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猫はグルメなのか(猫脳がわかる!より⑥)

前回の記事はこちら↓

ピッチをあげて書くと決めたのに、先週重めの風邪をひいてしまって更新できませんでした。。
今週こそは書く…!

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猫はなぜニオイを嗅ぐのか

初めてのものに会うとき、猫はよく鼻先を近づけてくんくんします。
保護猫たちも、私が手を差し出すと鼻先をつけてくんくんしてくれます。
目で見るだけではなく、どうしてニオイを嗅ぐのか?

これは、ニオイを嗅ぐことで記憶をひきだし、以前食べたことはあるか、食べても大丈夫かという判断をしている

のだとか。
群れで暮らさず一人で狩りをする猫からしたら、危険なものを口にして体調を崩すことは、死に直結してしまうので、慎重になるのもわかる気がします。

味覚も嗅覚も化学物質が感覚上皮などに作用して生じる感覚なので、神経生理学者が「味覚の95%は嗅覚である」という説を唱えているほど、嗅覚は重要な役割を果たしています。

ちなみに、フードの食いつきが悪い時にウェットフードを加熱することで食が進むのをご存知ですか?
動物病院で、入院中のわんちゃんや猫ちゃんのご飯をチンして人肌程度に温めてあげていたのを覚えています。
これは、加熱をすることでフードのニオイ分子がよく飛び、猫の鼻粘膜を刺激するから
です。
またもう一説、こちらは嗅覚とは関係ありませんが、ネズミの体温程度に温めると本能的に猫が好むとも聞いたこともあります。

猫はグルメなのか

前述の通り、味覚の95%が嗅覚と言われている猫ですが、味自体はどこで感じているのでしょうか?
猫に限らず人間を含む多くの動物は、舌の表面にある舌乳頭という小さな突起物の中にある「味蕾(みらい)」という器官で味を感じ取っています。

味蕾の数が多いほど味覚感覚が高いといえます。

味蕾にはいくつかの味細胞(みさいぼう)があり、口から入った味覚の情報は味細胞から顔面の神経と舌咽神経から延髄に入り、大脳皮質の味覚野へ至ります。

この味蕾ですが、動物によって数が異なります。

▼味蕾の数
牛 : 約25,000
人 : 約9,000
犬 : 約1,700
猫 : 約780

味蕾の数は、草食動物が圧倒的に多いのです。
草食動物は多くの草の中から食べられるものを判断しなければならないので
、味蕾の数が多いと考えられます。

より多くの味を感じ取ることができるという点では、草食動物の方が肉食動物よりもグルメということもできますね。

ちなみに、手などを猫に舐められると特有のざらざらを感じると思います。
あれは「糸状乳頭」というもので、味蕾が変化したものなのですが、変化の過程で味は感じなくなっているそうです。


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肉眼でもわかる糸上乳頭
このざらざらとした突起でグルーミングすることで
毛についた埃や汚れを絡めとり清潔に保つことで皮膚炎等を予防しています


猫の味覚

味蕾自体が他の動物よりも少ない猫ですが、感じない味があるのでしょうか?
人間の味覚は、甘味・酸味・苦味・塩味・うま味の5つを感知できます。
一方で、猫の味覚は甘味・酸味・苦味・塩味の4つが感知できると考えられています。


その中でも酸味と苦味に敏感なのは、肉の腐敗を連想させるからと言われています。
草食動物も猫も、美味しさどうこうよりも、口にするものに危険がないかどうかの確認に必須な味覚が優れているということですね。

反対に、猫は甘味には鈍感
と言われています。
人間が甘いと感じる糖類成分でも、猫はほとんど反応しなかったという実験結果がある
そう。
たまに生クリームやアイスクリームを好んで舐める猫がいますが、それは甘味を美味しいと感じて舐めているのではなく、動物性脂肪分のニオイに惹かれている可能性が高い
ようです。
アミノ酸に甘味を感じていて、中でも脂肪酸には反応しやすいそう。
猫はコオロギやバッタなどの虫も大好物ですが、それはアミノ酸が豊富だからなのです。

ちなみに、
これらの味覚は舌の部位によって感じる味が異なります。

味覚を感じる舌の部位

甘味 : 舌先
塩味 : 舌の両サイド
苦味 : 舌の中間付近
酸味 : 舌全体


猫の食生活は母親に由来する

子猫の食生活は、母猫の影響が大きいです。

子猫にとっては、母猫が食べるもの=安全な食べ物だからです。
迂闊に初物に手を出して危険な目に遭わないための生存本能からきているのでしょう。

ちなみに、

牛乳は子猫には与えてはいけないということをご存知でしたか?

牛乳に含まれる乳糖は、猫にとっては分解できない成分だそうです。
飲ませてしまうと
消化不良性の下痢を起こす可能性があるので、控えるべきだそう。
これは私も知りませんでした…!



以上、
勉強になるな〜
と思った部分をまとめてみました!


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