とりとめ日記(151)月曜日は、パルファン

六月某日。人生で初めて、ディオールに足を踏み入れ、香水を買った。何もかも分からないので、とりあえず店頭に並ぶ。ディオールは陳列された商品を眺めて買うのではなく、椅子に案内され、ディオールレディーが恭しく差し出す試香紙から、客は気に入ったものを選び出すという流れらしい。
私は令嬢扱いされたような錯覚に陥り、とても楽しく過ごせた。予算を伝えれば、ディオールレディーが心得て、その辺りのおすすめを説明してくれる。
そして、私は『ジャドールパルファンドー』を購入した。香りを聞いた瞬間、白い花冠をつけたような、爽やかで可憐な気持ちになった。
陰鬱な月曜日にシュッとひとふきし、職場でもテンションがあがる。ディオールはすごい。


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