新しい方向〜ヒルデガルト・フォン・ビンゲン その3

引き続き、3回目のご紹介。
ヒルガルト・フォン・ビンゲン。

スカパーでクラシックチャンネルができるらしい。ついに、日本にもクラシック専門チャンネルが増えてきたなぁ。

さて、あんまり知られていないだろう、ニコ・ミューリーを聴きながら、今回も読者の共感0.02%ぐらいを攻めていきます。

1600年以前の女性の作曲家として、名を残しているヒルデガルト・フォン・ビンゲン。

エピソードなどから、シャーマン的な人だったと思う。

ヒルデガルトは、

「言葉は身体を象徴し、音楽は精神を表す」

と、言っており、言葉と音楽は、密接につながっているように感じていたようだ。

おお!なんと、1600年前の方に共感するとは、思いもよらなかった。

彼女は、よくハミングをして、白板にメロディーを書き留めていたそうだ。

自然の音をよく聴いていた人ではないかと思う。

○祈りの歌
○アンティフォナ
○レスポンソリウム
○イムヌス
○セクエンツィア

修道院で暮らしていたのですが、初期の作品は、聖歌とは、かけ離れた、急に、2オクターブほど飛びにとんでいたりする。

なんとなくですが、リッキー・リー・ジョーンズ、っぽいです。

最も有名な曲(?)が
○諸徳目の秩序
これは、オペラみたいですね。

言葉が先だったのか、メロディーが先だったのか、おそらく、同時に降りてきていた人ではないかと思う。

当時のグレゴリオ聖歌を元に、吟遊詩人のトルベールの影響を受けて、新しい方向を見出そうとした作曲家ではないかなぁ。

いつも、新しい方向へ向かおうとした、ヒルデガルト・フォン・ビンゲン。

1600年前にも新しさを求めた人がいたんだと思うと、クラシックって、新しさを求めて今も続いているんじゃないかな、古典=古い、というのは、違うかもな、と、ニコ・ミューリーやヴィキングル・オラフソンを聴いていても思います。




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