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5月4日(月・祝) 人類は「新しい生活様式」に適応できるのか

昼食:木の芽のジェノベーゼ(2回目の挑戦)
夕食:牛肉と長ねぎの炒めもの、卵とトマトの炒めもの、水菜サラダ、かぶの葉のスープ

新しい生活様式、夫にフィットしている

新しい生活様式なるものが発表された。食事の際の注意点として、「料理に集中、おしゃべりは控えめに」というものがあり、夫が普段から実践していることだ、と思った。

夫は食事の際にあまりしゃべらない。それにつられて、夫と食事をするときは私もあまりしゃべらない。結婚の少し前にふたりで富山に旅行した際、小料理屋のカウンターで黙々と食べていたら、大将が「大丈夫……? ふたり、仲良くないの?」と聞かれたことがあるくらいだ(大将と夫は顔見知り)。大丈夫、仲良しです。

付き合った最初は会話の少なさに戸惑ったが、慣れるとこれはこれでよいものだと思った。久しぶりに会う友人と食事に行ったりすると、話がメインになって、食事の内容をよく覚えていなかったりする。少しもったいない。おいしい食事を楽しみに行くならば、そちらに集中したいものだ。友人と話すのであれば、カフェに行ったほうがいい。しかし、一緒に飲むのが楽しい、という気持ちもあるので悩ましい。

ちなみに、新しい生活様式には「大皿は避けて、料理は個々に」というのもある。それを夫に伝え、「みんなで鍋とかつつくのもだめだね〜」と言ったら、「その変化は大歓迎だ」とのこと。以前から、居酒屋のコースなどから鍋を外してほしいと思っていたそう。あとパン屋で、パンを誰でも手に取れるところにむき出しで陳列しているのも違和感があったらしい。これも今、個包装にしたり透明な仕切りをつけたりして変化している。しかし、大皿料理がダメというのは、中国ではなかなか変更が難しそうだな。

夫にとっては、自宅勤務の普及によってちょっとした打ち合わせや雑談をしなくなったことも、好ましい変化だそう。「要件は全部テキストで送ってほしい」とのこと。社会が夫の生きやすい方向に変化している。夫は以前から咳エチケットを厳格に守っていたし(私が咳やくしゃみの際に手でおさえると、「袖でおさえなよ」と注意する)、便器の蓋は閉めて流していた。微生物を扱う仕事をしているがゆえに、そのコントロールを心がけて生活していたことが、ここにきて「新しい生活様式」にフィットしているということか。しかし、人類全般でいうとそういう人は少数派なので、新しい生活様式は普及する部分としない部分があるだろうな、と思う。


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