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ネーションズリーグ2024を振り返って その4


先日男子バレーボールのオリンピック代表選手が発表されました。
ネーションズリーグは14名ですが、オリンピック代表は12名。(補欠1名プラス)

2名の選手が選考から落ちました。

一人はリベロの小川選手。

「日本には世界一のリベロが二人いる」とブラン監督はずっと言ってきました。
でもリベロは一人しか選ばないとも言っていて、今回選ばれたのは山本選手。
でも、今回のリーグでは小川選手もとても活躍していて、見ている私たちも一体どちらが選ばれるのか、わからない状態だったと思います。

そして選ばれたのは山本選手。

山本選手がインタビューをされるたびに
「勝って小川の首にメダルをかけたい。」
「小川の分まで戦う。」
と言っているようにほんとに二人の絆は深く技術的な差もほとんどなかっただろうし、最後までブランも悩んだのではないかと思います。

小川選手はファンも多くがっかりした人も多かったと思うし、小川選手のメンタルは大丈夫なのだろうか?と心配している人も多いのではないかと思います。

昨年のOQTのとき、他の選手が入場するかなり前からリベロズ二人だけ出てきて、ボールで遊んだりジャレあったりして私たちを退屈させないようにしてくれていました。それもほぼ毎回。
「リベロズ、仲いいなあ」
と思ったし、同じポジションで共有できることも多いんだろうな、とも思えました。
どちらか一人はオリンピックには出られないということになるとはそのとき思ってはいませんでしたが…

なので、田中夕子さんが二人のことを書いた記事を読んだときは、思わず、涙が出ました。

なんだろう?
ライバルでありながら、良き理解者でもある。
それも世界のトップを狙うというとてつもないレベルの高い世界で。
それが、私にはとてもうらやましいと思えたからなのでしょうか。

私も長くゆる〜くバレーをやっていますが、自分のポジションや役割に於いて、一人でやっているという感覚しかなく、誰かに理解してもらっているということを感じられたことがなかつたからかもしれません。

今回、山本選手が選ばれましたが、小川選手が選ばれたとしても山本選手の分も頑張ると思うだろうし、お互いの気持ちを考えることも理解することもできると思います。

そう、私もそんな経験できたらいいなと。そうしたらたとえ自分が選ばなくてもきっと必死で応援できるだろうと。

それがうらやましい。
二人にしかわからない絆みたいなものがある。
だからあの山本選手の発言に繋がっていて。
ほんとに素敵なことだなあと思つたら泣けてきてしまった。
そんな涙だったのかもしれません。


そしてもう一人外れた人がいます。
それはエバデダンラリー選手。

ラリー選手は昨年のOQTの時から帯同しているので比較的新しいメンバーだと言えますし、試合に出る回数もそんなに多くありません。
しかし、ラリー選手がやっている自分が決めた時のラリーポーズがみんなに広まり、特にベンチの選手の間でやっている姿を多く見かけるようになりました。

そして日本チームだけでなくアメリカのデファルコ選手も楽しそうにやっているのも見れました。

なんか、それがすごく嬉しくて。

ラリー選手は、私と友だちの間ではとてもお気に入りの選手です。
と言うのは、昨年のOQTのときに試合会場でまだベンチには入ってなくて帯同しているだけのラリー選手が私たちが座っていた通路の横を歩いていたのです。手を振って挨拶したらとても丁寧に素敵な笑顔で返してくれて。
それもその通路を何回か通ったのですが、そのたびにちゃんと顔を見て会釈してくれたので、友だちと二人で「ラリーっていいね!」
と注目するようになったのです。

彼のプレーの好きなところは、とにかくミスをしても動じないと言うか、自分の仕事をやるだけと言う感じでまわりにあまり左右されないなと思っていて。
たがら負けていても思い切って打つし、ラリーポーズをやると決めているので、決まったら堂々とポーズをするし。

最初は
あれ?なんのポーズ?
と思っていたけれど、毎回やっているので、「あ、ラリーポーズね」って思うようになって。

そうしたら、あるときベンチにいる藍選手がそのポーズ💪を真似してやっているのを見つけて、「あ、藍ちゃん、ラリーポーズしてる!!」
となって。
そうしたらその次くらいに隣りの小野寺選手や石川選手もやり出し、いつのまにかベンチのみんなで💪💪💪となって、とっても楽しいベンチになりました。
そうラリーポーズはみんなでやるととても楽しい元気の出るポーズなのです(^^)

そしてラリー選手、やり続けてよかったねと思えたのも嬉しかったです。

やり続けたラリーもいいし、それを見て真似した藍ちゃんもやっぱりいいなあ。
そしてそれに続いたメンバーも…

声出し応援のときにも書きましたが、何かが広まるときには3人が必要だと思っていて、もちろん一番目の人が勇気をもってやり続けることが大切なのですが、それに続く人も私は結構大事かなと思っていて、今回ラリーがずっとやり続けていたし、その次の人(多分藍ちゃん)もやり続けたし…
その続けるというのは結構難しいことなのではないかと思っています。

周りがやらないからやめる、というのは私の場合よくあることで、
OQTのスロベニア戦のとき、勝ったのがかなり劇的で盛り上がっていたので私は、よし!!と思って立ち上がって国旗を振ったのですが、周りが立たなかったので恥ずかしくなってすぐ座ってしまいました。
「ああ、やっぱり私って日本人だなあ」って思いました。
たとえ一人でも立っていたら誰かが続いてくれたかもしれないのに。
その勇気がなくて。
これはほんとにラリーや藍ちゃんを見習わなくてはと思うところです。

そしてラリー選手の大切な一言は
『自分らしく」です。

ほんとに彼はそれをちゃんとやっていて、周りを気にしすぎることもなく自分の力を出すことを考えてバレーボールをしているのだと彼の態度からよくわかります。

彼はオリンピックには出られないけれど、彼の活躍やラリーポーズはみんなの心に残っているし、ひょっとしてオリンピックのどこかで誰かがやらないかなあなんてことも期待してます

今度彼に会ったら手を振る代わりにラリーポーズをしたいなと思ってます。
そして、周りに左右されることなく自分らしく、私も行動したいなと思います。

こうやって書いていると私にとっては収穫ばかり!!
やっぱり、バレーボール推し最高😆😆😆

ありがとう選手の皆さん❤️❤️❤️


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