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完璧主義
いつも通りの朝、いつも通り学校へ行く準備をしている子どもに
「歯みがいた?みがいてから行きなさいね!」と声をかけました。
すると「いやだ!もう行く!」と意外な返事が返ってきたので
「何言ってるの?!まだ時間はじゅうぶんあるんだから、して行きなさい」と言いました。
嫌イヤ歯磨きをしたと思ったら、子どもが急に座り込み「今日はもう学校には行かない」と言い出しました。
まだ遅刻するような時間ではなく、私は驚き、最初は理由もしっかり聞かず、怒ってしまいました。
子どもが泣き始め、私は焦ります。仕事にも行かなければいけなかったので更に焦ってきました。
「どうして泣くの?どうしよう。。。。。」
心理学を勉強していなかったら、怒り散らして、無理やり学校へ行かせていたと思います。
「え〜と、どうしようか、どうしたら良いのか、とりあえず怒りたいのを抑えて、落ち着いて私、とりあえず理由を聞こう」となりました。
出勤時間も迫り焦る気持ちを落ち着かせ、改めて学校に行きたくない理由を聞いてみました。
そうすると少しずつ話してくれました。子どもは子どもなりに、今日、朝の会が始まる前に友だちとやりたい事があったようでした。それが歯みがきをした事で予定時間が遅れて、やれなくなってしまったと思ったようでした。
自分が思う通り完璧に出来ない事で、もうダメだ、学校へ行きたくないという考えになってまった。
いつの間にか完璧主義になっていた子どもをみて、その時は親として凄く反省しました。
まずは子どもの気持ちを受け止めました。
「そう思っていたんだね、やりたい事があったんだね。」
子どもは「ママのせいで、自分がやりたい事が出来なくなってしまった」と泣いていました。その気持ちを受け止めると、少し落ち着いてきました。
「予定通り、完璧に出来なくても、きっと誰も怒ったりしないよ、お友達や先生を信じてみよう。もし、何か言われたら、またママに教えて。また一緒に考えよう。」と話しました。
少し沈黙が続き、その後、うなずいてくれました。
そして、学校へ行きました。
その日の夕方、笑顔で帰ってきました。
「学校どうだった?」と聞くと「楽しかった!」と返ってきました。
「行ってよかった?」「うん!」と。
私はとても嬉しくて、気持ちがホカホカしました。
同時に、完璧にできないとダメだという考えを植え付けてしまっていた事に反省しました。「ママも出来る事・出来ない事あるよ」とそれからは自分の苦手な事や不得意な事を子どもにも積極的に話し、助けてもらうようになりました。
とても勉強になった出来事でした。
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