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投資家が持つべき重要な3つのシナリオ思考

投資はリスクとリターンのバランスが重要です。しかし、相場は常に値動きがあり、預金の利息に比べて高い利回りが期待できることもあれば、時には市場の動きによって大暴落が起きることもあります。値動きがあるものに投資することには不安があるかもしれませんが、投資では相場の変動に対して適切に判断することが重要となります。
そこで、今回は投資家が持つべき重要な3つの思考についてお伝えしたいと思います。

1つ目は、「~だろう」という思考です。
投資においては、市況や経済指標などの情報をロジカルに分析し、投資判断をすることが重要です。また、市況や経済指標などの情報をきちんと自分の中で整理し、根拠や意図をもって投資をおこなうことが望ましいでしょう。
そのため、投資においてはニュースや市況などの情報をしっかり収集するとともに、収集した情報で起こりうる値動きを『メインシナリオ』として考え、自分なりの相場観を養っていくことが重要です。

2つ目は、「~かもしれない」という思考です。
投資では分散投資を行うことなどでリスクを低減することが鉄則ですが、市場の変動や政治的な事情などの予測できない要因が投資の成果に影響を与える可能性もあります。そのため、どうしても想定しているより値動きが大きくなることもあり、投資では常に想定外の値動きになりうることを知っておくべきなのです。
対処法としては、想定外の値動きなることも『サブシナリオ』として想定しておいて、それに対応するための方法として、もし想定よりも値上がりした場合には一旦売却をして利益確定をしたり、想定より値下がりした場合は損切りを検討する、もしくは安く買えるとみなして追加投資をするなど、想定外の値動きをした場合の対応をマイルールとして考えておくことが重要です。

3つ目は、「~も起こりうる」という思考です。
過去にはリーマンショックや東日本大震災、コロナショックなど、相場が大きく暴落する局面を迎えることがあります。
対処方法は、投資額が大きく下がっても大丈夫なようにするため、市況の暴落が起こりうることを『リスクシナリオ』として想定し、常に無理のない投資額に抑えることが重要です。また、大暴落が起きたときにはチャンスでもあると考えることができます。市場が下落するということは、それだけ安く買えるチャンスがあるということです。そのため、余裕資金があれば、大暴落時に積極的に買い増しをすることも一つの戦略になります。

以上が投資家が持つべき重要な3つの思考になります。シナリオ分析では、メインシナリオ・サブシナリオ・リスクシナリオといった思考を身に付けることで、より効果的で合理的な投資判断ができるようになるでしょう。

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