書くこと、読むこと、聴くこと、想うこと。

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離れていても 何年経ってもずっと

正体不明の漠然とした不安が脳裏をよぎり、「あ、だめかもしれない」と思ったとき、会いたいと連絡をくれる友人がいる。 年に2、3回しか会わないし、その前後くらいしか連絡も取らないのに、まるで私の全てを知っているよう。 悩みを人に言えなくて、「あのときそう言えばこんなことがあってしんどかったんだよね」と笑いながら事後報告になってしまいがちな私が、唯一リアルタイムで頼れる友人がいる。 その子は頭が良いから、豊富な知恵と知識でアドバイスをくれる。優柔不断な私を正解に導いてくれる。

    • 4人席

      みなさんは、何人からが大人数だと捉えますか? 私は基本2人組が好きで、2人で旅に出たり食事をしたりお話をする時間が居心地がいいと感じます。 相手の表情や声のトーン、目線にとても敏感な私にとって、3人以上で時間を共にすると気にするべきことが多くて心が疲れてしまうんです。 この話を友人にしたところ、逆に自分にとってサシでご飯に行ったり飲みに行ったりすることはとてもレアで、サシの予定が入るとちょっと緊張する、と言っていました。 友人の言う「サシ」が私にとっては日常だったので

      • 綺麗な空、の感じ方

        和室で寝転んでいたら 窓から顔を覗かせた夕焼け空に呼ばれたので 体を起こしてベランダに出た。 茜色に染まった空が美しくて思わず見惚れていると、祖母もやって来た。 「今日の空とても綺麗じゃない?」 「本当だ。でも、雲があるねえ」 驚いた。 夕焼けは雲があってこそ美しいと感じる私と 雲ひとつない、あたり一面オレンジ色にグラデーションされた夕焼けが綺麗だと感じる祖母。 同じ空を見ても、見ているところ、感じることが全く違う。 人の感性について、よく考えた日。

        • 2017年5月21日

          あなたは私にたくさんのものをくれたのに 私はあなたになにも与えることができなかった。 家族でもなければ友人でも恋人でもない、ただ134時間を共にしただけの人。 それで済む関係なはずだった。 2時間が経った頃、私はあなたに 受験生なのに1週間も学校休むなんて信じられるかと聞いた。 そしたらあなたは 俺は早く学校に行きたいと言った。 6時間が経った頃、私はあなたに 明日が怖いと言った。 そしたらあなたは 何も言わずに手を握ってくれた。 18時間が経った頃、私はあなたに 目

        離れていても 何年経ってもずっと

          タイトル

          「今日はね、本を5冊も借りてきたよ」 「誕生日は泣いちゃいそうだよを5巻欲しい」 「今日の空、あの本のあの描写そのものだ」 「あの本のあの子も、こんな気持ちだったのかな」 「この本、良かった。きっと貴方も好きだよ」 私の人生は、本を中心にできているな。 なぜか商業施設の廊下で極細ポッキーを配っているお兄さんを横目にそんなことを思った。 「毎日日記をつけているんです。それも10年」 「自分しか見れないアカウントを作って、そこに毎日呟いているの」 「自分がそのと

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