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スクワラは団信に入っていたか

ハンター ハンターの話となります。脈絡のない話で申し訳ありません。しかし、どうしても書きたくなり、ここに残しておきます。

スクワラは団体信用生命保険に入っていたか

ハンターハンターのヨークシンシティ編に出るキャラクターであるスクワラ。クラピカと共にマフィアに雇われている人物です。


スクワラとは何の象徴なのか

スクワラは、犬を操作する念能力を持っていますが、戦闘で活躍する描写はありません。また、ハンターハンターの世界では、超人的な思考能力を持つ人物が多いですが、スクワラはほとんど一般人レベルの考え方に止まっています。

私がこのヨークシンシティ編をマンガで読んだのは中学生の時が初めてで、その際にこのスクワラは本当に気にもしていないキャラクターでした。いわゆる、モブキャラと言われておかしくない立ち位置ですので。

しかし、人生の折り返し地点を回った感覚のある30代中盤、この話を読み返すと、スクワラの人間性や立ち位置が、胸にキリキリと迫ってくるのです。

スクワラには、エリザという恋人(婚姻関係は明かされていない)がおり、とても大切な存在である描写があります。アニメで見ると、より関係性が深く描かれています。また、飼い犬への愛情も深く、根が優しい人物なのだろうと想像されます。

私はこの、ハンターハンターという超人の活躍するフィクションに差し込まれた、数少ない一般人の象徴がスクワラであると思っています。

誇り高い最期

スクワラは悲惨な最期を迎えます。しかし、私はこのハンターハンター作品の中で、最も誇り高い最期だったのではないか、と思います。

スクワラは、敵対する幻影旅団に捕えられます。逃亡していた車を降りる際には、敵との圧倒的な実力差から死期をはっきりと認識します。

敵には、記憶を引き出す念能力者がおり、スクワラのもつ重要情報を引き出されます。スクワラは、「動いたら斬る」という最後通牒を受けていました。

「あなた大切な人いる?」
「てめぇら もしもエリザに指一本」
「ふれてみやがれ」

ハンターハンター ヨークシンシティ編より抜粋

スクワラは、最愛の人の記憶を引き出され、そのことに激昂し、正直な思いを吐きました。その瞬間に敵の手により、還らぬ人となってしまいました。

しかし、最後の瞬間に大切なひとを思い、その人を守りたいという正直な思いのために命を落とす。この様な最期は、作中でも屈指の誇り高い最期ではないでしょうか。

スクワラは団信に入っていたか


スクワラは、この仕事が終わったらまた次の仕事を見つけたい、という言及があります。また、マフィアの仕事の前にどんな仕事をしていたかは分かりません。

マフィアの仕事であれば、団体信用生命保険に入ることは出来ないでしょう。しかし、前職が一般企業や、動物園などの公的機関に勤めていたとすれば、マンションを購入して団信を組んでいたかもしれません。動物園やペットショップであれば、彼のスキルは間違いなく重宝されたはずで、一般組織で活躍していたとしても不思議ではありません。

団信があれば、マンションのローンが無くなりますから、仮にエリザと婚姻関係があれば、マンションの資産が残ります。エリザが売却しても良いですし、賃貸に出すことも出来ます。

スクワラの最期の大切な人への想いが、具体的な資産として、エリザや飼い犬たちに残っていれば良いな、と思います。

この作品が好きな一般人として、スクワラが団信を組んでいたことを願っています。


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