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中秋のテート美術館展(2023年)

9月某日。『テート美術館展 光 〜ターナー、印象派から現代へ(国立新美術館)』に行ってきました。
9月初めに行く予定が、会期ぎりぎり!朝イチで滑り込んだので並ばずに済みました。
「どうする家康」で活躍中の板垣李光人くんの音声ガイドを借りて楽しく過ごせました。落ち着いた声で聞きやすかったです。
今回の展示で印象に残った3枚の絵をご紹介します。
展示作品を撮影しても構わなかったのですが、私はどうも美術館や博物館でカメラを操るとへどもどしてしまうので、公式HPのリンクを貼ります。

1.ジョゼフ・ライト・オブ・ダービー《トスカーナの海岸の灯台と月光》

訪れた日がちょうど中秋の名月だったので、印象深かった。けっこう大きな絵だったので、本当にトスカーナの海岸でお月見をしているかのような気持ちになった。
是非ともポストカードが欲しかったのだけれど、売り切れでした。残念です。

2.ジョン・ブレット《ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡》

肉眼でとらえた瞬間に感じた迫力は、言葉にできません。
光の梯子の空気感が絶妙で、今まさに自分はドーセットシャーの崖に立ち、イギリス海峡をあおいでいるのだという気持ちになります。
作者は天文学者でもあったそうで、なるほど天空のアプローチが上手いと唸りました。本当に綺麗な絵画でした。

3.ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー《光と色彩(ゲーテの理論)――大洪水の翌朝――創世記を書くモーセ》

最後の一枚はターナーです! 
私の母親はターナーが好きで、実家にはいくつか画集があります。なので、画集を眺めて育ちました。
あらためてターナーの色遣いや光の表し方好きだなぁと近寄り、真正面から覗き込んでぎょっとしました。
波間に人間の顔がある……!? わーっ画集じゃぜんっぜん気付かなかった。下の方に古生物っぽいのがいたり、ターナーにしてはくっきり描いているなと驚きです。
主題がはっきりしてるからかな。やはり間近で肉眼でみると気付きが多いです。


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