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朝と夜をつなぐ人、まだ秋が残ってたり

深夜3時、仕事がひと段落し、少しだけ緊張が解ける。
ここからの行動が今日1日の鍵を握る。
どれだけサクッと仕事を終わらせることができるか、ここで転けると全て転ける。

500mlのペットボトルを半分一気に飲み干し、体に水分を行き渡らせる。
チェックをもらい、少しダメ出しをされる。正確には、ダメ出しはされていないけど、簡単な言葉で言うとダメ出しの類になるだろう。言葉は難しい。

5時前には全ての仕事が終了し思わずニヤリ顔。今日は早く終わった。

本日の日の出は、朝の7時2分。
会社を出たのは5時だった。
あまり寒くないのはラッキーだった。

誰もいない繁華街を歩くのは少し楽しい。
別に自分が偉くなったわけじゃないけど、特別な感じがするから。
電車の座席に腰を下ろし、携帯をいじり出すとたちまち襲ってくる眠気。
携帯の画面をつけたままうたた寝。
Instagramの検索欄に出てくる美少女も呆れ顔を浮かべるかもしれない。

疲れている時の帰路は特別長く感じる。
あれ、今日は仕事が早く終わったし疲れてるつもりではなかったのにな。
歩きスマホ、絶対ダメ。
イヤホンを耳に入れる気分でもなく、暇を持て余して小走りして帰る。

帰って6時半、卵焼きを焼く匂いがする我が家。
出汁の香りに誘われてご飯を口にするかと思いきや、気絶するように睡眠。
自分の意思で床に就いている訳ではないの。
脳みそも、胃も、「お腹減った」と小言を言っている。
眠気に勝てるものはたぶんないよ、この世に。

「10時やで」
弟が私を起こす声がする、珍しく眠っていた私の耳に届いた。
駄々をこねずにサクッと起床、こんな日は滅多にない。
睡眠時間は多めに見積もって3時間半ぐらいだろうか。
眠いに決まってんだよなあ。

iPadで音割れするほどガンガンに音楽をかけながら、
風呂に入り、ご飯を食べ、出かける準備をザーッと一連の流れでする。
気分がのらない日が、月に3日ほどあるのだが本当に困る。
今日はなんとか、それでもなんとか、音楽が助けてくれた。

誰もいない家に「いってきます」と呟きながら鍵をかける。
13時過ぎの電車に乗ろうと意気込みながら早歩き。

〜〜〜〜〜

無事に帰路に着く、もうちょっと頑張らないといけなかったかも。
「今からが勝負」っていつも思ってる。思ってるだけ。

帰り道に脇目も振らず佇んでいた猫。肝が据わってる。
周りに彩りがしっかりした銀杏が散らばっていた。
もうだいぶ寒い日も多いのに秋が残っていた。
四季がずれていく感覚が年々増していく気がしている。

昼ごはんを食べていないことを思い出した途端、お腹が減る。
誰が1日3食って決めたんだろう。
「3食しっかり食べないと逆に太るのよ」
何度も言われた母の言葉に締め付けられる、他人なのに。

自分の中で少し遅れて流行っている"ジーパイ"。
大きめの唐揚げみたいな、独特のスパイスがかかっていて、それが良い。
台湾のあったかいお茶を飲みながらジーパイを頬張る。

友人から「スタバにいるんだ」という謎の連絡。
伝染しやすい私もつられてスタバへ。

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