見出し画像

インデックスファンドが投資の王道である理由と2つの注意点

投資ではしばしば「インデックスに投資しておけば良い」との話があります。私も基本的にはインデックスファンドを中心に資産を形成していくべきであると考えています。一方で、インデックスファンドへの投資では気を付けるべき点もあると思っています。
今回は、インデックスファンドが投資の王道である理由と2つの注意点についてお伝えしたいと思います。

まず、インデックスファンドを活用する最大のメリットは「低コストで分散投資ができること」であります。そもそもインデックスファンドとは、特定の指数(株価指数等)に連動するように運用される投資信託のことであり、個別の銘柄を選んで売買する必要がないため、リスクを分散しながら運用費用を安く抑えることができます。そのため、インデックスファンドは長期的に見れば市場平均のリターンを得られる可能性が高く、シンプルでわかりやすいというメリットもあります。また、インデックスファンドは、全世界、米国、国内等の株式だけでなく、債券や不動産などの指数に連動するものもあるため、自分の目的やリスク許容度に合わせながら、複数のインデックスファンドを組み合わせるだけで簡単にポートフォリオを形成することができます。
なお、投資のバイブルと呼ばれている『インデックス投資は勝者のゲーム(ジョン・C・ボーグル著)』では、「インデックスファンドに特化したポートフォリオこそが、株式市場のリターンから公平な分け前を効率的かつ確実に獲得する唯一の投資戦略」であるとしています。

一方で、インデックスファンドを活用した投資について気を付けるべき点を2つお伝えします。
1つ目は、「インデックスファンドでも暴落することがあること」です。インデックスファンドは、しばしば投資における神話のように語られることがあり、実際に米国株などはリーマン・ショックやコロナ・ショックを経験しても、長期的には株価が上昇してきた経緯があります。しかし、過去の実績が将来も同様に継続していくとは限りません。大きな下落を迎える局面が訪れる可能性もあるのです。そのため、インデックスファンドへの投資を妄信するのではなく、しっかり積み立て方式で時間分散を図ったり、無理のない金額で投資をすることが肝心です。
2つ目は、「相場や市況についてきちんと理解をしておくこと」です。投資にはリスクが伴うため、市場の変動や経済情勢の影響を受けて、投資した資金が減る可能性もあります。そのため、投資を行う際には、自分の目的やリスク許容度に合った投資商品を選ぶとともに、投資商品の特徴やメリット・デメリットを理解し、適切なタイミングで売買することも必要です。投資を行う上での結論してはインデックスファンドを活用することが望ましいですが、相場観や値上り・値下がりの理由等をきちんと理解した上で投資をすることが重要です。

以上がインデックスファンドが投資の王道である理由と2つの注意点になります。特に投資の初心者や中級者の方には、基本的にはインデックスファンドを活用した資産形成をおすすめしたいと思います。それは、投資初心者の方にはシンプルでわかりやすいし、投資中級者以上の方であっても結局はインデックスファンドがリスクとパフォーマンスの面で優れていることを理解いただけると思うからです。一方で、インデックスファンドにもリスクがあることを必ず理解するとともに、インデックスファンドへの投資を通じて投資や相場について理解を深めていくことが重要だと思っています。

#9

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?