京都の動物愛護センター
最近作ったマイルールがあります。
旅行に行ったら、その県の動物愛護センターを覗きに行く。
はじめたばかりのチャレンジなので、まだ一回目。
先日京都へ旅行に行ったため、京都動物愛護センターを覗いてきました。
足を運んだきっかけは、サイトでした。
他の都道府県の愛護センターのサイトもいくつか見ましたが、ひたすらに文字が並ぶ、無機質でお堅いサイトが多い印象でした。
犬や猫の殺処分を減らし、人間と動物が互いに幸福で暮らすためには、動物愛護センターと住民が二人三脚(県によっては保護団体も入り三人四脚)で切磋琢磨すべきですが、実際のセンターの様子がわからないようなサイトだと、住民は近付きにくいと思うのです。
とはいえ伝えねばならない情報量も多いため、動物愛護センターのサイトは、親しみやすさと見やすさ、どちらも欠かせない要素だと思うのですが、京都愛護センターのサイトはバランスが良い。
開いてすぐに上部にあるグリーンのバーが目に入り「動物愛護センターにドッグランやトリミングルームがあるの?」とびっくりしました。
ボランティア募集がファーストビューに入ってるのも素敵!
このサイトを見て、足を運んでみようと決めました。
清潔感があって、誰でも入りやすいといった印象でした。
"誰でも入りやすい"雰囲気は、本当にとても大切。
もともと京都には市と府で2つの動物愛護センターがあったそうですが、それらを1つに統合したのが京都動物愛護センターだそうです。
併設されたドッグランも広かったです。
里親募集中の犬猫は写真で掲載されていました。
※すべて2021年11月頭時点での募集
センターで勤務している女医さんが出てきてくださり、お話を聞かせていただきました。
写真を見ると気付くと思うのですが、保護犬の大半は野犬出身。
京都は河川敷で野犬が繁殖してしまい、保護しようにも警戒心が強く簡単には捕獲器に入ってくれないのだとか。
人を警戒して猛スピードで駆け抜けていく野犬は、人海戦術でも到底捕まえることは出来ないそう。
そうこうしている間に野犬をかわいそうに思う近隣住民が餌をやり、また繁殖。
増えすぎた野犬は河川敷を通る人間に吠えたり威嚇したりして、怖がった住民が動物愛護センターに捕獲依頼。
野犬は人に飼われていた経験がないため、人に慣れるまでに時間がかかったり、なかなか攻撃性が抜けない子もいるそうで、攻撃性の高すぎる子は殺処分するしかないという、負の連鎖が続いているようです。
野良で生きる犬や猫に餌だけをやるのは無責任な行為です。
餌をもらった個体は数日間生き延びることができるけれど、その後繁殖して数が増えれば、結果的に不安定な生活を送る野生動物が増えます。
一方で猫は、里親募集の数が少なくて驚きました。
(ここに載せてないだけで、HPではもう少し掲載数があったみたいだけど)
理由を尋ねると、京都の動物愛護センターは保護団体とは提携していないそうで、施設の職員だけでは救える命に限りがあるので、獣医がいるセンターでは、放っておくとすぐに死んでしまう子猫を優先的に受け入れているのだそう。
また猫は犬に比べて、ここ数年譲渡数が伸びてきているみたい。
下の写真が令和2年の犬猫の収容・譲渡・殺処分の頭数です。
収容される頭数は猫の方が圧倒的に多いけれど、猫は年々譲渡数が増え、まだ母数は多いものの殺処分数は減少傾向。
対して京都で保護される犬は野犬も含まれるから、簡単に譲渡とはいかず、結果母数は多くないものの殺処分数が増えてしまっている。
地方には野犬を保護して人慣れさせてから譲渡している保護団体さんもいるし、きっと、時間をかけて、その道のプロ(団体にいる野犬マスターみたいな人)が寄り添えば、野犬も人と暮らせるはず。
でも現状は時間も人員も足りない。
京都の数字を見て、きっと同じ状態の県はいくつも存在するのだろうなと、東京では感じたことのない危機感を覚えました。
外には動物たちの供養塔がありました。
京都動物愛護センターでは、殺処分はすべて獣医師が麻酔薬で行っているそう。
そのためドリームボックスなどの殺処分場はないのだとか。
センターで働く獣医さんには、頭があがりません。。
また、実際に犬猫に会うことは出来ませんでしたが、猫の住む部屋は外から覗くことが出来ました。
この日はたまたま地元の女子中学生が数人ボランティアに来ていて、猫の世話をしてくれていたようでした。
体操着のジャージでお世話する子供たちを見て感心。
慈善活動が単位になるような学校がもっと増えたらいいのに。
*
足を運んでよかった!
動物保護事情は、東京と似通ったところもあれば、地域ならではのこともある。
機会があれば他の県にも足を運ぼうと思います。
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