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先生たちに読んでほしい本No.2

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ブスの25箇条を知っていますか?
私がこの言葉と出会ったのはかれこれ10年近く前。

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【宝塚式「ブスの25箇条」に学ぶ「美人」養成講座】
著:貴城けい

元宝塚歌劇団宙組男役トップスターです。
規律の徹底具合がもはや軍隊クラスの宝塚のスターたちはこのブスの25箇条から何を感じ、どう実践してきたのか。
「清く 正しく 美しく」の教えが一般人である私たちに何を教えてくれるのか見ていきましょう!


1.美人の基本は笑顔です

第1条 笑顔がない

いつも笑顔でいることは正直難しい。でも笑顔のない人のところに人は寄ってきません。苦しいことがあっても「笑顔でいよう」の気持ちは捨てないことが大切とかしさん(貴城さんの宝塚時代の愛称)は言います。

 どんなに疲れていても、わざわざ劇場まで観に来てくださったお客様に心からの感謝を込めて、最高の笑顔でお迎えをする。そして、笑顔で劇場を後にしていただく。
 それがタカラジェンヌとして、最初に要求される心構えだと思います。
 気持ちを込めた表情でなければ、たとえ舞台で演じてつくった笑顔をしても、きっと美しくは見えないと思うのです。

いやいや、そうはいっても笑顔つくる余裕なんてないよという皆さん。
いつも笑っている人のもとに近づきましょう。
パワーをもらって笑顔になることもまた大事です。


2.自分がわかれば美人に近づきます

第11条 自分が一番正しいと信じ込んでいる

自分とちがう意見にも耳を傾け「なるほど」と思うことは「自分を否定すること」ではなく、それを受け入れる心の大きさが余裕となって、美人に近づくことができると思います。

信じると信じ込むことはまた別物。
他人の意見に耳を傾けるということは、その人の言葉そのものを鵜呑みにすることでもありません。
何か言われて突っぱねるよりも、「そうだね」と受け入れてくれる人の方が話しやすいし付き合いやすいですよね。


3.美人は人のせいにしません

第15条 いつも周囲が悪いと思っている

いま置かれている立場を憂いているだけでは、先に進むことはできないからです。だからこそ、他人のことではなく自分に目を向けることが大切なのだと思います。

「残業するなっていうのに早く帰れって無茶だよ」
「緊急事態宣言でてるのに、みんな出歩いてるじゃん」

本当にできる人は絶対に人や世論のせいにはしないなと思います。
今自分ができることに、それだけに力を注いでいます。
一方で大したことないなという人は、いつも何かのせい。
それでいて自分から行動しません。
口より手を動かそう。まあそういうことですね。

4.一緒にいると幸せになる、それが美人です

第17条 他人につくさない

自分の得にならない、自分の時間がもったいない、なんて考えていたら、毎日の生活が殺伐としてしまうような気がしますし、それこそ人生で幸せをつかみ損ねてしまうかもしれません。損得より、善意に基準を置いて過ごしたいものです。

前任校ではよくお菓子をいただきました。大きな仕事後、普段の仕事後、ちょっとトラブルがあったあと、修学旅行から帰ってきた後。
一緒に組んでいた先輩からいつもお菓子をもらっていました。
「お菓子一つで関係がよくなったり、仕事しやすくなったら安いもの」とおっしゃっていましたが、今その本当の意味が分かるような気がします。

正直なところ、今組んでいる人、悪くはないのですがどこかもの寂しいんですよね。それはgiveの精神が全体的に薄いと感じているからです。
私は時々お菓子を配ります。隣の学年にも配ります。
一方でいつももらいっぱなしの人もいるのも事実です。
もちろん催促なんてしません。お菓子が経費になることはないので、完全に私の善意でやっています。

たかがお菓子ひとつでその後の仕事がやりやすくなったり、コミュニケーションが取れるのであれば、私は有効だなと思います。

仕事は仕事と割り切ることも必要です。
学校はチームで動いていかないと、ともすると共倒れが起こってしまう。
そうなると立て直すことに費やす労力がすさまじいです。
損得感情で仕事するより、みんなが幸せに働ける環境づくりもまた必要ですよね。

5.強い想いが美人をつくります

第24条 存在自体が周囲を暗くする

問題がすぐに片付かなくても、社会人として、いったん心の引き出しにしまって、やるべき仕事に集中する。
そのうちに、気持ちを集中させてがんばった仕事や、まわりの仲間たちに救われて、心の引き出しにしまってあったはずの問題が、小さくなっていくのを感じるはずです。

人間なので当然感情があります。今日は気持ちが乗らないな、元気がでないなと思う日もあります。
そんな時そのオーラ全開で仕事なんぞしようものなら、たちまち子供は不安定になります。そうすると普段起こらないトラブルが起こってしまうんです。

小学校は特に担任の先生の色に染まりやすいです。
挨拶が気持ちいいクラスはその先生自身も挨拶してます。
提出物の遅れが少ないクラスは先生自身も締め切り守ります。
先生がよく話すクラスは、子供もよくしゃべります。

子供は先生をよく見ている。

先生自身もっと美人になりましょう。
美人とは容姿が整っている人のことではありません。
自分の気持ちに向き合いながら、相手と適切な距離間で接することができる、それでいて相手を「心地いいな」と感じさせる人が本物の美人なんだと思います。

教師こそ、美人であれ。心身ともに。