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【映画】劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦


腰痛は続いているわけだが

 それでも昨日よりは多少良くなったので、昼から娘と映画館へ。
 ちょっとばかり座り方がおかしく、いわゆる横っチリというやつでやや横向きになりながらの鑑賞ではあった。

本作について

劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦

 本作についての詳細はいつもどおり書かない(笑)
 けれども、ハイキューというのはバレーボールに打ち込む高校男子の話で原作は漫画、TVアニメのシリーズとして4シーズン制作された大人気作品である。
 今回の「ゴミ捨て場の決戦」というエピソードは、原作、TVアニメでも人気の高いエピソードだそうで、私は漫画を読まないので原作漫画の方は知らないが、アニメを鑑賞した限りスポーツ物でこれほど熱中し、興奮した作品はなく、このエピソードでも毎話、涙を流しながら鑑賞した記憶がある。

 話の中心になるのは今流行りのW主演とも言える烏野高校バレーボール部の日向翔陽と影山飛雄を軸として頭脳派セッターである孤爪研磨率いる音駒高校との対戦で、随所にTVシリーズで描かられていたエピソードを挟みながら展開していく。
 ゴミ捨て場の決戦というのは、烏野高校と音駒高校、すなわちカラスとネコがゴミ捨て場で睨み合っている構図から来ているのだと思われる。
 最近は当方のようなド田舎でも野良猫を見かけることはなくなったし、ゴミ捨て場はほぼカラスに占領されている状況ではあるけれども、まぁこれはイメージであるので、そういう野暮なツッコミは不要、純粋に愉しめたし感動できる良い作品だと思う。

日向翔陽というキャラクター

 主要人物のひとりである日向翔陽を観ていると、私は往年の女子バレーボール日本代表だった高橋みゆき選手がダブってしまう。
 もちろん高橋選手をモデルにしているわけではないと思うのであくまでも個人的な想いだが、(バレーボール選手としては)小柄な彼女がその運動量と強烈なバネで海外の大柄な選手にまるで見劣りしない活躍をしていたことを鮮明に記憶していて、その姿が日向を思わせるのだ。
 自分より遥かに長身のブロッカーに対しても臆すること無くその驚異的な跳躍力で果敢に挑み、コートの端から端まで走り抜けて打ち込むいわゆるブロードというトリッキーな戦術にも対応できるスピードをもって当時の日本代表チームで「日本の元気印」と呼ばれた選手で、特にワールドカップでの活躍が目に焼き付いている。
 というのも、この当時の私の職場の班長がとにかくスポーツが好きな人で、夜勤の休憩中などにテレビをつけて夢中になって観戦していて、試合が盛り上がってくると勝手に休憩時間を延長してみんなで観戦していたからである。
 今考えればゆるっゆるの職場だったけれども、非常に面白かったのでそういう記憶とともに印象深く残っているのだと思う。

余談~作品の相対的評価について

 映画のレビューサイトでこの映画の批評を観ていると、やはりハイキューのファンが多いせいで比較的好意的なレビューが多い。
 その中でひとつちょっと気になるレビューがあって、それは少し前に大ヒットしたスラムダンクの劇場版と本作を比較して「スラムダンクのほうが良くできていた」的な批評をしているものだった。
 前述の通り私は漫画を読まないのでスラムダンクも知らない。
 これは職場でも驚かれるのだが、漫画もTVシリーズも劇場版もとにかくスラムダンクという作品を私は全然知らないのだ。特に避けていたわけでもなんでも無くて、単にタイミングを逸していただけの話で、これも驚かれるのだがワンピースも私は全く知らない。ネットフリックス制作の実写版を数話観た程度である。
 そのうえで敢えていうと、映画も含め、エンターテイメントやアート、事によると文芸も同じだと思うが、こういうものに相対評価というのは不要な気がする。
 全部の表現というのはそれぞれに完全な個として存在しているわけで、比較自体が無意味ななのではないか?
 それが同一作品のリメイクとかならまだ多少は理解できる。例えばデューンの旧作と新作とか、物体Xの旧作と新作とか、そいういう比較をしたくなる気持ちはすこしわかるように思う(それでもあまり好ましいとは思わないが)。

 思い入れのある作品はその作品に向けた絶対評価で語りたいものだと思った次第。

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