いざ、生徒総会






……正直に言います。

もともとは、ただの手違いでした。



いや、チケット買ったのがね。



ほら、「推しだー!!推しが出るぞーー!!」という勢いでチケット申し込むやないですか。

でね、単純に羽衣ちゃんが出る卒業式の方と、推し間違えた……もとい、押し間違えただけやねん。←基本的にどんくさい私
(せやなかったら日曜日の晩とか舞台観に行かん)
(翌日から仕事やもん)
(はよ帰ってお弁当とか準備したい)


なんで、実は今日の昼公演(卒業式、実行)観るまでは、チケットもったいないけど、ぶっちぎって帰ろうかなって……思ってた。

んが。

おもろいやん?

「卒業式、実行」めっちゃおもろかったやん?
同じ流れでいったら、どう考えてもこっちもおもろそうやん。
観んかったらあとで後悔しそうやん。

というわけで、来週からの弁当の仕込みはちょっと時間おしてもええわ!と思いきって観てきました。「いざ、生徒総会」。



……これね。

ぶっちゃけね、題材的には卒業式の方がヘビーな気もすんねん。
政治的なアレとか教育委員会とか、所詮世間的にはまだ「コドモ」な高校生がどう頑張ってもどうしようもないこととか。
うっかりするとあっちの方が救いのない話になる危険性があると思うんやけど、私的にはこっちがグサグサ突き刺さった。

みんなそれぞれに事情とか思いがあって。
こっちを立てればあっちが立たない、なんてことは普通にあり得る話で。

特に生徒会長の、「誰も困らない」「皆のための」という思考回路って、実際のところ何か大きく間違ってるわけでもなくて、ナチュラルに行き着く考え方やと思うわけです。

絶対的な正しさなんてないんは分かってて、監査の彼女が退けなかったのと同じ理屈で生徒会長もああするしかなかったんとちゃうかなあ。

私は別に生徒会長もやったことないし、自分の責任で何かを成し遂げようとしたこともないけど、無駄に正義感だけはやたら強い子供やった(特に中学生のころ)。
自分がもし、この舞台のキャストのどこかにはまるなら、生徒会長なんとちゃうかなって思った(見た目その他は完全無視な!)
だから多分、舞台を楽しみつつしんどかったんやと思う。

それでも良かったのは、ちゃんと生徒会長が解任されたこと、そのあと普通に高校生活送れてる(と思える)こと。
そこに救われたよー。
良かったわー。

下手すりゃ後味悪い感じになりそうな展開やったけど、なんとか踏み留まってもらったわ。
だからこそ、最終的に「面白かった」ってちゃんと言える。

年取るとなー、ハッピーエンドが一番ええと思うねん。
手放しのハッピーじゃなくてもいいから、「えええええー?それで終わりー?」みたいな終わりが苦手になってきた。

なんで、そこはホンマ良かった(私的に)。

久々に色々考える舞台やったわ。
こういうのもたまにはええな。うん。

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