とりとめ日記(16)ちょうもんサタデー

十月某日。祖母を偲んで、親類やご近所さんがお線香をあげにきてくれた。なんと、山形や群馬からわざわざ来てくださる方もいて、祖母の人望にびっくりする。
特に三歳の弔問客が「おかちのばぁば」と祖母の棺を指し、小さな手を合わせて「ナムナム」ととなえてお祈りをしてくれた光景は一生忘れない。
祖母の棺の周りはお花でいっぱいだ。祖母は玄関前の花壇をいつでも花が咲くよう世話していたので、お客さん達がお花を持って尋ねてくれる光景を、嬉しく思っているだろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?