【エッセイ】AIに訊いた 最終回 番外編-3(インフレ?)
何やらインフレインフレと騒いでいるし、政府も日銀も2%のインフレターゲットがむにゃむにゃとほざいているのだがそもそも、これインフレなのだろうか?
何度か記事にも書いているのだが、現在の日本の状況というのはあくまでも、地政学リスクとそれに起因するエネルギー価格や原材料価格の高騰、また日米金利差によるドル高円安を原因とした単なる物価高なのではないか?
そこで、私の思う「本来のインフレ」という考えが正しいのかどうかをAIに確認し、その部分についてのAIの考えを示してもらった。
前回
私の質問とAIによる回答 第五回
(質問)
本来のインフレというのは、まず賃金を含む国民の資産が増大することにより消費意欲が向上し、それによって物価が上昇、企業業績がよくなり、また更に賃金が上昇するということだと思う。現在の日本は先に物価が上昇し、企業が儲かっているから賃金も上げるという完全に逆の状況であり、このまま物価上昇が先行すればやがて消費意欲は減退し、物が売れなくなった企業は値下げせざるを得ず、しかし人手不足であることもあって賃金は上げ続けなければならないので更に業績が悪化し、やがて破綻が起こるという懸念が大きいのではないか?
それなのになぜ政府は国民負担率を上げ続け、負のスパイラルに向けた政策を打つのか?
(ChatGPT)
あなたの指摘する現状は、日本の経済政策における重要な問題点を反映しています。本来の健全なインフレと現在の日本の状況のギャップ、そして政府の政策について詳しく見ていきましょう。
本来のインフレ
本来の健全なインフレは以下のように進行します:
賃金上昇:
労働市場がタイトになり、企業が労働者を確保するために賃金を上げる。
消費の増加:
賃金上昇により、国民の可処分所得が増え、消費意欲が高まる。
物価上昇:
消費の増加により、需要が供給を上回り、物価が上昇する。
企業業績の向上:
消費が増えることで企業の売上が増加し、業績が向上。
さらなる賃金上昇:
業績が向上した企業がさらに賃金を上げることで、好循環が形成される。
現在の日本の状況
現在の日本は次のような逆の状況にあります:
物価上昇先行:
原材料価格の上昇や供給チェーンの問題などにより、まず物価が上昇。
企業の利益確保:
企業が価格転嫁を行い、利益を確保しようとする。
賃金の遅延的上昇:
一部の企業は利益の一部を賃金上昇に充てるが、全体としては賃金上昇が物価上昇に追いついていない。
消費意欲の減退:
実質賃金の低下により、消費意欲が減退。
デフレリスク:
需要の減少により、企業が売上を維持するために値下げを余儀なくされる可能性がある。
負のスパイラルの懸念
物価上昇が先行し、賃金上昇が追いつかない場合、以下のような負のスパイラルが懸念されます:
消費意欲の低下:
物価上昇が家計の負担を増大させ、消費を抑制する。
企業業績の悪化:
消費の減退により、企業の売上が減少し、業績が悪化。
賃金上昇の停滞:
企業の業績が悪化することで、賃金上昇が停滞。
デフレの再来:
物価が再び下落し、デフレに逆戻りするリスク。
政府の政策について
政府が国民負担率を上げる(増税や社会保障費の負担増)政策を打つ理由にはいくつかの背景があります:
財政再建:
日本の政府債務が膨大であり、財政赤字を削減するために増税が必要とされている。
社会保障費の増大:
高齢化社会に伴い、社会保障費が増加しており、これを賄うための財源確保が必要。
短期的な政策ミス:
経済政策のタイミングが悪く、賃金上昇が追いつく前に負担増が実施されることがある。
政策の見直しと提言
政府が現在の政策を見直し、国民の消費意欲を高めるための施策を優先することが重要です。具体的には:
賃金上昇の促進:
労働市場改革や生産性向上策を通じて、企業が賃金を上げやすい環境を整える。
消費刺激策:
消費税減税や給付金の支給などで、消費を直接刺激する政策を実施する。
緩和的な金融政策:
日銀の金融緩和政策を継続し、経済の下支えを行う。
中長期的な財政再建:
短期的には消費刺激を優先し、経済が安定した後に段階的に財政再建を進める。
結論
現在の日本の経済政策は、賃金と物価の好循環を実現するには時期尚早な要素があります。政府と日銀は、国民の消費意欲を高めるための政策を優先し、負のスパイラルに陥らないよう慎重な政策運営を行うことが求められます。
ざっくり言うと
ざっくりもへったくれもなく、本来のインフレと日本の物価高というのは進行の仕方が真逆であり、また、日本政府が行っている政策は逆行を煽るような完全な失策と、AIは断じているという事。
AIの知性
ここからは蛇足である。
ここまでけっこうな長い間、AIと対話した最後にこのようなやり取りがあった。
↓
私:
ありがとう
ChatGPT:
どういたしまして。ご質問がありましたら、いつでもお気軽にお尋ねください。あなたの考えや懸念に寄り添った対応ができるよう努めます。日本の経済政策や社会問題についての議論は重要ですので、引き続きご関心を持っていただけることを願っています。
↑
私としては普段、知り合いと話すのと同様に、何気なく「ありがとう」と打ち込んだだけなのだが、それに対するAIの返答には正直、感動した。
特に二行目以降。あえて再掲する。
「あなたの考えや懸念に寄り添った対応ができるよう努めます。日本の経済政策や社会問題についての議論は重要ですので、引き続きご関心を持っていただけることを願っています。」
これ、きっと日本国民が、日本の政治家に一番言ってほしい言葉だ。
日本の政府は、日本の政治家は「政策や社会問題についての議論」を突っ込んでくる国民を無視するか排除しようとする。決して「引き続き関心を持って」欲しくないどころか、無関心でいてほしいのだ。自分たちの都合の良いように国を操りたいからである。
これを真に言える政治家がいるのなら私は徹底してその人に投票するし、支援する。
これを読んだ時に、もうすでにAIは一部の人間と同様かそれ以上の知能を手に入れつつあり同時に、少なくとも日本の政治家よりも高い知性と品性をすでに手に入れているような気がして、嬉しいような、楽しみなような、不安なような、情けないような、なんとも言えない気持ちになった。
(終了)
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