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さかさ近況③


毎週一回ぐらいは書くことがありそうですかね。ありがたいことです。

クラウドファンディング達成!

 かぐやSFアンソロジー(仮)改め、「新月」がクラウドファンディングを達成した。

 クラウドファンディングというものに参加するのは私も初めてだったので、こういうのは達成できるのかどうかはよくわからなかった。途中の増え方を見ていると難しいのかなと勝手に思っていたが、最後の二日間の追い上げはすごかった。誰かも言っていたけど、締切前に増えるのは何でも一緒ということなんだろう。公倍数がありそうだ。マーフィーの法則みたいに誰か研究してほしい。
 しかし、そうなってくると、ありがたいと同時に、いざ本文を読んだ時に、「おいおい坂崎…」みたいな反応にならないか心配だ。なんだったら作品を差し替えたい気持ちにもなってくる。いつも自分に自信はないが、他の作品はサイコウなので、心配されなくともよい。と、アンソロジーだからいいけど、単著はたいへんだ。蜂本さんがんばれ。

文學界に寄稿します

 2022年5月号の文學界に随筆を寄せることができた。ありがたい話である。

 こういうのは、小説が載ってから騒ごうと思っていたので、「どうぞひとつよろしく」みたいな控えめのトーンで告知したが、内心は丸井マリに会ったドラえもんみたいな感じではある。

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https://dora-world.com/tencomi_detective/2018summer/vol003より

 ちなみに、小学生のころの思い出である。タイトルの「エーゴ」とは何なのか、本文をぜひ読んで確認していただきたい。そこまで大した秘密はないが、いろいろひっかけてはある。

 これで商業誌は、小説すばるとSFマガジンに続けて載った形だが、なんとかオリジナルの小説を書きたいものである。交通安全と〆切は守るので、みんなどしどし仕事を依頼してくるとよい。(なるべく)面白い話を書きます。

掌編を書いた

 今週も掌編を書いた。毎週一本ぐらいのペースで書けているが、そこらへんは適当にしている。ウクライナの話を遠景にしている。

 これは今しか書けない、というか、書いておきたかったテーマなので仕上げた。今回はたまたま時世と適合しているが、ときどき、出来不出来は関係なく、「いま書かないと何となく他のものが手につかない」作品を書きたくなる。

授賞式がある

 そうこうしているうちに、今週は三田文学の授賞式がある。人前に出るのはすごく苦手なのだが、最初で最後かもしれないので記念に参加させていただく。
 でもスピーチが心配だ。なにをしゃべろう。スピーチのネタ本は数多くあれど、文学賞の授賞式に適した話題はよくわからない。自作の小説でも朗読しようかな…。まあでも、こういったたぐいの悩みなら大歓迎なので、みんな気軽に賞をくれるとよい。

ザリガニ、後ろに歩くか前に歩くか

 三田文学の著者校正をしたのだが、ひどい。表記ゆれとかはまだしも、固有名詞の間違いが多すぎる。「はちみつの会」という団体が出てくるのだが、半分ぐらい「ひまわりの会」と誤って書いていた。攻殻機動隊の見すぎだ。恥ずかしかった。これ、1年以上かけて書いたのに…
 この話にはザリガニが主要テーマで出てくるのだが、「相変わらず後ろ向きに泳いでいる」みたいな感じの描写をしたところ、「普段は前に歩きますがよいですか」という指摘が入って、おお、と思った。こんなところまで見てくださるのは本当にありがたい。
 とはいっても、自分の中でザリガニは後ろ向きなんだよなあとも思う。私の家にもザリガニがいて、赤ちゃんのころから見ているのだが、あの後ろに進む姿は衝撃だった。他の人もその印象が強いのか、ネットで調べてみると、普段から後ろ歩きと思っている人もいるようだ。でも、速さで言ったら断然後ろだと思う。前歩きはあんまり得意でない印象を受ける。構造的にどうなのかはザリガニに詳しい人に訊きたい。ザリガニに詳しそうな人はTwitterにいっぱいいるイメージ。

「私の小説の書き方」

 実は2月の段階でひとつ書いてみたのだが、納得いかなくてボツにしていた。(字数もオーバーしているし)。真面目に書くか、ちょっと面白くして書くかで迷っている。ちなみに、ボツにした方は「よい小説を書く秘訣は、よき隣人《すかいらーく》をもつことだ」という文から始まっている。


 今週も以上である。新年度に入って、新人のハキハキした声がぐさぐさ刺さる歳になった。