いつもと同じを踏みながらいつしかに見知らぬいつもになっていく 38 saku381 2021年5月6日 21:59 樹木はきらめき空は明るさに満ちて その下で 沸々と日々を始めている生き物たちの謎 コケと呼びユキノシタと呼び さも知り尽くしているかであるこれさえも 人間大の生身では探検出来ない謎世界 西からの光はもう未来 北向きの肩先は午前後 人間たちの暮らしよ良かれと きらめく糸を張りながら 優しい巨人は今日も地球と同じ時を歩む 花の向こうで虫が虫を食べている 紫外線と仲良くは 絶対退かない志 ライラックが咲いた いつになく枯れ果てた振りが上手すぎて切って捨てそうになったライラック 人間なんてね300年生きたところで知れているな 呼び名からしてヒトに嫌われに嫌われ抜いている草の花の可憐 辺りの景色を吸い込んで艶めく釣鐘型の花がいる 花の中にはそれぞれ小さな小さなブラックホールが渦巻いて別の宇宙と繋がっていたりするのだろう やがて 雲が滴り始め 遠く近くを霞ませ霞ませくだりつくせば 明日にしよう 空が澄んでいる気持ち 暖かく優しい陽の気持ち #写真 #詩 #森 38 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート