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【FX】USD/JPYスキャル+【株】9509含み損拡大


【前回】

【概要】

 日経平均は予想通り、2000円超の大暴落。
 シカゴの日経平均先物がやはり2000円超の下げであり、東京時間になって、昨日投稿した抵抗体である37600円は安々と割り込み、次の抵抗帯としていた35800までも割り込んで、結局36000円台に乗せることができずに大引けとなった。
 やはり37600円から下はナイアガラ状態で、このポイントを割った段階でもうすでに日経平均は完全な下落トレンドに入ってしまったので、後は基本的にポイントポイントで一旦反発し、また下げるという繰り返しで下落の一途をたどるしかない。
 どこで反発するにせよ、現在の下降トレンドが反転して上昇トレンドに転換するためには現状ではまず、39200円を上抜けて大引けするという動きが必須となる。

 直近の節目、35800円付近には到達してしまったので、次は35100円あたり、それを割れば33700円あたり、更に32500円あたりだが、その下、30500円近辺を完全に下抜けるようだと、かなり深刻な状況と言える。
 感覚的には、そこまでの下落はなさそうな気がするので、これらのポイントの何処かで反発し、徐々に上昇することに期待しているが、実際のところ、コロナのような事態や戦争の勃発等、はっきりした要因のある暴落の場合は平均して40%程度の下落はあり得るし、逆に言うとその当たりまでを覚悟しておけば、反発の可能性は高いといえるのではないか?とはいえ、40%下落ということは2万円台前半ということになるので、現実になれば一大事ではあるのだが。

 また、今回の下落の原因として、アメリカの景気後退が云々、投機筋の利確が云々という意見もあるが、私はそうではないと思う。
 あくまでも直接の原因は、まったく根拠の不明な日銀に拠る利上げ、これだけである。これによって不必要な急激な円高が進行し、株が急落したのだ。
 利上げでここまで急落するかという疑問を持つ人もいるかも知れないが、昨日の下げ、これがすべての発端である。
 今年に入って、政府の差し金で新NISAを利用して投資を始めた、若葉マークの個人投資家が、株高を支える一因となっていたことは疑いがない。
 しかし、急激な株価の下落に対して経験のない初心者の人達が、今回のような下落を経験すれば資産の喪失という不安からパニックを起こすのは無理からぬことで、損失を最低限に抑えようと損切りを始める。そうすると更に株価の下落は加速するので彼らの恐怖は更に深まり、一旦は我慢していた人たちも損切りをし始める。こうして連鎖的に株価が急降下したのである。
 ただ、問題はここから先なのだ。
 投資初心者で日本政府の肝いりで投資を始めた人たちの多数がいきなりの暴落で損失を出した。そうなると、彼らにの中では、やはり「投資は悪」という断定がされ、ほとんどの人はもう金輪際、2度と投資に手は出さない。 それどころか、彼らの子供やその子供にまで「投資による損失の恐怖」を説き、投資行動に警鐘を鳴らすようになるのだ。ということは、損失を被った人の家系はこの先、何代にもわたって投資を行わなくなってしまったのだ。
日本国民が、まだ全くデフレマインドから脱却の兆しも見えていないこのスタートライン以前の状況の中で、政府・日銀は金融の引き締めを開始し、庶民の生活を困窮に陥れ、投資行動からも遠ざけてしまった。もう二度とこの失われた資金は市場に戻ってこないのである。

 今回の日銀の失策により、断言できることがある。
 為替は円高に振れつつある。しかし、物価は下がらない。物価そのものはひとまず現状維持で、徐々にじわじわと上昇していく。下ることは絶対にない。上昇の度合いが緩やかになるというだけのことだ。
 そしてこの円高が進んでいって140円を超えてくれば、輸出企業の想定レートを逸脱するので、業績にダイレクトにマイナスとなり、政府や日銀が無責任に根拠もなく信じている来年以降の賃上げが、今年を超える上昇をするということはありえない。人手不足だろうがなんだろうが、企業は無い袖を振らない。せっかく芽吹きそうだったデフレ脱却の芽を、靴底で踏みにじってしまったのだ。

 追加利上げをここから長期間据え置き、人々が利上げというショックを忘れ去り、市場も利上げからの円高という推移おを気にしなくなるまで現状維持するような政策に転換すれば、まだ復活の芽はあるかも知れないが。

 そもそもなぜ、今、利上げをしたのか、その理由がわからない。
 物価高が国民の生活を圧迫したから?
 でも円安の主たる原因は日米の金利差であり、黙っていてもFRBは利下げを始める。これはもう決定事項だったので、黙っていても年内に金利差は縮小し、自然な形で緩やかな円高が進行したはずなのであるし、そんなことは政府も日銀もわかっていたはずである。もっといえば、この先11月の大統領選でトランプが勝てば、このFRBの利下げは加速して、日本が金利に手を点けなくたって円高が進行するのである。これだって政府・日銀はわかっているはずである。
 ようするに、日銀が利上げをし、円高を進行させる理由などないのだ。
 非常に不自然、非常に奇妙。
 極めて信用できない動きである。

 そんなこんなで、今夜は米雇用統計。けっこう動くでしょう。予想通りに悪い数字が出れば、米株価は更に下がり、つられて来週の日経平均は更に暴落となり、そのまま夏季休暇で市場は閑散。盆休み開けにどんなサプライズが待っているかが楽しみである。

 今週は早番でちゃんとした取引ができない中、後半はFXと株の超短期で微益を稼いだが、損切があったため、週単位ではマイナス。

【FX】

 本日も長期トレンドに沿ってショートを置いておきながら、スキャルピングで上げ下げの微益を重ねて、10勝2敗で微益。持ち越し無し。

【FXポジション】


ノーポジ
        

【株】

 手持ちの9509北海道電力は若干下げて含み損は拡大しているのだが、全面的にこれだけ下げている相場にしては動きが小さい。やはりこの銘柄はこの あたりで底打ちなのかもしれない。
 本日は株の短期取引はなし。

 現物は含み損銘柄を中心に、かなり買い増し。

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