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赤い闇 スターリンの冷たい大地で

2ヶ月ほど前、上記の映画を見ました。

今までに見たことのない、冷たい絶望感に苛まれる作品でした。

とにかく後味が悪い
食欲が沸かない
食べるご飯が美味しくない
八方塞がり
平等主義と搾取構造の類似
空想と現実のギャップ...


自分の中で反芻しなければ簡単に感想を述べてはいけない作品でした。



共産主義の無生産性
表現の自由の尊さ
知る権利の尊さ


自分の意思で自由に発言したり批評したり、自分をコントロールする存在を、コントロールする機会を与えられている状況は、当たり前ではありません。




人為的な飢餓、ホロドモール
豊かになる自由、自由になる自由



人類は自らの豊かさを追い求めて作り上げた社会で歪みが生まれ、平等を失うと、たちまち平等に生きたいと願い出します。

しかしその願望まみれの空想は、共産主義、ソ連という怪物を誕生させ、その根本的な貪欲さが搾取構造へと変質させてしまう原因となります。

結局、人類が完璧な平等社会を完成させることは不可能なのだと確信しました。




しかし、現代に蔓延る格差を少しずつでも縮めようとすることは諦めるべきではありません。


そのためには、各人の個性を自由に発揮することが人類の生産活動に有利に働くような構造を生み出し、その選択を容易に叶えることのできる社会を作り出す必要があるのではないだろうかと考えます。

性善説・性悪説なんて言葉があるけれど、二者択一な人間なんてそもそもいません。
幸い、人間には自らの行動を戒め、修正する能力が備わっています。



平等という言葉に翻弄されることのない、全く新しい「格差是正」システムが生み出される未来を私たちが作っていくしかないのですから。

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