供が遊びに集中しすぎることで、親の声が認識できていないこともあり得ます。

暖簾に腕押し

変化がないことを表す諺として「暖簾に腕押し」がありますが、正確には暖簾を押すと、それに反応して動きます。
変化がないというのは、全く影響を生むことがなく「結果を生み出さない」という一見不自然な状況を指します。

私たちは、行動の結果によって行動を繰り返すかを自然に決定しているので、行動した結果が行動をする前と「何も変化がない」状態であれば、自然と行動の頻度は減少するようになっています。(厳密には、一直線で減少はしないけども)

これは行動を諦める。
というニュアンスに近いです。その行動をしても、価値ある結果は生まれないのですから。

人の本質

さて、人の本質とは「変化」と冒頭でお話をしました。
普段の日常生活の中で、私たちが行動をすることは、何かしらの「結果」を生み出すことに繋がるからです。

結果を産まない行動は、自然と淘汰されます。
そのため、私たちは普段何も考えずに過ごす毎日の中で、必ず小さな変化を生み続けているということがわかります。

今目に見えていることから、気にも留めないこと(呼吸ができるみたいな)にまで、小さな変化があり、この変化に「喜び」を感じているからこそ明日も行動を繰り返すわけです。

そして、行動が止まるときに死を迎えます。
心臓の動きが止まり、脳の活動が止まり反射も起きなくなり何も「反応」しなくなります。
動きを止めることは、生命の死と同じです。

マインドフルネス

昨今、マインドフルネスという言葉が流行っています。
「今この瞬間に意識を向ける」
これは、人の本質に視線を向けるのに、非常に効果があると考えています。
私たちは、放っておくと過去や未来にこだわり「今」に対する感度が鈍ってしまいます。

行動は、
今、この瞬間にどんな結果を産んだのか。
が未来につながります。

この記事を読んでいるあなたの行動は、確かに過去に学習されたものであり、その経験が今の行動を生み出しました。
しかし、未来に影響を与える重要な行動は「今この瞬間の行動」となります。

まとめ

今回のテーマは「人の本質は変化である」という内容でした。
いかがでしたか?
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人の本質は変化であり、今この瞬間に起きた行動の結果によって、未来の行動が選択され変容します。
人間を含めた動物全般に言えますが、変化がないことを私たちは非常に嫌います。
それはまるで、世界のルールから隔離されたような、そんな不安感を感じることもあります。

だからこそ、今この瞬間に起きている些細で小さな変化に目を向けることで、明日の活力と意思で前に進むことができるのではないでしょうか?

人は希望で足を進めるのではなく、意思で進める。
今、動きが止まりがちになっている方に届けば嬉しいです。


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