ヨーグルト

ヨーグルトに椿油

ずいぶん前に、日野原重明先生とご一緒させていただいたことがあって。
先生100才くらいの頃だったか。
そのときに、健康のために毎朝オリーブオイルを飲んでいるというお話を伺いました。毎朝ジュースに入れて飲むのだ、と。オリーブオイルに含まれるオレイン酸は、コレステロールにもいいし、血管を柔らかくすると言われています。とても節制した生活をしておられるご様子で、お昼も小さなサンドイッチのみ。そうした生活の中でもオリーブオイルはとても大切にされている印象でした。

で・・・・・・私も真似っこしてみたんです。先生に言われて。
でも、どうしてもダメでした。
ジュースに入れると、油が一カ所に固まるような感じで、すごく飲みにくい。
オレンジ、グレープフルーツ、トマト(ジュースは苦手)などいろいろ試してみたけれど、結局続かず。
もしかしたら、温かいものの方が飲みやすいかしら、なんて、ミルクティーやコーヒーにも入れてみましたが、口の中がべとついて、飲めたものではなく。
結論としては、スプーンごと口に入れて飲みくだす!の方がよいようでした。

基本的に頑張れない性格なので、苦になるものは続きません。日野原先生すごいなぁ、と思いながらも、そのうちあきらめちゃいました。(写真は、片付けモノしていたら出てきたお目にかかった当日の写真。本当は右側にやまばと学園の理事長先生がいらっしゃるのですが、勝手にお写真使うわけにはいかないので、ツーショットに編集しました。)

ところが、椿油だと、意外にとりやすいんです、油。
椿油って癖がなくて、オリーブオイルおような独特の苦みもないので、
飲みやすいんですよ。
お味噌汁に入れたり、お鍋のおつゆを入れる器に先に椿油たらしてからおつゆ入れる・・・・・・などは、昔からやられていたようで。鴨南蛮に入れるとこくがでるっていう話もあったなぁ。
とにかく、毎日飲もうと思ったら、それなりにいろいろなものに混ぜちゃえば、行ける感じなのです。

と思っていたら鹿児島で椿油を作っておられるたっちゃん農園の吉時さんが、ヨーグルトに入れてごらんと教えてくださった。え? と思ったけれど、試してみました。これ、行けます。ぜ〜んぜん、油が気にならない。
よく混ぜて出しちゃったら、たぶん、気づかずに食べられちゃうレベル。

ちなみに、レモンピール漬けでやると、さわやかな香りがして、ものすごくいい感じです。甘くなくてもOKなら、お砂糖も蜂蜜も入れずに、レモンピール漬けの椿油だけで行けちゃいます。コレステロール気になる方、お通じ気になる方のお役に立つといいなぁ。



得意技は家事の手抜きと手抜きのためのへりくつ。重曹や酢を使った掃除やエコな生活術のブログやコラムを書いたり、翻訳をしたりの日々です。近刊は長年愛用している椿油の本「椿油のすごい力」(PHP)、「家事のしすぎが日本を滅ぼす」(光文社新書)