ジェンダー問題その4

全国市長会長を務める福島県相馬市の立谷秀清市長(70)が、連合福島定期大会の挨拶で、連合の芳野友子会長について「今度の美人会長も楽しみにしている。」と述べて、翌日、謝罪をしています。これだけでなく、この市長は、少子化対策について「労働分配率を上げて、男性の所得、女性に悪いけど、男性の所得を上げていかないと人口問題は解消しない」と主張したそうです。こっちも、かなり問題発言では?!

昭和の終わりごろに、歌手の吉幾三さんが「俺ら東京さ行ぐだ」という曲を大ヒットさせました。なんにも無い田舎の村は嫌だ、東京へ出るだ!と歌うのですが、最後に「東京でお金をためて、牛を飼う」というのです。なんにも無い村は嫌なんだけど、牛を飼う田舎の暮らしは好きなわけですね、多分。

過疎とか限界集落とか消滅可能性都市とか、地方の危機が叫ばれていますが、件の市長のような方がトップにいる自治体で、若い夫婦(特に働くお母さん)が幸せに子育てができるとは思えないですよ。関西では、明石市が手厚い子育て支援で、人口を増やしているそうです。明石市長は「火ぃつけてこい」という過激な発言で辞職されたものの、若いお母さんたちを中心に立候補を求める署名がすぐに5千人分集まって、再当選を果たされました。

暮らしにくいところからは、若者は去っていくのですよ。「男性の所得を上げないと少子化問題は解消しない」というのも、考え方の1つではありましょう(私は、同意できませんが)。そういう主張をする市長を選ぶ地域もあるのでしょう。そんなところは嫌だ、と思う若者が、東京以外にたくさん選択肢を持てるような国になればいいと思います。

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