とりとめ日記(86)片付け続けて見えたもの

一月某日。いよいよクローゼットの中にある箪笥を空にした。私が赤ん坊の頃から使っている由緒ある品だ。祖母が用意してくれたものだ。
大切な箪笥だけれど、あちこち壊れているので、手放すことに決めた。中身を空にして乾拭きをして、ぴかかにして粗大ゴミに出す予定だ。
片付けるうちに、どんどん部屋が使いやすくなった。今までは使わないものを仕舞い込み、使うものは床や机、ベッドに出していた。探す時間がもったいないなと思いつつ放置していた。
だが今は使うものだけを収納しているので、探す時間が短くなった。本を読む時間が増えた。
片付けは嫌いだが、片付いた部屋で過ごすのは好きだ。

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